相変わらず、花日照りにあえいでいる。どうにかならぬものかと、朝早く家を出て平野の森の辺りをブラ散歩してみた。
ツリガネニンジンが咲いていた東側の林縁を覗いてみよう。もちろん、遠目から見ても、すでにツリガネニンジンは花を終え、茎さえも横たえて土に帰ろうとしていた。
その時、白い花穂が揺らめいた。近寄ってカメラを構える。ツルボのようだが、薄紫系ではない。う~んっ、これがシロバナツルボであろうか?
我が家には標準的なツルボが仮住まいしているが、まだ花を確認していなかった。帰宅後確認してみると、かなり大きく育ったハゴロモフジバカマの株元で、3本ほどの花茎を出し、日の光を盗むかのように身をよじらせて咲いていた。
この時期、林縁に顔を見せるいくつかの草本である。まったくの自然由来ではなく、なかには人の手になるモノたちもいるのだろう。
朝夕、いく分かは過ごしやすくなったとはいえ、いまだに真夏日をゆうに超える日が続く。端境期を飾る花たちには出会えたが、秋の花たちの気配はまだない。
猫の額では、タニガワコンギクがこのひと夏中、ぽつぽつと咲いていた。盛期はこれからなのだろう。
カリガネソウは8月頃から咲くのだが、今年はまだ固いつぼみを見せるばかり。炎暑を敬遠したのかな。
7月頃までは順調に育っていたレンゲショウマやキレンゲショウマは、酷暑に耐えきれず、あえなく潰えてしまった。今年こそ咲くのではと思われたアケボノソウも、いまはもう茶枯れてしまっている。
来年は、草本の構成を大幅に見直さなければならない。いく分かでも暑さに強い山野草(?)を、いまから物色しておこうと思う。