金魚世話係の日記(日常の小さな発見を金魚的な視野から探るナノ的な日記)

更新は毎週日曜日の一回ですが、21年目になりました!

歩道にて

2012-11-17 11:40:23 | 何でもあり
目の前に駆け出す者を発見。
身長約90センチくらい。
夜には目立たない濃茶色のジャンパーを着用している。

辺りには区役所やオフィス街があり、サラリーマンが多い。
職場から退けてきた彼らの間を縫うようにこどもが逆行する。
彼らの中には、驚いて立ち止まる者もあり。

そのこどもの保護者はだれか?
私の左手にスマホをしながら歩く女性がいる。
近くには他に同じ方向へ歩く人はなく、どうやらその人らしい。

こどもが小さな歩幅ながらも、力強く駆けてゆく。
よく転ばないものである。
しかし小さな路地を渡るときは交通事故を想像してヒヤリとする。

2つ目の路地を渡り始めると、かの女性がようやく「こうくん」と名を呼び、駆け出す。
やはりスマホに夢中の、この人が保護者か。
こどもの安全はスマホの次なのか。

まあ、おかげでこどもが自由を満喫でき、私はその「嬉し楽し」の瞬間の笑顔を目撃できた。
余計だが、「はらはらドキドキ」のサスペンスも味わえた。
さらに無責任な親に対する「オヤジの怒り」の感情も味わえた。

東京は世界的に安全な都市かもしれない。
しかし、保護者はこどもから目を離して大丈夫なのか。
また、歩道などの公共の場所では他の利用者の迷惑にならないように、手を離さないのがマナーだと思う。

マナーの悪い日本人が増えたといわれている。
それは公共の場での想像力・観察力、そして思い遣りの欠けた人が増えたためである。
スマホのせいだけではないが、それも多い。

私も時に後で反省することがあるが、後では通りすがりの相手に詫びることが出来ない。
世間は意外と狭いため、どこかで再会することもあるかもしれない。
だから、一期一会を大切にしたいと思った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする