明日は明日の風が吹く

明日の事を今日悩んだって何にも解決しない
まぁ何とかなるさ!

秋になり水温が少しは下がったのかな?

2024-10-14 22:24:50 | あおりいか

ようやく気温は下がったけど水温はまだまだ高そうです。原電温排水も加わってこれがなかなか・・・

それでも20~24㎝を3ハイ

高浜の発電所は4基フル稼働、発電と同程度の排熱を海水に捨てるわけですが法律で温度差7℃以下と決まっています。温度差7Kの海水の熱量が熱出力から電気出力を差し引いた分に等しくなる分だけ海水を難波江から取水し、内浦湾内を日引に向かって吐き出しています。ちなみに難波江ってのは安寿姫と厨子王丸の幼き兄弟が山椒大夫のいる由良へ向かう船が難破し海岸で身を寄せ合って運命を嘆いたことからつけられた地名です。

何でわざわざ原子炉から出てくるエネルギーを復水器に熱を出さなきゃならないかというと、タービン出口の蒸気を復水することでタービン出口で真空引きが行われてタービン出入り口の熱落差を上げて効率を上げているのです。もしこのように熱を捨てなければ排圧タービンと言って効率が悪くなります。ガスタービンはガスの燃焼の膨張をエネルギーとしてフルに利用していますが、排圧タービンなので効率が悪いまま排熱を多く含んだ排気を取り出すんですが、その排熱を利用して汽力発電をすることで単体のガスタービンや汽力発電より効率よく発電できるんです。そんな発電所はコンバインドサイクルって呼ばれますね。

 

久々におみやに十分な釣果でした。

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∲の意味

2024-10-06 17:17:40 | 地球と物理

さてさて、6代家宣の頃の和算家 関孝和と幕末期のフランスの洋算家オーギュスタン=ルイ=コーシーを数学でつなげてみましょうって試みも線積分、面積分、体積分まで来ましたらようやくフランス革命前の飢饉まで来たのかなぁってところです。

で、小難しい専門書を見ると∲などという記号が出てきます。積分で訳が分からんって人はこれが数学や物理学への更なる嫌悪感を高めていることは想像に難くありません。

線積分も面積分も体積分も範囲が決まっていれば定積分ということになります。

線や面が閉ざされている線なら輪っか、面なら包み込むような範囲になるのが∲っていう訳です。

例えば小浜に行けば和菓子屋の水槽に葛饅頭が冷やされていますが、出来立てアツアツの葛饅頭を地下水に漬けると表面から熱が出ていきます。表面のある微小な面から出る熱量を表面全体にわたって足し合わせると葛饅頭全体から放出される熱量が算出される。その結果葛饅頭の温度が下がる。地下水と同じ温度になるまで熱は放出される。そんな複雑怪奇な微分方程式を立式するときの最初の段階で放出する熱量の表面という閉曲面の積分に∲が使われています。

実際にこうした積分を厳密に計算できるのは非常に限られたケースにすぎず、ほぼほぼ計算不能と言っても過言ではない。が、積分の結果は既に分かっていてそれに辻褄が合うように積分される要素が決定していく。こんな考え方は流体力学や電磁気学で多用されています。

閉ざされた積分までくればあとは複素数に触れればコーシーの事績はすぐそこなんですが、お次は電磁気学で∲の実例を考察してみましょう。この考え方を習得してなくても電気系の資格試験はそこそこ取れるものなんですが電験1・2種レベルの電磁気学では∲の考え方が分かっているかどうかは初見の問題が解けるかどうかの決定的なファクターになってきます。

 

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