出られるなら、朝の海の様子を見て、午後から出る予定にしていた。
午前中に、海の様子を見に行く。
やはり、海は時化ていた。
おまけに、雨まで降りだしてきた。
電話でお客様と「やはり、出られませんね」と、話をする。
車から、海上を見ていると、波間に船らしき物が見え隠れする。
「船かな…」
高いウネリの中、その姿が見え隠れしているのが気になった。
船着き場に行ってみると、出ている船が居た。
大磯先輩とも「大丈夫だろうか」と、話しながらも心配になる。
「多分、内場だろうと思うよ」
「梅ヶ浜の沖に、船らしき姿が有りましたよね」
「波間に見えていたのは、やっぱり、船やったのか」
その話になると、益々、心配になってくる。
時化が治まったら、攻めてみたいポイントが有るのだが…。
自宅前の道路で、釣り仲間の車が止まった。
「何しちょっと」
「時化て、海に出られないから、畑仕事」
「時化る前に、内場で20キロオーバーのニベが釣れたよ」
「凄いね」
「もの凄く走るし、上げた後も処理が大変だったよ」
「知り合いの処で裁いたけど、骨を切るのにノコギリを使ったよ」
釣り上げたニベの話に、チョット盛り上がった。
後少し辛抱すれば、釣りの話で盛り上がれるかも…。