奏~かなでうた~詩

自作詩を書いています。自分の心と向き合いながら。

A・GA・KU【三行詩】

2022-11-26 | 三行詩~せきらら
「悪あがき」と言わず

「良いあがき」と言おう

良くなるために あがくのだから

A・RI・NO・MA・MA【三行詩】

2022-11-25 | 三行詩~せきらら
人の話に添わせる必要はない

ただ

自分がどんな人間かを語ればいいのだ

生きた証

2022-10-30 | 心詩~こころうた・己
時々 私の脳は
根源的な難問に挑む

人は なぜ生まれ
なんのために生きるのか
いつか必ず 死んで灰になるのに
なぜ 必死に生きようとするのか

生きた証を残したいと
せっせ せっせと ものを書く
人は儚く消えてゆくが
ものは その後も残り続ける

この思いは
この世への復讐だ
私を傷付け踏みにじった
この世界に

どうだ ざまあみろ
私は私の分身を残したぞと

その思いのためだけに
もがき 抗い
闘っているのかもしれない


私が朽ちた そのあと
この分身たちは
どれだけの人の
目に耳に届き
どれだけの人が
記憶してくれるだろうか

残してくれる世界が
あとどのくらい
続いていくのだろうか

それさえも
大きな渦に飲まれて
搔き消されてしまうのだろうか

NE・E-WA・TA・SHI【三行詩】

2022-10-30 | 三行詩~せきらら
今日も

私を生きてくれて

ありがとう

U・N・ZA・RI【三行詩】

2022-10-08 | 三行詩~せきらら
まったく この世の中は

人間でいることが嫌になる材料に

事欠かないな

JI・BU・N・JI・KU【三行詩】

2022-07-23 | 三行詩~せきらら
自分の人生だけが

どこか遠くに

いってしまっているみたいだ

くりかえす、くりかえす

2022-07-06 | 心詩~こころうた・己
やっとの思いで
均衡を保っている
この精神は

何度も
何度も

その
悪意のない
棘で
刃で

壊される
壊される


人の世界とは
人として生きるとは

何故こうも

億劫で
滑稽な


今日もまた
誰にも届かない場所で
心の奥の邪悪を解き放つ

誰も傷つけないため
かりそめの平穏を保つため

残された自我を削り取り
その 儀式 を
くりかえす
くりかえす

今だけは……

2021-06-07 | 心詩~こころうた・己
今だけは
楽なほうに

ごめんなさい

ちょっと
疲れただけだから

また
頑張るために
温存するために


何ひとつ
諦めてはいないから

試練の旅

2021-05-17 | 心詩~こころうた・己
不思議なほどに 邪魔が入る人生
大いなる力というやつに支配され
変えられぬ運命に 翻弄される

瑠璃色の星の民と生まれ
人生の意味を 探す旅よ

すべては最期に分かる
特別な答えなどなくとも
肉体を捨てたときに
新たなる命を得るのだ

剥がれ落ちる

2021-03-04 | 心詩~こころうた・己
また ここに
吐き出している

誰にも頼れない
誰にも泣き言を言えない
無様な自分を晒しに
また ここを訪れる


「笑顔が苦痛ではなくなった」
そう言った あの日から
もう二度と訪れることはないと
思っていたけれど

新たな人生に踏み出した自分は
きっと もう大丈夫だと
そう思っていたけれど

弱い
弱い
本当に
弱い自分

鬱にも負け
自分にも負けて
また あの頃に
戻ってしまうのか

もう疲れた
健常者のふりをして
生きていくのは