珈琲一杯分の話

2018年2月26日スタートのただのボヤキカフェです。
毒とユーモアを楽しんで頂ければ幸いでございます。

思い込みを考える3

2019-02-26 | S教団関係
昔、中学くらいの時。
恋愛話で夢みる夢子ちゃんたちが盛り上がっているグループの中で、一人大人っぽいT子がクールに言い放った。
「でもね、嫌いになったら余計なことまで腹立つよ。
私、仲良かった友達が嫌いになったことがあるんだけど、そしたらその子の給食のスプーンの持ち方まで腹がたったわ。離れた席にいるんだけど、は?何?なんであんな持ち方?って」

スプーンの持ち方に、腹が立つ持ち方と立たない持ち方があるのか……(・Θ・;)??
その話がおもしろくて何故かずっと覚えている。

あれからウン十年。幾年月。
ある時、私はスーパーでばったり会った、ただの奥さんがふつうに笑っている顔が、能面みたいで気持ちワルイと思った。
スプーンの持ち方どころか、笑顔の一つまで癇に障るものがあった。

ゾッとして、その時は
「MCされてる人の顔って怖いなあ」と思った。
「ああ正気になれてよかった」と思った。

だけど、思い込みに操られていたのはどちらかだったのか?

先日、同じ奥さんに同じスーパーで会って、同じ笑顔を見た。
以前と同じように会話した。
ごくごくふつうのどうってことない笑顔だった。

「何か」にフィルターがかかっていて、「何か」から解放されたのは実は私の方だったのだと、この時ようやく気付いた。
思い込みってそんなものと思う。
コメント (1)