遠い、遠~~~い昔のことであったとさ。 一匹の猫が干支に選ばれなかったことで気を病み、何事も手が付かず、日々臥せっていたという。 その猫は神使(しんし)となることを切望し、長きに渡って小さな徳を積み重ねてきたのだが、その願いが叶うことなく選からもれてしまったのだ。 そんな猫を哀れんだか、神は一年に一度、とても大切なお役を申し付けたのだという。 それが、年の初めに間に合うように、その年の干支を高天原から現し世へと遣わせる役目であった。 そのお役を仰せつかってからというもの、猫は幾年(いくとせ)となくその役目を全うすることに励んでいるとのことであった。 椿のつぼみたちも、一所懸命お役目に精を出す猫の姿を見守りながら、「がんばれよ~」と優しく囁くのであった。 どんぴんからりん、すっからりん。 あはっ、花のネタがないので、つぼみのままの椿にかこつけてこんなおはなしをひねりだした次第 汗 干支の寅さんは、「彫刻家 三枝 惣太郎 作 伝統美術工芸品「ひぞっこ」」である。 ![]() 📷2022年1月1日:彫刻家 三枝 惣太郎 作 伝統美術工芸品「ひぞっこ」。猫さんは、茨木県笠間市の工房から連れてきた。
ちなみに、昨年の干支も同氏作の丑さんだったが、ご覧の通り、やはり猫さんに導かれて猫の額にやってきたものである。 ![]() 📷2021年12月23日:こちらの丑さんも三枝 惣太郎 作
椿であるが、真っ白な花をつける。35年ほど前、こちらに引っ越した折に盆栽にしようと思い買ってきた苗である。 そう、あえなく挫折し、鰻の寝床状の小庭に植えてほったらかし。それでも、季節ごとに忘れずに咲いてくれている。 そんなやつを一枝手折って挿しておいた。 ![]() 📷2022年1月1日:いまとなっては、品種名さえ忘れてしまったが・・・
昨年12月1日の日記でニリンソウの萌芽の話をした。そう、厳寒の冬へと向かうこんな時期に、何を間違ったのか芽が萌え出てきたのである。 いや、内心ではそのうちへたり込むであろうと思っていたのだが、いまでもなんとか持ちこたえている。 いち早く花が、なんて虫の良いことは考えないではないが、それは無理なことなのだろうなぁ。 ![]() 📷2022年1月1日:萌え出たニリンソウの葉。現在は、ビニ温暮らし 笑
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