超空洞からの贈り物

様々なニュースや日常のレビューをメインに暗黒物質並に見つけ難い事を観測する、知識・興味・ムダ提供型共用ネタ帳です。

太陽フレア予報の鍵は、ねじれる磁場

2010年01月26日 20時58分47秒 | 宇宙
米海洋大気庁(NOAA)宇宙天気予報センターの研究者が、太陽フレアの発生を2、3日前までに、しかも従来より正確に予測する方法を発見したと発表した。予測の鍵は、太陽表面でねじれる磁場の変化にあるという。

巨大な太陽フレアは、発生すると莫大なエネルギーを放出する。そのエネルギーは、あらゆる方向へ光速で進み、たった8分で地球に届き、上層大気(電離層)に入り込む。高度の高い軌道を回っているGPS衛星は、即座にその影響を受ける。

すると、軍用・民間の航空機や船舶の運行をはじめ、石油の掘削や金融取引、災害警報にいたるまで、GPS衛星に頼るさまざまな分野が深刻なリスクにさらされる。そのため、太陽フレアの予測を目指した発生兆候に関する研究が進められている。

現在行われている太陽フレアの予測は、黒点の周辺領域を見て「大きなフレアが起きるかも知れない」という警報を発信するにとどまっていて、いつ、どこでといった詳しい情報は含まれていない。

米海洋大気庁(NOAA)宇宙天気予報センターのReinard氏らの研究チームは、アメリカ国立科学財団(NSF)の太陽観測ネットワーク(GONG)が作成した、1000個以上の黒点を含む地図を詳しく調べた。

同氏らは、別々の領域でよく似た現象が起きていることに気づいた。その現象とは、最初ゆるやかだった磁場のねじれが、表面下のガスの流れに影響されてきつくなり、ねじれが解消されるとともに解放されたエネルギーで巨大なフレアが発生するというものである。研究チームでは、太陽フレアを予測するためにこの現象が利用できることを明らかにした。

Reinard氏は「このような磁場の変化が、直接目で見ることのできない太陽表面で繰り返されているのです。これこそ、巨大太陽フレアの予測に必要な鍵です」「初めて、太陽フレアがいつ、どこで、どれくらいの規模で起きるのかを2、3日前もって知ることができるようになりました」と話している。

同氏らによると、新しい予測法は従来に比べて2倍も正確なうえ、発生数についても今後数年をかければ向上が期待できるという。さらに、次に太陽が活動の最盛期を迎えると予測されている2013年までには、警報を含め信頼できる情報の発信が可能となるようだ。

NOAAプレスリリース

桜島の活動が活発化、火山雷も発生

2010年01月26日 20時57分58秒 | 自然
 鹿児島市の桜島の活動が活発化している。

 今月は昭和火口(約800メートル)で125回(26日午前1時まで)の爆発的噴火(爆発)が起き、観測史上最多の月間回数となった。

 25日未明の爆発では、煙や火山灰などが噴き上がる際に起きる摩擦で生じる「火山雷」も青白く光って見えた。

 鹿児島地方気象台は「降灰量は1980年代に比べると10分の1程度だが、今後も活発な活動が予想される」としている。

新たな音楽フォーマット「MusicDNA」発表

2010年01月26日 20時47分17秒 | 家電・生活用品
 あるテクノロジー企業が、歌詞やニュース、画像などの追加コンテンツを組み込める新しいデジタル音楽フォーマットを発表した。MP3ファイルの後継となるかもしれない。

 音楽業界は過去10年間、違法コピーで打撃を受けており、消費者に違法ダウンロードではなく、合法サイトから音楽を購入してもらうための新製品の開発を目指している。新たなフォーマット「MusicDNA」は、MP3ファイルの発明者が後援している。このフォーマットでは、音楽ファンは追加コンテンツ付きのMP3ファイルを自分のコンピュータにダウンロードできる。

 レーベルやバンド、小売業者は、ツアー日程、新しいインタビュー、SNSの公式ページの更新など、新たな発表があるごとに、最新情報を音楽ファイルに送ることもできる。ユーザーはオンラインに接続するたびに、自分が必要とするだけの情報を受け取る。だが、違法に音楽ファイルをダウンロードした場合は、アップデートを受け取れない。

 MusicDNAを開発したBACH Technologyは、小売業者、レーベル、著作権者、IT企業との提携を目指していると語る。この技術を自社ブランドとして利用したいというほかの企業にも、喜んで技術供与するという。BACHはノルウェー、ドイツ、中国に拠点を置き、独Fraunhofer Institute for Digital Media Technologyをパートナーに持つ。「反響はとてもいい。われわれは皆を巻き込みたいと思っている。競争するのではなく、助けたい」とスティーブン・コールマイヤーCEOは語る。

