早朝の海は、ウネリが高く濁っていた。
裸バエの処まで行くと、ウネリで船が持ち上げられる。
時折、目線を超えるウネリが、南東側から寄せてくる。
チョット、気持ち悪い感覚を覚える。
「内場から、回りますね」
水島側から、沖に出てみる事にした。
水島には、誰も瀬上がりしていない。
大きなウネリが、1瀬と2瀬の間から、2瀬と3瀬の間から、大きな白波になって、瀬に被っている。
水島を見ながら、ウネリに注意して、沖に出てみる。
「何とか、やれそうだな」
風は、西寄りの風が吹いている。
ウネリを抑えるほどの強さではないが、南寄りの風では無い分、気が楽になる。
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写真で見ると、凪に見えてしまうが、大きなウネリを撮ったつもり…。
潮の色が、気になった。
最初に見た時は、菜っ葉潮に見えたが、泥濁りの潮だった。
海底から巻き上げられた様な、川の濁りも混じった様な、アタリが出そうにない潮に見える。
潮自体も、全体的に動きを感じられない。
色々と、ポイントを探るが、アタリが出てこない。
「潮色の良い所を探そう」
船を少し走らせながら、潮を探す。
「此処は、良い色の潮になっていますね」
青美の有る潮が、出て来た。
直ぐに、竿を出してみる。
なかなか、アタリが出てこない。
ベイト反応は、そこそこ良い物が出ているのだが…。
最初のアタリが来た。
「外れません様に」
祈るような気持ちで、魚が見えるのを待った。
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アヤメカサゴが、上がって来た。
少しだけ、気持ちがホッとした。
この後に、ドラグ音が鳴るアタリが来た。
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「ゆっくりで良いですよ」
大事に、慎重に巻き上げて行く。
時折の引き具合、竿の暴れ具合から「真鯛ですね」と、判断する。
65センチの真鯛が、姿を見せた。
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その手に持つ真鯛の重量感は、思わず笑顔になる。
良い時合を、捕らえる事が出来た。
しかし、短い時合だ。
中々、次のアタリが出てこない。
ポイントを移動しながら、アタリを探って行く。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/7e/9a21f4ca8a1c737d4e258f3e101f909e.jpg)
良型のイトヨリダイが、ヒットして来た。
濁った潮、動きの悪い潮に、苦戦を強いられた釣りになった。