珈琲一杯分の話

2018年2月26日スタートのただのボヤキカフェです。
毒とユーモアを楽しんで頂ければ幸いでございます。

姪っ子

2021-10-19 | 日記
ニュージーランドに留学している姪っ子(18歳)が、ホストファミリーからワクハラを受けて困っていると相談された。
ホストファミリーは新婚夫婦で、ビーガンの健康オタクだそうである。
だからワクチンも受け付けないと思っていたら、子供が生まれてから様子が変わったらしい。
「うちには赤ちゃんもいるのに、打たないなんてあり得ない!!」と、打たない理由を厳しく問われている。
困った挙句、「小さい時打ったらアナフィラキシーが出た」と作り話をしたけど、ホストマザーは納得しなかった。

まずい分断が起こってしまった。
母親が、我が子の為と思ったらこれは最強である。
私が逆の立場で、赤ちゃんが生まれて同居人に接種者がいたら、私も同じくその主張は聞き入れられない。
尊重なんてできないと思う。

姪っ子は滞在先が気に入って、日本の高校を退学してニュージーランドの学校に転入したほど、現地が気に入っている。
こんな騒動がなかったら順調な生活だったのに。
悩ましい問題である。
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怖かった本

2021-10-19 | 日記
中学か高校の時読んだSFのショート・ショートに、今とそっくりの話があった。
確か「美しい空」という題だった気がするけど、作家の名前で探してもないから一般募集の入選作品だったかもしれない。
世の中の全員が変な注射を打たなくちゃいけなくて、打ってない人間を見つけたら武力で捕らえられる。
それから逃げるべく周到に細工をして「打ったこと」にしていた男が、道端で工作員に話しかけられる。
何気ない日常会話を用心深くかわしていくんだけど、去り際に
「今日は空がきれいですね」と言われて「そうですね、青い空…」と答えた瞬間、数人がバッと駆け寄ってきて捕らえられてしまった。
後に注射を打たれて見上げた空は真っ赤だった、という話。

私はこの話がダントツに怖くて、それ以来「権力者から打たされる注射は胡散臭い」と洗脳された。
が、今思えば防衛本能になったというか、役に立った。
それにしてもその時イメージしたこんな「人間狩り」が現実に起こるとは…( ̄Д ̄;) 

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