明日は明日の風が吹く

明日の事を今日悩んだって何にも解決しない
まぁ何とかなるさ!

∲の意味

2024-10-06 17:17:40 | 地球と物理

さてさて、6代家宣の頃の和算家 関孝和と幕末期のフランスの洋算家オーギュスタン=ルイ=コーシーを数学でつなげてみましょうって試みも線積分、面積分、体積分まで来ましたらようやくフランス革命前の飢饉まで来たのかなぁってところです。

で、小難しい専門書を見ると∲などという記号が出てきます。積分で訳が分からんって人はこれが数学や物理学への更なる嫌悪感を高めていることは想像に難くありません。

線積分も面積分も体積分も範囲が決まっていれば定積分ということになります。

線や面が閉ざされている線なら輪っか、面なら包み込むような範囲になるのが∲っていう訳です。

例えば小浜に行けば和菓子屋の水槽に葛饅頭が冷やされていますが、出来立てアツアツの葛饅頭を地下水に漬けると表面から熱が出ていきます。表面のある微小な面から出る熱量を表面全体にわたって足し合わせると葛饅頭全体から放出される熱量が算出される。その結果葛饅頭の温度が下がる。地下水と同じ温度になるまで熱は放出される。そんな複雑怪奇な微分方程式を立式するときの最初の段階で放出する熱量の表面という閉曲面の積分に∲が使われています。

実際にこうした積分を厳密に計算できるのは非常に限られたケースにすぎず、ほぼほぼ計算不能と言っても過言ではない。が、積分の結果は既に分かっていてそれに辻褄が合うように積分される要素が決定していく。こんな考え方は流体力学や電磁気学で多用されています。

閉ざされた積分までくればあとは複素数に触れればコーシーの事績はすぐそこなんですが、お次は電磁気学で∲の実例を考察してみましょう。この考え方を習得してなくても電気系の資格試験はそこそこ取れるものなんですが電験1・2種レベルの電磁気学では∲の考え方が分かっているかどうかは初見の問題が解けるかどうかの決定的なファクターになってきます。

 

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線積分・面積分・体積分

2024-08-13 13:59:55 | 地球と物理

室町6代将軍足利義教の恐怖政治を生き延びた家系とロベスピエールの恐怖政治を生き抜いた家系を数学でつなごうなんてしてますけど、線積分の説明までできればルイ・オーギュスタン・コーシーにだいぶ近づいてきます。さしずめ徳川家重・家治親子やルイ15世あたりまで来たってところでしょうか・・・

 

線積分がどんなものかと言いますと・・・

例えば船で釣りに出かけると船頭さんからタナの指示があってそこに仕掛けを落としていくわけですが、錘は同じなのに潮の流れが速いと深く落とすほど竿はよく曲がって仕掛けは潮下に流されます。これは道糸の長さが長くなる分だけ潮の流れから受ける力が大きくなるわけです。これを計算しようとするなら道糸のある場所の限りなく小さな部分にどれだけの力が加わっているかを考えて、海水に浸かっている部分の領域だけ足し合わせていくことになります。

こうやって線に沿って無限に小さな部分に分けて足し合わせる作業を線積分と言います。高校で習う積分計算だってx軸あるいはt軸に乗っかっているyなりf(x)なりf(t)を無限に細かく分けて足し合わせる線積分の一種です。

 

次にパラシュートが受ける力を考えてみるとパラシュートのある部分の無限に小さい面に受ける力を考えてパラシュートの面全体に足し合わせるとパラシュートが受ける力が分かります。こうなるとパラシュートが広いほうが大きな力を受けることは容易に想像がつきます。

例えばアオリイカのヤエン釣りなんかでは秋口の小さなイカを寄せてくるときは抵抗を受ける面積が小さいので少ない力で済みますが、写真のようなキロクラスを寄せるときは逆噴射がなくてももともとの面積が大きいので強い力で引っ張る必要があります。

こうした面に沿って無限に小さい面に分けて面の指定された領域について足し合わせることを面積分と言います。

 

