奏~かなでうた~詩

自作詩を書いています。自分の心と向き合いながら。

囚われの身と心

2012-01-21 | 心詩~こころうた・己
1日の終わり
一人ぽつんと
取り残された部屋で
どうしようもない虚しさに
がんじがらめになる

やはり だめなのか
わずかでも前を向いた気持ちは
いつの間にか
鬱に支配されている

希望が見えたのは
ただの幻だったのか

いや
分かっている

これは
すべてを中途半端に終わらせてきた
自分自身の報いなのだ

だが それさえも
神に仕組まれた
運命ではないのかと


『 すべての人間が
役割を与えられて
生まれてくるわけでは
ないのかもしれぬ 』


この苦しみは
現実のものか
鬱が見せる幻か

もう なにもかもを諦めたら
いっそどんなにか
この体は 心は
解放されるだろう

このまま空しく
生き長らえるだけの
人生ならば

なにひとつ
期待も 未練もない
今のうちに……

疲れ果てたこの心は
真実のものか
破滅へと導く 鬱の仕業か