放蕩息子の炬火(松明)
村八分にされた農場は 焼かれ
おまえは 雲よ その前をとおりすぎる
抵抗運動の雲
あれこれの洞窟に影さす雲よ
ねむる心をうながすものよ
『あるじのいない槌』ルネ・シャール
『引きつった平静さに』1952年 ルネ・シャール
私たちは最後の絶望と、なんにもならない希望の時代、
言いようもない時代に達している。慰め。これは窮境
(きゅうきょう)にあって、これから私たちの手が成し遂げ
ようと試みることが、おそらく大事なものになるという
ことだ。
*窮境=苦境 。70年近く前に現代の問題を指摘している。
*シャールはドイツ軍とのレジスタンス運動に参加しています。
*もし興味があるのでしたら、セリ・ポエティクⅢ ルネ・
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これまでつねに贖われてきた世界は、私たちに逆らって、
とどめを刺されることになるのだろうか?人間のうちなる
時間を停めて、人間を催眠にかけ、その魂に孔をあける者
たちこそ犯罪者だ。
1952年ルネ・シャール『引きつった平静さに』