今度は密度が均一でない物体の重さを調べるには・・・

物体のある場所の無限に小さい立体の重さを調べて物体全体の領域で足し合わせる。こういう手法を体積分と言います。

 

体積分はともかく、線積分や面積分では閉ざされた輪っかや表面を積分することも当然出てきます。

ってことで次は積分計算の嫌悪感をさらに増幅させる∲という記号の意味を考えてみましょう。

ここまでくると積分を単に微分の逆の計算という理解では追いつかなくなることでしょう。しかし、積分が無限に小さな部分に分けて足し合わせることで全体の量が分かるんだという積分の本来の定義に立ち返ることができるならこのような記号も恐れることはありません。

 

 

 

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重積分の導入

2024-06-02 17:48:24 | 地球と物理

2人の恐怖政治を敷いた指導者こと室町6代将軍足利義教とフランス革命のロベスピエールを関孝和とコーシーを介して数学で話をつないでみようなどとトンデモナイを思いつくものの、私の数学力のなさが更新を阻んでいるみたいですw

さてさて、前回ようやく偏微分にたどり着きましたが、複数の変数で構成される関数の変化を調べるのに偏微分があれば、今度は複数の変数で構成される関数の各成分に対する累積を調べようってのが重積分なわけです。

重積分の不定積分や厳密な話となると数学がろくろくわかってない私では到底説明できるところではありませんが、定積分ですと何とか説明できるかなぁってところですね。

偏微分が他の変数を定数のように扱って微分すればいいのと同じように、重積分も他の成分を定数として扱って対象となる変数を定積分すればいいってことです。変数同士に相関があるときとか難しい話は置いとくことにしましょうw

じゃあ単純に各変数を定積分すれば終わりかというとこれでは例えばxyz座標系では箱形の積分しかできません。積分の範囲は曲線や曲面や歪んだ立体の場合だってある、むしろ現実に必要なのはそうした形の積分です。

また、積分記号の∫ってのを見ただけで反射的に嫌悪感を催される方もおられるでしょうけど、さらには∰みたいな嫌悪感を目いっぱい引き出してくれそうな記号だってあるw。こんなもんどーやって理解せー!っちゅうnぢゃwwとなってきますが、そんな時こそ積分とは何ぞやという原点に返ることになる。積分とはある領域の量を無限に細かい区分に分けて足し合わせることです。あくまで微分法の逆だってのは後から見出されたことで、この原点を抑えておかなきゃ大学の物理学や一定レベル以上の理工系の資格試験なんかは高校物理の延長線上に微積分を使った公式の暗記を付け加えただけのものとなって、公式帳をやたら分厚くしてしまうことになりかねません。

そんなわけで次は実例を交えて様々な積分の使い方を見てみましょう。

厳密な計算は難儀しますが、立式はあくまでも微積分は直感的に分かることをそのまま数式に表したものなんだという認識を持てればそこそこ使いこなすことができるようになります。

 

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偏微分とはなんぞや

2024-05-25 09:34:26 | 地球と物理

等持院の歴代足利将軍の木像から恐怖政治を敷いた6代義教、彼に戦を挑んで滅ぼされかけるも再興された結城一族、その分家の関家に養子に入った和算の天才の関孝和の話をしてきました。

で、日本史で語られる恐怖政治を潜り抜けて世に出た数学の天才と、世界史でロベスピエールの恐怖政治を潜り抜けたオーギュスタン・ルイ・コーシーとをつなぐキーワードとして数学、特に微積分をつらつら述べてきましたが、微積分がどんなものなのかってことを説明すると一つの要素から一つの結果が生み出されるときに要素の変化や累積に対して結果がどのようになるかを調べるってことなわけです。

