珈琲一杯分の話

2018年2月26日スタートのただのボヤキカフェです。
毒とユーモアを楽しんで頂ければ幸いでございます。

食器の話

2019-02-25 | 趣味の話
食器のコメントを書いていたら、食器の話を書きたくなってしまった。
別にブランド志向でも、今も高級なものを使っているわけでも全然ないけど、私は無類の食器好きである。
洋食器でも和食器でも、グラスでもポットでもマヨネーズスタンドでも。
食卓に置くものなら何でも好きというのかな。

これは子どもの頃、いい食器に囲まれて目利きが育ったのでも何でもなくて、その全く逆と思う。
うちには、何かというとテーブルをひっくり返しては皿を投げつける男がいたので、スーパーのワゴンセールのような安いものしか置けなかった。
床に散らばる、灰皿や新聞や安い食器。
ステキなテーブルセッティングどころではない。

一方で母親の手料理は、本当に何でも美味しかった。
だけど、テーブルにギンガムのクロスをかけて、花を飾ってキャンドルを灯して、なんて夢のまた夢。
でも「だからこそ」私はそれに憧れて、やりたいことの輪郭の一つがはっきりした。
いつか自分の家庭をもって、こんなふうな食卓が囲めたらいいなあと。

「ない」からこそ、描くものがある。
生かすも殺すも、まずは経験ではないかと思う。

娘にも、母のようになりたいでも、或いは「母みたいにはなりたくない」でもいいよ。
そんなものどっちでも構わないから、私はこうしたいという強い希望が生まれるといいなと思う。




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