知人がマンションを売りに出した時「ウィリアム・モリスの壁紙が売りなの」と胸を張
った。それはそれは素敵だった。
イギリスの工芸デザイナーで詩人のウィリアム・モリスは中世の工芸研究者でもある
その昔の職人達が「労働は非常に少ない価値しか持っていないので、自分や他人を
楽しませるためにそれを、何時間浪費しても誰にも文句をいわれなかった」といっ
ている。
現代はどうか。「一秒一秒が利潤につながる、膨れ上がるので、芸術などに一秒たりと
も費やすことは許されない」のだと。結果、労働がお金で買われるようになった時から
手仕事の力は、悲しいかな衰退したのだ。
難しいところだ・・・。
手仕事を生業としている私は価格のことになるといつも気弱になる。
手をかけた、良い商品が、程よい値段でお客様の元にいくことが理想、客さまが喜ん
で下さる商品を提供することにつきる。会社を大きくするつもりはないが、もう少し
会社、余裕欲しいな~。がんばります、健康でいればなんとかなる。
ウィリアム・モリスから、とんだ愚痴めいた話に・・・、おやすみなさい。