ですが、物事の結果がたった一つの要素のみから決まることはまれでしょう。例えば釣果という結果に対して釣果を左右する要素として狙う魚種、日取り、潮汐、天候、日照、波風など様々な要素が絡み合って結果につながるわけです。で、結果がボーズだったときは、そのどれかあるいは複数の要素によってボーズという結果が導き出される。まぁ、このブログも色々な釣果を乗せてますがそれ以上にボーズ食らって地団太踏んでる日が多いんだろうなwと容易に推察されることでしょう。なんせ、時々電験2種の免状をアップしてますけど、これを取るのに5回にわたって地団太踏み続けた記録はそんなに詳細にアップされてませんし、思い出せば腹も立ってきますw。

ここで、複数の要素で表される結果ってのを数学的にはやはり関数って言います。抽象的に記号で書くと、f(x、y、z)みたいな書き方をします。そして関数を構成する要素を変数って言います。そうなると、ある変数が変化したら関数はどんな風に変化するんじゃろ?って疑問は当然湧いてくることになります。釣果にしたって日取りや時間帯どれか一つだけを変化させることで結果はどう変わる?ってことを考えるときに一つの要素が変化することで他の要素がどう変化してそれが結果にどのように影響するかまでを調べなきゃなりません。

d/dx  f(x,y,z)を調べるには他のyとzがxの変化に対してどのように変化して、さらにそれによってfがどのように変化するかまで調べなきゃなりません。これを全微分っていいます。

それを調べるのに、一旦他の変数は定数の如く扱って直接fに影響している分の変化だけ調べるのを偏微分って言います。言ってることは難儀なことですがやってることは他の変数を定数として対象となる変数について微分するだけの事です。記号は全微分がd/dxと書いてディーバイディーエックスと読むのに対し∂/∂xでデルバイデルエックスって読みます。

この考え方は方々で使われていて、空間に流れがあって時間的に変化する電磁気学や流体力学は偏微分の知識無くして理解不能でしょうし、経済学などにも応用されています。そうです、私が電磁気学をまるで解ってないのは基本的な原理と完成形は分かってても変微分方程式を使いこなしてケースバイケースの電磁界を解析できてないからなのですw

複数の変数による関数の微分の手法があるなら当然複数の変数による関数で微分の逆の事をする積分も存在します。これを重積分というんですが、単一の変数に対する定積分は不定積分が求まれば単純に計算できるのに対して重積分の領域の取り方は変幻自在で単純に箱型とはいかないでしょう。

ってことで次は重積分について述べてみましょう。

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エアコンを孤軍奮闘させない初等熱力学入門

2023-08-13 15:44:58 | 地球と物理

こんなに暑くっちゃブログ更新もめんどくさくなるわけです。

お盆に入ると7月に元気だった小学生のテンションが下がる頃合いでしょうか・・・

まぁ私自身、地蔵盆を過ぎると残された宿題を前に顔面蒼白になってましたから。とは言っても私が小学生の頃に比べ気温も高くなって、こんな酷暑さなかに人様に勉強させようって発想自体が犯罪的に思えてきてしまいますw

無理せずエアコンをったってエアコンが頑張ってもあまり効かないってのも珍しくありません。

ってことで、初歩的な熱力学から少しでもエアコンの効きを良くして涼しく過ごす術を考えてみましょう。あまり詳しいことは工業熱力学や統計物理学が良く分かっていない私では荷が重すぎますw

 

まず、温度がどうやって上がり下がりするか?ってことですが、熱が加われば温度が上がり熱を奪えば温度が下がるってことです。ってことは外気温が高ければ外の熱が入ってきますし、直射日光が当たれば熱が発生します。なるたけ部屋に熱を入れないためには直射日光を部屋の中に入れないことですね。カーテンを閉めるのも一定の効果はありますがカーテンにあたった直射日光が発熱して部屋に拡散しますから、窓の外にすだれを付けて日光の熱を外で発散させるようにすれば部屋に入る熱量をかなり減らせます。

次にエアコンですが梅雨時は効きがいいのに乾いた夏になると効きが悪くなりますね。これはエアコンには除湿機能があって空気中の水蒸気を水滴に変えるときに冷却媒体に熱を与える分、熱の輸送能力が大きくなるわけです。

