鎌倉徒然草

鎌倉に住んで25年。四季折々の自然を楽しみながら、オリジナルの和雑貨の企画、製造、販売を展開しています。

教会

2012年11月21日 | 日記

街中は、クリスマスのイルミネーションが美しい。

クリスマスにワクワクしたのは20代まで。あっ、こどもが生まれてから少し

盛り上がりましたっけ。

生まれ育った下町の町内に、小さな教会がありました。

クリスマスの催しは、毎年とても凝っていて、どこからか白人のサンタさんが現れ

子ども達の欲しいものが、ちゃんと手渡されました。サンタさんが本当は何者なのか

何故、子ども達の欲しいものを知っているのか子供心に疑問でした。

きっと、事前に親たちと連絡がとれていて、白人の牧師さんが、その日は大忙し

アチコチかりだされていたのでしょう。

もみの木は本物で、金銀、赤や緑のモールに星がちりばめられ、それはそれはきれいで

幸せの象徴のようでした。

でも、わたしは日曜礼拝に通う子どもではありませんでした。教会はいつもいつも

門が開いていて、友達に誘われ学校の帰り道よくお御堂で遊びました。賛美歌を歌いに

時々は日曜日に出かけ、口パクの「ニワカ信者」でしたが、教会の雰囲気は好きでした

商店の家の子ども達は、親が忙しく、なかなか構ってもらえません。

牧師さんたちはさりげなく子ども達に声をかけ、帰宅時間に注意をはらってくれました

ささやかな献金でなりたっていたと思われるのですが、豊かな愛情を注いでくれました

クリスチャンではありませんが、クリスマスになると、私はいつも古いオルガンと、表

紙のほつれた聖書、そしておごそかな賛美歌の調べをなつかしく思い出します。

「宗教とは?」」と問われたら、わたしは、迷わず「あの牧師さん」と答えます。
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