イワウチワ(岩団扇)は、イワウメ科イワウチワ属の多年草である。常緑で、光沢のある葉が印象的だ。
「在りし日」としたのには理由がある。昨夏、花後に地植えにしたのだが、いつの間にか地上部が姿を消していた。今年、3月15日現在、いまだに姿を現さない。消滅してしまったのだろうか?
そろそろ何かが出ている頃ではないか? ふと、そんな閃きが脳裏をかすめた。農産物直売所にはつい数日前に訪れたばかりだったが、急遽JAいるま野 アグレッシュ日高中央に車を向けた。
一通り、野菜類の棚を見て回って葉物などを調達し、最後に花卉類の棚を見て回る。すると、イワウチワの鉢が陳列されているではないか。1,500円+税と、1,000円+税の二つである。素掘り苗(?)のようであるが、いずれも株が大きい。
イワウチワには何度も苦渋を飲まされている。ここは、五百円でも安いほうが後々の後悔という名のハードルが低くなるのでは、なんて考えが頭を過ぎり1,000円+税を帯同してきた。
📸そば茶房・遊蕎にてかき揚げ天せいろを食す。奥は家内が頼んだ三色せいろ。
( 画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰)📸爽やかさが香る蕎麦猪口もなかなかいい。
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思いもよらぬイワウチワを手にし、気をよくして直売所周辺の蕎麦屋を検索、「そば茶房・遊蕎」をセレクトする。
蕎麦猪口も押し付けがましさがなくて上品だ。もちろん、蕎麦もなかなかいい。確か、どこかで味わったことがある風情を感じる。一茶庵系か? 帰り際、家内の車椅子の手助けをしてくれた女将に尋ねると、やはり足利にて修業したことが告げられた。
📸2025年3月14日:まだ咲く時期じゃない!?
( 画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰)📸2025年3月15日:まだ、まだ時至らず!
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まぁ、買ったままの鉢でもいいか、なんて思ってみたが、どうもいただけない。塗料で塗りたくったような質感が肌をざわつかせる。
かといって、手持ちでは適当な山野草鉢がない。かろうじて、7号ほどの駄温鉢を見つけ用土を用意する。
表面に見えていた土とは馴染んでいなかったようで(元来、イワウチワは根が浅いといわれる)、元の鉢を逆さにすると、いかにも掘り起こしたばかりといった感じの株がすぽっと掌の上に乗る。それをそのまま駄温鉢へと移し替えた。着地成功である。
今年の夏も暑いのだろうか? いや、夏は暑いものと決まっているが、ただ暑いだけかということなんだ。例えば,「暑」の頭に「炎」が付いたり、「酷」が付いたり、「極」が付いたりはしないのかということ。
一般的に、山野草は半日陰で育てましょうと言われる。ベランダは南側だ。一部、遮光ネットを施してあり、坂の上ということもあってか風も通らないわけではない。坪庭の方は東側に位置し、西側に母屋が建っている。したがって、午後には日陰となるのだが、落葉樹による木陰などはない。半日陰のロックガーデン向きとされるイワウチワには過酷な環境と言えよう。
とりあえずは、上記の鉢植えに水苔を施し、ベランダで様子を見ることにしよう。しっかりと花を楽しんだ後、坪庭の日陰となるような場所を選んで地植えとしよう。
さぁ、イワウチワの生存を賭けた戦いがまた始まる(懲りないねぇ~)。
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今日いち-2025年3月24日 14時間前
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特に植え替えは大嫌い。
いい花ですから大事にしてください。老婆心ながら。
だんだん さん、こんにちは。
春先の天候は、本当に困りものです。
この時期、クリニック & 買い出しへ行く以外、大方は、炬燵に潜り込んでいますよ。
大きな声では言えませんが、まぁ、できる限り、こんな生活を楽しもうと思っています。
コメント有難うございましたm(_ _)m
jokichiさん、いつも拝見して、勉強させて頂いています。
>特に植え替えは大嫌い。
ということは、今度も負け試合になりそうですね。
イワウメ科の仲間、好きな花のひとつなので何度となくチャレンジしていますが、そのほとんどが討ち死にです。一向に上手くなりません。多年草でも、そのほとんどが一年草になってしまいます。慚愧、慚愧。
周囲に山野草を栽培している知人がいませんので、いきおいネットなどでの情報がもっぱらとなってしまっています。なかなか知識が身につきませんね。
これからも、ご教示の程よろしくお願い致します。
コメント有難うございましたm(_ _)m