となると加湿器で湿度を増やせばエアコンが同じパワーで冷却媒体を循環させて送風しても除去できる熱量は増えるんですが、スチーム式では加えた熱を捨てるだけの電気代の無駄遣いに終わってしまいます。

ちなみに冷風扇はミストで涼しくするんですが、室内で冷風扇単体で使うときは風通しを良くして風上に設置しないとやがて水蒸気が飽和して温度が上昇するとただただ不快になっていきます。

冷風扇や超音波の加湿器をエアコンから遠い位置につけて、気化熱で涼しくする。そしてエアコンの除湿で加えた水分を取り除けばミストを通じたちょっとしたヒートポンプを構築できます。これを扇風機で下の空気を上にかき回せば室内機の効率が上がります。

次に室外機ですが直射日光の反射板や屋根を付けるなどして日光による過熱を少しでも防ぎましょう。

ただし日光を防ぐために風通しが悪くなれば逆効果なので注意が必要です。

最後に除湿で室外に出た水を室外機周辺に打ち水して加湿器の水を利用すれば、かなりエアコンの効きが良くなります。

 

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改めて思い知る飯泉先生の偉大さ

2023-06-07 19:27:58 | 地球と物理

【物理】私大・国立二次徹底!ポイント復習~いろいろな単振動~Part1

 

物理学を学ぶときに抑えるべき基本は

1.変化をもたらす「力」

2.保存される「エネルギー」

3.変化するたびに増大する「エントロピー」

の三つなんですけど、力が平衡状態から離れようとすると元に戻るように働く場合が多いから振動と波動をしっかり押さえるというのは物理系はもとより電気系・機械系どちらも重要度が高くなってきます。

よく言われるのが「基礎ばかり学んでいては基礎的なことしか分からない」ってことで、これは確かに正しいのです。ですが、「基礎」と「基本」は違います。基本を抑えておくと分野が変わっても理解モデルを立てるのが楽になります。物理で分野別の公式集をやたら充実させるってのは一番結果に結びつかない勉強法ですから注意が必要ですね。

振動は変化をもたらす力が作用して起こります。「変化」を調べるのは数学的に言えば「微分する」と言います。つまりは微積分・微分方程式に通じておくと振動・波動を理解しやすくなるわけですが、如何せん高校物理は微積分が分からなくても何とかなる範疇にとどめることが求められてきます。もちろん高校で微積分は習うわけですから微積分を習った後なら教師・講師は微積分をさらっと使って説明することで高校物理の難易度は大幅に下がります。

理工系の資格試験に文系出身者が挑む場合、数学の理解度を最適化することに成功した人が早々に資格を取得できますよね。数学を端折ると後々モーレツに苦労しますし、深入りしすぎて必要以上に数学を学んでも本来習得すべきことをなかなか習得できずに合格が遠のきます。

振動・波動を微積分を使わずに説明するのは困難を極めますが、これだけ分かりやすく微積分抜きで振動を説明されるのは素晴らしい。

やはり物理学を学びなおすんだったらムサいおっさんの動画よりもビジュアルから入っていける飯泉先生の動画がオススメなんですが、単にビジュアルの問題ではなくて微積分抜きで振動・波動を分かりやすく説明できるってのが偉大なところです。

微積分・微分方程式が分かる人への高校物理の振動・波動の説明はアホでもできると思いますが、数学が良く分からない・数学的手法のカードの手持ちが少ない人に説明できてこそ物理を教えるプロと言えるんじゃないでしょうか。

 

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積分とは何か

2023-05-13 08:47:38 | 地球と物理

さてさて、微分法についていろいろ述べましたが、今度は積分法について述べてみましょう。

まず、積分とは何か?

