今日の時化は、昨日ほどの激しさではない様に感じる。
それでも、朝間詰めはウネリを警戒して、様子を見る。
「朝間詰めに、タチウオをやりますか」
高妻さんに、竿だしを勧める。
この時期、タチウオはなかなかアタリが出ない事が多い。
朝間詰めに、一瞬だけ当たることがあるが…。
今日は、どうだろうか。
大磯先輩も、船を流している。
時折、サゴシが飛び跳ねて、ベイトを追いかけている。
小魚が海面近くに、群れているようだ。
魚探にベイト反応が出てきた。
「これに付いていないかな」
そう思って見ていると、高妻さんにアタリが来た。
「タチウオですね」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/9a/70f5c5de3f0ef8c200687f573fe7a81e.jpg)
上がってきたのは、指4本クラスのタチウオ。
「おー、来ましたね」
直ぐに、仕掛けを入れて行くと、又してもアタリが来た。
これも、指4本クラスのタチウオ。
「アタリが続かないかな」
そんな思いで、船を流す。
しかし、1,2度のバイトが有ったのみで、後が続かなくなった。
「沖に出てみましょうか」
ウネリが有るのは覚悟して、大島の沖に出てみる。
岩場では、波飛沫が上がっている。
水島は、3瀬を波が越していた。
最初のポイントでは、鰺のアタリが連発してきた。
中には、鰺子も混じる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/ba/7ee8188953932c0ac11eec5479c71924.jpg)
鰺の群に「青物が付いていないだろうか」と期待するが、アタリは出ない。
それでも、丁寧に探っていると、突然、ドラグ音が鳴った。
緩めに調整してあるドラグから、ラインが出ていく。
「来ましたね」
「楽しんでくださいね」
ゆっくりと巻き上げていく。
やがて、真鯛の姿が見えてきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/7b/53ae23ae842b295236164e6a42a80ae7.jpg)
55センチの雄の真鯛。
体が黒ずんでいる。
「散乱が終わったのかな」
そんな気もしたが、時化の中の真鯛は嬉しい。
午後からの、南風が吹き始める前の真鯛の釣果に、気持ちが明るくなった。