弁護人安田好弘さんの講演(2006/6/19)から。
メルトダウンする司法
よく言われるんですけれども、大津事件ではロシアの皇太子を狙撃しようとした者に対して死刑にするようにとたいへんな圧力がかけられたのですが、裁判官はそれをはねのけて、日本の刑事司法を守り抜いたとされています。それは、私たちのあるべき姿として語られてきました。つまり感情とか政治的な要求あるいは世論の動向には一切影響されること . . . 本文を読む
『2006 年報・死刑廃止』特集“光市裁判 なぜテレビは死刑を求めるのか”光市最高裁判決と弁護人バッシング報道 安田好弘 〔4〕重罰化に向けて一気に踏み出した最高裁判決 メルトダウンする司法
■重罰化に向けて一気に踏み出した最高裁判決 それで今回のことになるわけです。検察官が量刑不当を理由として上告までするというのは基本的にはないんです。永山則夫さんのときが第 . . . 本文を読む
『2006 年報・死刑廃止』特集“光市裁判 なぜテレビは死刑を求めるのか”光市最高裁判決と弁護人バッシング報道 安田好弘
重罰化に向けて一気に踏み出した最高裁判決 それで今回のことになるわけです。検察官が量刑不当を理由として上告までするというのは基本的にはないんです。永山則夫さんのときが第1号で、その後、5件連続的に量刑不当を理由として上告したケースがありまし . . . 本文を読む
『2006 年報・死刑廃止』特集“光市裁判 なぜテレビは死刑を求めるのか”光市最高裁判決と弁護人バッシング報道 安田好弘〔3〕自白調書から見える検察の意図 この事件は少年法改悪に利用された■自白調書から見える検察の意図 彼の自白調書を見ていくと、最初は検察官の言うような自白などはしていないんですね。「片手で首の辺りを絞めていたら奥さんは息をしなくなった」という言 . . . 本文を読む
(毎日新聞 - 07月12日 20:31) 奈良県の医師宅で発生した放火殺人事件(昨年6月)を題材にした単行本「僕はパパを殺すことに決めた」について、東京法務局は12日、「加害少年の供述調書とされるものを引用するなど人権侵犯に当たる」として、発行元の講談社と著者のフリージャーナリスト、草薙厚子さんに関係者への謝罪などを勧告した。刑事告発、行政機関への通告に次ぐ措置で、被害拡大を防ぐため増刷中止な . . . 本文を読む
弁護人安田好弘さんの講演(2006/6/19)から。
「自白調書から見える検察の意図」続き
驚くことに、第1審も控訴審も、何の躊躇もなく、検察官の主張通りの事実を認めたんです。もちろん、弁護人も争いもしませんでした。弁護人が唯一争ったのは、強姦目的を持って被害者宅に行ったのではない、家に入った後、強姦の故意を抱いて、被害者を襲ったんだと主張したんです。しかし、それでさえ、事実と違っていたので . . . 本文を読む
■ 「光市母子殺害事件差し戻し審」へのコメント〔傷害致死の法定刑〕 2007-06-16
に対し、以下のコメントを戴いた。
Unknown (司法記者) 2007-07-10 20:32:43 被告は、1審の被告質問で、「作業服を着て水道屋さんになった気分で気取って戸別訪問しました。人と話したかったのです。」「弥生さんが部屋に入れてくれて予想外 . . . 本文を読む
<児童虐待>相談件数が過去最多3万7343件 06年度7月11日15時3分配信 毎日新聞
全国の児童相談所が相談を受け対応した児童虐待件数が06年度、過去最多の3万7343件(速報値)に上ったことが、厚生労働省のまとめで分かった。前年度より2871件多く、03年度(2万6569件)からの3年間で1万件以上増えた。秋田や京都など、虐待死や児童殺害事件があった地域の増加が目立っている。 児童虐待の . . . 本文を読む
弁護人安田好弘さんの講演(2006/6/19)から。
「自白調書から見える検察の意図」続き
つまりその再現をした後に、じつは頭上から投げ落とそうとしたという話が検察官によって作られた。従来の紐を首に巻いたというだけでは残虐性が足りなかったため、頭上から床に投げつけて殺そうとした、そしてさらに両手で首を絞めたという話をねつ造したのですが、検察官は大胆というか杜撰というか、そういう矛盾した写真が . . . 本文を読む
弁護人安田好弘さんの講演(2006/6/19)から。
たとえば奥さんのほうの鑑定書に書いてある文字を図示すればこういう図になるわけです(本書63ページ参照)。右頸部にこういう指の痕が残っているんですよ。 検察官が言い続けた、馬乗りになって両手で思いきり首を絞めつけ、全力を尽して、全体重をかけて首を絞めたというのとは、まったく形が違うんです。検察官の主張であれば、左右の両側頸部に順手の蒼白帯がな . . . 本文を読む
弁護人安田好弘さんの講演(2006/6/19)から。
私は、少年と今年の2月27日、広島拘置所で会いました。彼はたいへん幼かったというか、大人ずれしていないというか、25歳になろうという年齢でしたが、見た目では中学生あるいは高校生といっていいくらいの印象をうけました。容貌、相貌もそうでした。18歳1ヵ月で逮捕され、そのまま独居房に隔離されて身柄拘束されているわけですから、成長の機会が完全に奪わ . . . 本文を読む
弁護人安田好弘さんの講演(2006/6/19)から。
実は今回の事件で私が憤りを持ったのは、最高裁の対応だけじゃなくて、弁護士を含めて司法全体の堕落というんでしょうか、司法が司法でなくなってしまっていることです。司法が完全にメルトダウン現象を起こしてしまっている、自壊といっていい状態を、まざまざとこの裁判で見せつけられたわけです。 死刑廃止フォーラム 90が出している『フォーラム通信』87号に . . . 本文を読む
弁護人安田好弘さんの講演(2006/6/19)から。
私の思い込みかも知れませんけれども、実はこんな感じを持ったんですね。一つは私自身は直接体験していないんですけれども、関東大震災のときに住民がこぞって在日の人たちを虐殺していった。あの東京大虐殺をやりかねない精神風土ができつつあるのかなと思い始めたわけです。普通はたいへん従順で、おとなしくて冷静のように見えるけれども、実は一枚タガを外してみる . . . 本文を読む
(時事通信社 - 07月08日 20:00) 山口県光市の母子殺害事件差し戻し控訴審で、元少年の被告の主任弁護人を務める安田好弘弁護士を脅迫する内容の文書が、銃弾のようなものとともに朝日新聞東京本社(東京都中央区)に送られていたことが8日、分かった。警視庁築地署は銃弾の鑑定を進めるとともに、脅迫事件として捜査している。
5月29日にも、被告の弁護団を批判し、脅迫する封書が日本弁護士連合会に送 . . . 本文を読む