 MusicDNAの音楽ファイルは、AppleのiPodを含め、どのMP3プレーヤーでも再生できる。MusicDNAプレーヤーはユーザーに合わせて調整したり、既存のSNSなどに統合することも可能だ。コールマイヤー氏は、この技術は、音楽ファンが楽曲そのものだけでなく、アルバムの歌詞やアートワークを楽しんでいたころに立ち戻ると話す。

 「エンドユーザーがもう一度、音楽を情緒的に体験できるようにする」と同氏は言う。「デジタル時代にその感覚は失われてしまっていたと思う」「美しい音楽が数字のコードに変えられてしまっていた。音楽をもう一度豊かなものにしたい」BACHは、ソフト開発者がMusicDNAプレーヤー向けのアプリケーションやコンテンツを開発してくれることも期待している。同社はMP3発明者やSony Music Entertainmentの元CEOなどから出資を受けている。

 MusicDNAのβ版は今春リリースされ、商業レベルでの本格展開は夏の見込みだ。BACHはモバイル版プレーヤーも投入したい考え。同社は既に数社のパートナーと契約しており、大手レーベルとも交渉している。Universal Music Group Internationalのデジタル事業責任者ロブ・ウェルズ氏は、MusicDNAはエキサイティングだと思うと語り、UniversalはBACHと提携するかもしれないが、もっと交渉が必要だと述べている。

 「音楽業界は、新たな収入源を開拓する素晴らしい機会を得たと思う」とコールマイヤー氏は言う。「彼らはこれまで、リッチメディアのあらゆる側面を考えることはしなかった」

メルセデスGP、発表会でマシンカラーリングを披露

2010年01月26日 20時45分27秒 | car
 メルセデスGPペトロナスは、1月25日にドイツ・シュトゥットガルトのメルセデス・ミュージアムで、2010年マシンのカラーリングを発表した。

 発表会には、ミハエル・シューマッハとニコ・ロズベルグのレースドライバー、チーム代表のロス・ブラウン、ダイムラーAGのCEOのディーター・ツェッチェ、メルセデス・ベンツ・モータースポーツ副社長のノルベルト・ハウグらが出席し、チームの前身であるブラウンGPの昨年型マシン、BGP001に今シーズンのカラーリングが施され披露された。

 また、シューマッハとロズベルグは、伝統あるシルバーアローで戦うことが待ちきれないようで、それぞれ次のように語っている。


・ミハエル・シューマッハ

 「ついに2010年シーズンが始まるね。この新しい挑戦に僕は夢中だ。自分にとってリスタートの年でもあるので、モチベーションはとても高いよ。メルセデスGPペトロナスのコンビネーションにはワクワクしている。ワールドチャンピオンチームでもあるしね。バレンシアでの初テストが待ちきれないよ。このチームは、チャンピオンシップを争えると信じている。全力を尽くすよ。僕はヘルメットにスリーポインテッドスターをつけてレーシングキャリアを始めたので、メルセデスのマシンで戦うことは原点に帰るようなもの。それもレースが待ち遠しい理由なんだ」

・ニコ・ロズベルグ

 「ここ(ミュージアム)はメルセデスのモータースポーツの伝統を感じるね。シルバーアローの一員になることは誇りだしモチベーションにもなる。チームに加入した11月からはファクトリーやシュトゥットガルトで多くの時間を過ごしたよ。チームのみんなと知り合うことができたし、彼らが懸命にニューマシンの開発に取り組んでいるのも見てきた。来週のテストでの初ドライブが待ち遠しいね。メルセデスGPペトロナスでみんなと働くことが楽しみだ。彼らの努力に応えられるよう全力を尽くすよ」

 なお、メルセデスGPの新車MGP・W01は、2月1日からスペイン・バレンシアで始まる合同テストで登場する予定だ。

ヨコハマのディープリム仕様アルミホイールが登場

2010年01月26日 20時42分15秒 | car
横浜ゴムから、鋳造1ピース10本スポークホイールの“アドバン・レーシングRS-D”が新たに発売された。18×7.5J~20×10.5Jの全18サイズを用意する。

“アドバン・レーシングRS-D”はフロントリムを限界まで深くしたデザインが特徴で、既存の“アドバン・レーシングRS”のディープリムバージョンとなる。大口径で迫力のある外観に、ディープリムによる圧倒的な立体感を加えて、さらにリム表面にはダイヤモンド切削加工を施してコントラストをつけることで、ダイナミックさと奥深さを演出した。

すべてのサイズで、スタンダードディープに加えて、60mm以上のリム深さとなるエキストラディープの2パターンから選択可能となる。カラーは新採用のマシニング&ブラックのほかにマシニング&シルバー、ブライトクロームの3色を用意する。

■アドバン・レーシングRS-D
・国産車用サイズ:
 18×7.5J/P.C.D.-100、114.3mm
 ~20×10.5J/P.C.D.-114.3mm

・輸入車用サイズ:
 18×7.5J/P.C.D.-100mm
 ~20×10.5J/P.C.D.-120mm

・価格:6万7200円~10万2900円

器時代に行われた高度な手術の跡が発掘される

2010年01月26日 20時38分55秒 | サイエンス
新石器時代初期の手術の痕跡は、パリの南70kmほどに位置するBoulancourt-Buthiersで発見された墓を発掘中の考古学者のCécile Buquet-MarconさんとAnaick Samzun氏、法医学者のPhilippe Charlier氏らにより発見されました。

発掘された男性の骨。体の左側を下にしひざを曲げた埋葬姿勢は典型的なものとのことです。高齢で、珍しい副葬品とともに埋葬されているため、コミュニティの中で尊敬される立場にあったと考えられます。

発掘されたのはヨーロッパの狩猟・採集民族が農耕を始めたLinearbandkeramik時代に生きた男性の骨で、左の前腕と手の骨が欠落していました。各種の検査により上腕骨がひじの上の位置で切断されていることが判明し、科学者たちはこれを「意図的かつ成功した切断手術」だと判断したとのことです。

当時の石器では上腕中心に近い骨が細い部分で切断する方が簡単で合理的と考えられますが、そもそも切断が必要になった原因である外傷(転落や戦闘、動物からの攻撃によるものと考えられます)の位置を利用したためこの位置になったと推測されるそうです。

切断後に成長した皮質骨(表面の密度の高い骨)の厚さから、男性は手術からの回復後に少なくとも数カ月から数年間は生きたと推測されるとのこと。また、切断部位からの感染の形跡は発見されなかったことから手術は衛生的で無菌に近い環境で行われたと推測され、左右の上腕骨の太さや密度などの比較から、左腕の切断後に残った上腕部は萎縮(いしゅく)も石灰化もせず動いていたことが示唆されるそうです。

手術ではチョウセンアサガオなどの植物を麻酔として用い、切断後はセージなどの殺菌作用のある植物で消毒した可能性が高いと専門家たちは考えているとのこと。「医療行為を専門の職業とした現代のような『医師』が存在したかどうかはわかりませんが、手術を行った人々に医学的知識があったことは明らかです」と考古学者のBuquet-Marconさんは語っています。

新石器時代のヨーロッパで頭部穿孔手術が行われていたことは以前から知られていたそうですが、腕や脚の切断手術の成功例としては今回発掘されたものが最古の部類に入るとのこと。発掘された骨の状態のよさと最新の医用画像技術により、石器時代の医療技術・医学知識がこれまで考えられていたよりはるかに高度であったことが証明されました。

北朝鮮、ミサイル実験を準備している可能性

2010年01月26日 20時37分04秒 | Weblog
韓国YTNテレビは26日、軍関係者の話として、北朝鮮が西海岸沖で船舶の航行を禁止する航行警報を発したと報じた。ミサイル発射実験を準備している可能性があるという。

 航海禁止とされたのは韓国との境界水域付近で、11月に両国海軍が衝突した海域。北朝鮮はこの1カ月ほど前に短距離ミサイルを試射している。

 ある匿名の関係者は「今回の発表が冬の訓練の一環なのか、短距離ミサイル発射のためなのか、注意深く監視している」と述べた。

 韓国軍は報道内容を確認中だという。

マヤ文明の巨大な頭の彫刻、グアテマラのジャングルで発見

2010年01月26日 20時34分20秒 | サイエンス
考古学者のチームが、グアテマラのペテン県にあるChilonche遺跡で巨大な頭の彫刻を発見したと発表した。これにより、ほとんど知られていないジャングルに覆われた同地にかつて大規模な都市が存在した可能性が出てきた。

 見つかった彫刻は幅約3メートル、高さ約3.5メートルのしっくい製で、西暦300―600年ごろのものと考えられている。

 ベリーズとの国境近くに位置するChilonche遺跡は、有名なティカルやエルミラドールの遺跡と異なり、ほとんど発掘作業が行われていない。

SIM-Driveはオリンパスやパイオニア、いすゞ自動車など34の企業や自治体が参加

2010年01月26日 02時12分24秒 | Weblog
 インホイールモーター技術「SIM-Drive」による電気自動車(EV)開発を目指すベンチャー企業・SIM-Drive(シムドライブ)は1月22日、試作1号車の開発パートナーとして、オリンパスやパイオニア、いすゞ自動車など34の企業や自治体が参加すると発表した。

 2010年中に試作車を1台開発。パートナー企業に技術を持ち帰ってもらい、2013年には同技術を搭載した電気自動車が提携企業から量産されている状態を目指す。

 SIM-Driveは、ベネッセホールディングスや丸紅などから出資を受けた慶応義塾大学発のベンチャー。独自のインホイールモーター技術「SIM-Drive」の早期普及を目指している。