この問いに対する答えは、「積分とは無限に細かい要素に分けて足し合わせる」ということです。

例えば長方形の面積は辺の長さを掛ければいいだけで小学校の算数レベルの話です。もし、長方形の面積の求め方が分からないって方がいれば悪いことは言いません、その程度の算数は学びなおしておかないと日本の社会では日常生活に支障をきたすでしょう。ピタゴラスの定理や連立方程式あるいは二次方程式を解くといったような高度な算術が分からないと言われても日常生活に支障をきたさなきゃそれでいいんじゃね?ってのが私の考え方です。自分の職種がそういったことを求めてなければ問題ありません。私の場合は不幸にしてそういったことを必要とする職種に就いているので習得しないわけにはいきませんが・・・。ただ、本当に初歩的な小学生レベルの算術となると分かっていないと後々何かと苦労することになるでしょう。

直角三角形の面積を求めることだって法外に難しい話じゃありません。

ところがこれに曲線が絡んでくると話は一気に難しくなってきます。

例えば底辺がb-a、一方の端がf(a)もう一方がf(b)で上辺がf(x)という図形の面積を求めようとするときにf(x)のところの微小な区間⊿xについては長方形の面積f(x)⊿xと見做して問題ない。この微小な区間の長方形をx=a~bの間で足し合わせる。この区間⊿xを限りなく0に近づけると無限級数になって曲線が絡んだ図形の面積を求めることが出来る。これが積分法と呼ばれる手法です。

実例でいえばある時刻tで速度がv(t)であるなら、微小な時間⊿tの間の道のりはv(t)⊿tこれを⊿t→0として時刻aからbまでに進んだ道のりを求めようとします。速度が一定なら速度に時間を掛ければ道のりは容易に出てくる。これが速度が時々刻々変化するなら速度を積分すれば道のりが算出できる。ってことは道のりを微分したら速度が算出できるんだから積分って微分の逆の事をすればいいんじゃね?ってことになる。ですが、数学的にはまだこれでは根拠が十分じゃないですね。

そこでf(x)を0→xの区間で累積を取った関数をF(x)とする。この大文字の関数は原始関数と呼ばれます。このF(x)が微小な区間⊿xの間でどれだけ変化するかと言いますと、当然f(x)⊿xという長方形の面積分だけ増えてるわけです。ですからF(x+⊿)=F(x)+f(x)⊿xとなる。ですからF(x)の微分はlim ⊿x→0 (F(x+⊿)-F(x))/⊿x=f(x)もとの関数に戻ることが分かります。

こうして遂に積分とは微分することで元の関数に戻るような関数を探すことであるという普遍の真実にたどり着いたのです!

・・・私ではなくライプニッツって親父が・・・

なんだか地理で出てくるドイツの都市ライプツィヒとごちゃ混ぜになりそうですが実際にライプニッツ自身がライプツィヒ出身です。ライプツィヒ出身でいえば私が思い浮かべるのはリヒャルト・ワーグナーですか・・・

 

気分が滅入っているときにワーグナーの曲って落ち込んだ気分が高揚してきて、リエンツィ・タンホイザー・ニーベルンゲンなどなどをよく聞きますね。

 

さて話を戻して積分ですが、微分ってのはルール通りに手続き踏んで計算するんですが、微分したらその関数になるような関数を探すってのは並大抵のこっちゃないw。実際に原始関数を厳密に求められる関数なんて数ある関数のうちのごくごく一部なんでしょう。すでにある関数を微分して求められた関数はすぐに積分できるとしても、多くの積分計算はよくこんな方法を思いつくなぁと感心させられることしきりです。微分は名の如く微かに分かるんですが積分は本当にまるで解りませんw

ここまで変数が一つの場合の微積分を述べましたが、多くの関数は3次元の各要素と時間など複数の変数で構成されています。そんな場合の微積分、偏微分と重積分を考えていくことにしましょう。

 

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やっと腑に落ちる

2023-05-07 23:16:20 | 地球と物理

とある八雲の科学解説 『高速フーリエ変換』

FFTの理論ってなんか訳わかんなかったけど、動画で順を追って説明されてやっと腑に落ちたと言いますか・・・

 

う~ん、ムスカの通信にFFTが完成してたらシータは瓶で後頭部をどついて逃げることが出来なかったかも・・・

 

