このごろ必要に駆られて伝送回路の勉強を始めているがちーっともはかどっていない。
時に伝送線路間あるいは接続部のインピーダンスマッチングがきちんとしていないと線路の長さがλ/4に該当する周波数の整数倍ごとに線路から強烈に電磁放射が起こるってことだけど、今一つイメージがつかめていなかった。
と思ってたらい~ずみ先生の動画がタイムリーに説明しているではないですか。
【物理基礎 定期試験対策】気柱の固有振動【波動】*
まぁ、高校生で将来電気系に進もうってのなら、電磁気と並んで波動はしっかり学んだほうがいい。
世の中の現象のほとんどは推し進める力と引き戻す力のバランスの間で振動あるいは指数関数的な発散や収束あるいはその組み合わせになる。電力関係なら時間軸の電気の振動が分かってれば大抵事足りる。商用周波では送電側はともかく受電側は集中定数回路が分かってれば充分です。商用周波の波長なんて東京-新大阪間の10倍ぐらい(私は関西在住なので60Hzで計算してますが、東日本に住まわれている方で興味や暇のある方は50Hzの波長で計算してみるのも頭の体操にはなります)、そんな長い線路を考慮しなければならないような電気設備の管理をされる方なんて選ばれし者でしょう。
ですが高周波の伝送回路では140MHzの帯域は無線では別名ツーメーターと呼ばれているように分布定数回路で考えなければならないのです。
ですがイメージをつかまないままに難しい理論を呑み込もうとすると訳が分からなくなります。
ということで、今回もい~ずみ先生の動画にて波動の学びなおしです。小難しい手法ではなく基本的なところを解説してくれる動画や参考書で学ぶ方が、自分のレベルに合わない難しい書籍や動画で学ぶよりもはるかに価値があります。
やはり物理学ってのは基本の理解が大事ですね。土台をしっかり構えずに逆エッフェル塔のごとく高度な知識を積み上げれば破綻をきたすことは分かりきった話です。