奏~かなでうた~詩

自作詩を書いています。自分の心と向き合いながら。

生きることに絶望してしまった“あなた”へ

2011-11-08 | 心詩~こころうた・己
「強く生きてください」なんて
軽々しく口にはできません
自分自身が まだ強くなど
なれてはいないからです

それでも
どんな逆風にも どんな挫折にも
屈しない 逞しい精神力が
欲しいと強く願っています

今 あなたも
私と同じ思いで 空を見上げながら
唇を噛み締めているのでしょうか

誰からも受け入れられず
己の価値観を見失い
苦しんではいないでしょうか

自分のために流す涙は
とうに枯れ果ててしまいました
あとは もう
先へ進むしかありません

「いつか……」なんて
曖昧な言葉は もう使いません
「必ず」その日が来ると
強く心に念じます

未来を決めるのは
自分自身の心と行動なのです


人生に絶望し
心を閉ざしてしまった
あなたへ

待っていても 助けは来ません
動き出さなければ 誰の目にも止まらないと
気付いた時に ようやく一歩を
踏み出すことができるのです

そして
汚れない瞳で
たくさんの綺麗なものを見つめて
「この世に生まれて良かった」と
心から言える日が来ることを願っています

私にも
「必ず」その日が来ると信じて……






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某大賞に応募して受賞ならずの作品に、一部手を加えたもの。
人に自分の思いを伝えることは難しい。
ましてや、人の共感を得ることは……。

私の書く詩は、きっと同じ思いを抱いて生きる人にしか
受け入れられない、理解されない内容だろうと思う。
それでも、やっぱり自分にはこんな作品しか書けない。
暗くても、希望のない内容でも、その中でもがいて生きている
胸の内を吐き出すことしか、自分にはできない。

もしも、いつの日か、
花を見て、空を見て、美しいという詩が書けるようになったとしても、
もう、何も書く気にはならないだろうと思う。
私にとっての書く意味は、
満たされない心の穴埋めのようなものだから。