この雷という漢字だが、「雨」に「畾」、すなわち、「靁」という異体字がある。 えっ、なぜ、くさかんむりに雷で蕾となるの? 不思議に思い、ネットを泳いでいたら、「漢字の音符」(石沢誠司氏)というサイトに巡り会い、 「田の字を三つ重ねたかたち。同じものが重なる意味を表す。」 のだということを知った。 さらに、石沢氏は、 「篆文は、「雨(あめ)+畾(音がかさなる)」の会意形声。雨雲のなかで、かみなりの音が、ごろごろと重なって響くこと。現代字は篆文の畾⇒田に省略された雷になった。」 との解説を付していらっしゃる。 ご承知の通り、「艹(艸)」は草などの象形であるところから、花びらが重なり合い、あるいは、その重なり合った集合体(つぼみ)がごろごろと折り重なっていまだ花びらが綻ばない様を漢字とした。 猫の額に寓する大方のスプリング・エフェメラルたちは、まだまだ深い眠りの中にいる。 ところが、である。昨年11月下旬、季節外れに咲いたバイカカラマツが、またつぼみを蓄えた。 こんな寒波の中で、咲こうってか? ![]() 📷2022年2月18日:バイカカラマツは四季咲きであったか!?
「畾」、そう、ゴロゴロと重なるつぼみの絵が次の画像。 これ、こぼれ種から芽生えたプリムラ・マラコイデス、和名・西洋サクラソウだ。 この子には、ケショウザクラ(化粧桜)、オトメザクラ(乙女桜)などと言った優美な別名もある。早く、その姿を見たいものである。 ![]() 📷2022年2月18日:ほんの少し花びらの色がもれていた。
咲こうかな、まだ早いかなと躊躇いの色を見せているのは、西洋サクラソウだけではなかった。 畿内から永の旅をして辿り着いた武蔵の国、ハナネコノメソウにとってこの地の気候はどう映ったのだろうか? ![]() 📷2022年2月18日:畿内より一層厳しい武蔵国の天候にびっくり。
う~んっ、ここまで来て、この稿のオチが見つからない `/(*-_-*)ヽ呻吟の体。。。 つぼみ、蕾、tsubomi・・・・・・、そうだ! ここまで来たら、もう、あれしかない!
コブクロ - 蕾
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