ま、学校教育で数学を必要とする理由もこうした数学を使いこなせる人材を幅広くサーチしておく必要があるからなんですね。

学校の数学で複素数、三角関数、マトリクスなどを習っても社会でそれらを使う職種なんてほんの一握りでしょう。でもそうした職種を世

の中が必要としてるのも事実。そんな職種にならなかったらきれいさっぱり忘れても差し支えないわけで、それまでは誰かが使いこなせる必要がある分野を出来るだけ広い階層に教育の機会を確保する必要があるわけです。

まぁ、動画にあるように時間や空間を周波数や波数の領域に変換することで少ない計算で多くの情報を扱えるようになってる。年頃の高校生に数学の学習の必要性を説くときに、受験戦争に勝ち抜かなければなんて説教しても反感を買うだけでしょう。でも、「数学の学びが途絶えると将来エロ画を見れなくなるかもしれないぞw」なんて脅せばエロスに興味を持つ年頃、必死にエロ画圧縮の技術を絶やさないためには数学の勉強が必要!と必死になるかもねw

 

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導関数に見る人生論

2023-04-29 10:16:46 | 地球と物理

以前に導関数を算出するという行為を微分するって説明しましたが、この導関数ってものがどんな性質をもつものか述べてみましょう。

一言でいえば変化の法則です。変化の仕方が刻々と移り変わっているときにどのように変化させようとしているかを刻々と表しているわけです。

導関数が0になるところでは接線の傾きが0すなわち水平になる。この場所を「極値」って言いますが例外があるってことをあらかじめ言っておかないと数学がある程度わかっている人から見たらでたらめ書きやがってwってことになりますね。ただ、多くの場合は極値つまりは山のてっぺんになるか谷底になるわけです。

では導関数の導関数ってのは?ってことですが、これを求めることを二階微分って言います。なんか日本の今の政界のボスを細かく切り分けてゴミ箱に投げ捨てるという実現すれば爽快間違いなしみたいなネーミングですが、やってることを微分を2回するってことです。算出される関数は2次導関数と言います。

2次導関数がプラスの時は変化が増え続ける。接線の傾きは大きくなっていく。そうなると元の関数は下向きに凹む形になります。逆にマイナスになるときは変化が減り続ける。接線の傾きは小さくなり続ける。元の関数は上に凸の形になります。2次導関数が0になるときに凹凸の境目となり、この点を変曲点と言います。

こうすると、導関数と2次導関数が0になるところが重ならない限り、導関数が0になるところで2次導関数がマイナスだったら山の頂(これを極大といいます)になり、2次導関数がプラスなら谷底(これを極小といいます)になる。2次導関数が0になるところを境に凹凸が入れ代わる(これを変曲点と言います)。

このようにして微分法で導関数と2次導関数が0になるところと、その時に縦軸の数値を算出すれば関数のおおよその形を描くことが出来るわけです。

人生山あり谷ありとは言いますが、関数ってのは人生に通じるものがあるようにも思えます。私の場合はなぜか不思議なことに人生谷あり崖あり谷底には落とし穴wって気もしなくはないですがとりあえずそのことは置いておきましょうw

上り坂でも上り具合が小さくなってくれば頂点が近く、それを過ぎれば下り坂になるから用心すべし。下り坂も下り方が小さくなればやがて底をついて上り調子になるから希望を持とう。運勢の絶対量と上り運、下り運ってのはよく見ますが上りと下りの変化を見ると運勢の変曲点ってのも見逃さないようにしたいものです。とは言っても私ぐらいの年齢になればこの後、極大・極小・変曲点もなくって棺桶まっしぐらな気もしますが・・・

変化が0になるときに極値にならないのは導関数が0でさらに2次導関数が0になるとき、その時に2次導関数が前後で符号が入れ代わると極値ではなく変曲点になる。符号が入れ代わらなかったら極値になる。

