かづの駄日記  ~ kadzuno・da・nikki ~

秋田県鹿角市から気ままに綴る、名も無き田舎者の喜怒哀楽、一期一会。

花輪町踊りの三味線

2010-08-02 08:14:22 | みちのく号の車窓から
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梅雨に戻ったかの様なお天気が続く鹿角です。

雑草ばかり元気に伸びた家庭菜園では、トマトの実が雨のせいで色付く前に割れるので、まだ青さが残っている物を採り、家の中で熟すのを待つ始末です。

今一番お日様が欲しいのは梅干し作りです。

天日干しが出来なくて作業中断中・・・今日も期待薄です。

8月ですね。鹿角は一年で一番活気づく月をむかえます。

昨日は久しぶりに爺さんの三味線の音を聞きました。明日、玉川温泉ホテルの夏祭に演奏を頼まれていて、入院中もそればかり気にしていました。

退院から10日、体力も戻りはじめて、とりあえずは依頼して来た方には迷惑を掛けずにすみそうです。

退院から爺さんの食事や体調管理に務めてくれたブラックドラえもんには感謝しています。

あとは爺さんが調子こいて、いままでをフイにしない事を祈るだけです。

いやぁ~それにしても、爺さんの花輪町踊りの三味線は絶品です。外で片付けの作業をしていましたが、しばし手を止めて聴き入りました。

あの繊細なバチ使いと糸を弾く指使い・・・正しく高杉善松の響きをそのままに伝えています。

私は三味線は出来ませんが、小さい頃爺さんにいつも演奏先に連れられて行っていましたので、高杉善松の三味線演奏も随分と見聞きしましたし、それに近づく努力をしていた爺さんの姿も見て来ました。

囃しの演奏も町踊りも年を追う事に本来の姿を失い続け、いづれは先人に恥じる姿となるのでしょう。

町踊りは三味線奏者が歌い手、弾き語りとして受け継がれて来ています。これは全国的にも珍しい形です。

地元の中で民謡をされている方の中には、爺さんが居なくなれば、三味線と歌を分けてしまおうと公言する方もおります。

後継者の育成も急務ですが、伝統を自分勝手に変えてあたかもこれが昔からのと言いだす方々への歯止めをしないで文化財指定などに奔走していてよいものでしょうか・・・

(独り言です)
睦、お前が頼りになる時は既に来ている事を解っているはずだ