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蓮池周辺を歩く 志賀高原 

2014年07月05日 | 地域
志賀高原に行ってきた。行き当たりばったりの旅となった。一百姓の身で旅行の通でもない。JRの「おとなの休日倶楽部」の会員歴5年だが、旅の機会は少なかった。今回年3回実施されるJA東日本(北陸含む)4日間有効のキップを使うことを思いついた。

6月26日湯沢発8:36で大曲着、9:38発「こまち14号」に飛び乗り大宮着12:38、大宮発12:50「あさま523号」で14:02に長野駅に着いた。長野駅で今晩の宿泊を湯田中温泉「ホテルますや」に決めた。やっと「信州そば」で昼食、バスで善光寺へ。のち長野電鉄で湯田中へ、温泉で一泊。ホテルで特に「仲居さん」のもてなし対応についつい夕食時間が長引いた。次の日の早朝渋温泉街散歩。長電バス8:04湯田中発の硯川・白根火山行きに乗車、8:45蓮池バス停で降りた。土地勘のないものにとってこの地はややこしい。高速道の入り口みたいな道路の交差、ひっきりなしに車が通る。

やっとのことで約2時間の蓮池周辺散策を開始、蓮池には志賀高原のシンボル志賀山が湖面に映り「ヒツジグサ」と「コウホネ」が向かい入れてくれた。「コウホネ」はスイレン科の植物で根茎が骨のように見えことから、「コウホネ」(河骨、川骨)の名の由来となっている。「コウホネ」は秋田の千秋公園でも見られるというが海抜約1500mの蓮池の「コウホネ」は力強く見える。5年前、月山で「オゼコウホネ」に遭遇した。湯沢では国道398号線沿いの田代沼に見られる。普通の「コウホネ」と「オゼコウホネ」との違いは、「コウホネ」は葉の茎が水上に突き出るが、「オゼコウホネ」は葉が水面浮かぶ。


コウホネ 蓮池 2014.06.27

少し進むと遠近メガネの先は不思議な光景だった、思わず新しい発見かと錯覚。シャターの後振り返ってみたら頭上には「サラサドウダン」の大きな木があった。ドウダンの花が落ちたところが憎らしい。


珍花? 蓮池 2014.06.27

「ベニバナイチヤクソウ」は蓮池を離れ頻繁に車が行きかう道路、ガードレールの下にあった。白い「イチヤクソウ」は数回出合っているが、「ベニバナイチヤクソウ」は先日岩手山焼け走り溶岩流から道路に出た所で一輪あった。ここでは数株固まっている。「ベニバナイチヤクソウ」は陽当たりの良いところでは紅色が濃くなると云われているが、陽あたりが弱いところでは花色がとても薄くなるらしい。背の高い樹木に囲まれていて、ガードレール下の陽当たりが良いとは言えないの場所だったから花の色は薄めだった。「イチヤクソウ」は古くから薬草として知られ、葉の汁は血止めに利きその他にも血管拡張、リウマチ、打撲、傷、虫さされほか多くの薬効が云われている。


ベニバナイチヤクソウ   2014.06.27

自動車道路脇には「アザミ」が結構あった。蓮池近くの「アザミ」の開花は少しまだ早かった。「シガコウゲンアザミ」等呼ばれることもあるらしい。比較的「アザミ」にはその土地の名がつくものがある。固有種が多いのだろうか。ここの「アザミ」は少し大型にも見える。開花直前もそれなりの物語を伝えているようだ。


アザミ  2014.06.27

しばらく歩くと「下の小池」の看板があった。海抜1610m地点。少し奥に「京大ヒュッテ」の立派な建物は誰も人の気配がなかった。側のスキー場だろうか。ワラビ採り夢中の人たちがいた。それにしてもワラビは一面に生えていた。まさか採って遠く志賀高原から、秋田に持ち帰るわけにいかずその場を離れた。



下の小池看板 2014.06.27

木道も整備され「ワタスゲ」の花が最盛期。ワタは真っ白でスゲは胴の部分ともいえる。間もなく少しの風でも遠くへ飛んで繁殖を広げるのだろう。スゲはスゲ属の植物で、どれもほぼ共通の形態的特徴を備えている。大部分が多年生の草本で、多くは花時をのぞいて茎は短くて立ち上がらず、たいていは細長い根出葉を多数つける。地下茎を横に這わせるものは、広がったまばらな集団になり、そうでないものは、まとまった株立ちになるものが多い。(一部引用)


下の小池 2014.06.27

小さな池だったがすがしい気分だった。まだ午前の早い時間帯だったので京都ナンバーの車できた3人と木道で言葉を交わしただけだった。初めての志賀高原。次の宿泊地をめざして蓮池午前10時40発長野電鉄高速バスで長野駅に向かった。1時間10分のバス。高速バスからの風景、あいにくの天気で長野の山々はかすんで見えない。乗客はタッタの3人、一人が途中で下車貸切状態で昼近く長野駅に着いた。あわててJR篠ノ井線「名古屋行しなの14号」で、次の目的地松本に向かった。
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