そういえば昔電磁気学で2階変微分方程式であるラプラス方程式の解は極値を取らないってピンとこなかったんですが、こうやって書いていくと確かにそうだなぁと思えます。結局電磁気学は若いころ良く分からなくて、今となっては昔分かってたことすらわからなくなってる。電気系の技術者の資質は電磁気学の理解程度を見ればいいって言われたことを今もって痛感しますね。電気に関することってたった4つの公式の上に積み上げられたもので電磁気学をしっかり学べば多岐にわたるように見える電気工学・電子工学は根底でつながる基本理論の上に成立しているから、基本を抑えられる人は応用が利く。私が応用が利かない大したことのない電気技術者になってしまっているのも若いころの怠惰のツケなんでしょうw

で、運勢の関数がy=-x^3なんて人生が一番最悪で、x=0で傾きは0になる。やっと下りが終わったかと思えば更なる下り運でトドメを刺されるなんてのもあったりする。

数学はそんな森羅万象を抽象的に映し出す鏡みたいなところがあって、だから算術も糞オモロナイんですけど、数学となるとそこに絶望が加味されてますます嫌になったんです。

とことん数学が嫌いだって話の次は累積の法則である積分について述べることにしましょう。

 

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ダイヤモンドの半導体

2023-04-17 23:47:25 | 地球と物理

佐賀大がダイヤモンドで半導体スイッチを作ったみたいですね。

最初のトランジスタはゲルマニウム。希少価値が高いのでどうしてもトランジスタ自体が高価だったわけです。やがて砂粒からざっくざっく採れるシリコンが半導体の主流になってくる。

半導体素子のベースはシリコンやゲルマニウムのように最外殻電子が4つのものかガリウムひ素、窒化ガリウムみたいに3と5の混成結晶ってことは炭素は?って疑問は当然湧いてくる。が、格子欠陥の少ないダイヤモンドにキャリアを注入するってなどなど考えると実現できたってのがすごい。おそるべしS A G A 佐賀w

熱や高電圧に強いってのはニュースで分かったんですけど、スイッチングロスはどうなんでしょう?

半導体のスイッチってのはOFFの時に電圧はフルにかかっているけど電流はほぼ流れてないから電圧と電流を掛け合わせた電力ってのは少ないですね。一方でONの時は電流はおもくそ流れるけど電圧はほとんどかかってないので電力はやはりほとんど消費していない。ところがONとOFFの間で切り替わるときに電圧と電流がすぐに0近くになるわけじゃないので、電圧と電流を掛け合わせた電力は途中で大きくなる。これがスイッチングロスと呼ばれるもので、例えばパソコンですとクロックパルスの周波数が上がれば時間当たりのON・OFFの回数が増えるから時間当たりの消費電力も大きくなり、パソコンは熱くなる。インバーターではほぼパルス幅変調ことPWMを採用しているので搬送波周波数を上げることで電流は正弦波に近くなる。けどやはりON・OFFの回数が増えるってことはロスが大きくなる。

特に続流といって電流を続けて流そうって働きが強いときは1回のスイッチングロスが大きくなる。続流が多くなるのはコイルや配線などのインダクタンスが原因です。半導体がなくってリアルに引き離すスイッチに電力設備にはディスコンこと断路器があるんですが、その下流にトランスなどがあって続流を流そうとする。ですから遮断器などで強制的に消弧してからじゃないといきなりディスコンを落とすとアークが降ってきてシャレにならないことになってしまいます。続流を打ち消すのにインダクタンスが原因ならコンデンサで補償すればいいって考え方もあるわけで、半導体スイッチではスナバ回路という続流を減らしてスイッチングロスを減らすものがパワーモジュールのウェハーに一体でくっついているわけです。ただし純粋にコンデンサにするとインダクタンスと共振を起こしてしまいますので抵抗やダイオードを組み入れて振動を減衰させているわけです。抵抗があるってことはそこからロスが生じるのでは?と思うことでしょうけど、スナバ回路の抵抗ロスよりもスナバ回路抜きのスイッチングロスの方が大きくなります。

コンデンサは導体や半導体で絶縁物を挟めばいいわけで、シリコンですと酸素をドープするとガラスや水晶の材料となる石英が出来る。ですがダイヤモンドは炭素、酸素をドープすればCO2すなわちビールの泡になっちゃいますけどどうなんでしょ?

 

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