 同社が「オープンソース型」と呼ぶ開発の仕組みが特徴。多様なパートナー企業の参加を募って共同開発し、培った技術は自由に自社に持ち帰ってもらう。技術を独占せず、提携先にオープンにすることで、早期に広く普及させたい考えだ。パートナー1社につき2000万円の資金を募る。

 試作1号車の開発パートナーは、3社のほか、三菱自動車工業、クレハ、ニッカン工業、田中貴金属グループ、東京電力など幅広い業種にまたがっている。岡山県や鳥取県といった自治体も地場産業育成の観点から参加している。

 試作機は、1度の充電で航続距離300キロと、量産時の車体価格を現行の自動車並みとすることを目指して開発。フェラーリなどのデザインで知られる工業デザイナー・奥山清行さんなどがデザインを担当し、空気抵抗を低減しながら美しい形状のデザインに仕上げるという。

 SIM-Drive会長を務めるベネッセの福武總一郎会長は同日開いた会見で、「パートナーは20社も集まれば、と思っていたが、34も集まった。EVは温暖化対策の切り札。2013年には大量生産できるようにしたい」と意気込みを述べた。

 開発パートナーは今後も募集し、試作第2号車、3号車も作っていく方針だ。

着用可能な布製バッテリーはナノチューブ・インクを利用

2010年01月26日 01時07分20秒 | 家電・生活用品
ウェアラブル・コンピューティングの技術革新のひとつとして、研究者たちが普通の綿やポリエステルの布地を、充電式バッテリーとして使える電子織物に変えようとしている。これは、『iPod』や携帯電話の電源確保が楽になることを意味する。着ているTシャツやジーンズから電源を取り、その服を一晩充電しておけばいいのだ。

「エネルギー織物は、ウェアラブルな電子機器の開発に変化をもたらすだろう」と、このプロジェクトに携わっているスタンフォード大学研究チームの1人、Liangbing Hu氏は取材に対して語った。「ウェアラブル機器用のエネルギー貯蔵に関しては、今のところあまり多くの解決策が存在しない。その問題を解決しようとしているのが電子織物だ」

ウェアラブルな電子機器は、柔軟性があり軽量という、デバイスの新たなカテゴリーを生み出すための試みだ。その例として、ウェアラブル・ディスプレー、埋め込み型の健康管理機器、電子技術を融合させた織物などがある。しかし織物の場合は、電子技術を融合させるといっても、今のところそのほとんどが、既存の繊維にセンサーや抵抗器を取り付けるというような試みだ。

しかし今回のプロジェクトは、電子技術を分子レベルで組み込もうとしている。研究チームは、セルロースとポリエステルの繊維を、単層カーボン・ナノチューブから作られた「インク」でコーティングした。このナノチューブは、人の毛髪のわずか5万分の1の幅しかない、導電性の炭素繊維だ。

この特殊なインクで染める工程は、繊維産業で繊維や織物を染める工程と似ているという。詳しい手法は、米国化学会(ACS)発行の機関誌『Nano Letters』誌に掲載の研究論文で発表されている。

このコーティング加工により、繊維は有孔の伝導体となって高導電性を持つようになる。加工された織物を電極として、通常の織物をセパレーターとして用いることで、完全な伸縮性のあるスーパーキャパシタを作りだすことが可能だ。

通常のキャパシタは、エネルギーの貯蔵に用いられる。一方、スーパーキャパシタ[電気二重層コンデンサ]はこれにターボチャージャーを取り付けるようなもので、キャパシタをほとんど際限なく充放電することが可能だ。

「表面積が大きければ、それだけ多くの量を充電できる」とHu氏は言う。「織物の繊維をカーボン・ナノチューブでコーティングすると、表面積が増えるため、最大100万回の充放電サイクルを可能にする」

この方法で作られた電子織物は、通常の綿やポリエステルの柔軟性と伸縮性を維持する。また、シミュレーションで繰り返し洗濯を行なっても、織物の電子特性は失われなかったという。

次の目標は、他の素材を用いたインクと組み合わせ、繊維をウェアラブルな太陽電池兼バッテリーとして利用可能にすることだ。

研究チームはまた、カーボン・ナノチューブの代わりにグラフェンを使用することも視野に入れている。グラフェンは、グラファイトに由来する炭素材料の一種だ。[グラフェンは、グラファイト(酸化黒鉛)が剥がれて、厚さが原子一個分しかない単一層となったもの。金属と半導体の両方の性質を持つ]

「グラフェンは、ナノチューブよりもはるかに安価だ。このような代替素材を用いることで、エネルギー織物のコストを大幅に下げることが可能になる」とHu氏は説明した。