陳皮(ちんぴ)ともいう・橘皮(きつひ・きっぴ)
橘皮(きつひ)
出典は「神農本草経」。別名は陳皮、紅皮、黄橘皮。ミカン科植物ポンカンCitrus reticulata Blanco 或いはその変種の熟した皮である。四川・浙江・福建などに主産する。性味は辛・苦、温。脾・肺経に入る。効能は理気、健脾、燥湿、化痰。臨床応用は①脾胃気滞、脘腹脹満、消化不良、嘔吐、呃逆(やくぎゃく)を治す。②湿痰壅滞(しつたんようたい)、胸膈満悶(きょうかくまんもん)、咳嗽多痰(がいそうたたん)を治す。3~9gを煎服する。③やけどには生鮮な橘皮を搗きつぶし、瓶に入れて、液体化してから患部に一日数回塗布する。ポンカンの果皮の外層は精油を含有し、その主成分はlimonene である。またhesperidin、neohesperidin、tangetin、citromitin、5-norcitromitin を含有する。精油は胃腸に対して穏やかな刺激作用があって、胃液の分泌を促進し、腸内ガスを排除する。また、軽度な祛痰作用もある。hesperidinはビタミンPの様な抗炎、抗胃潰瘍形成作用がある。ビタミンB₁を多く含有し、動物に対して抗アテローム性動脈硬化作用がある。煎剤は胃腸の平滑筋を抑制し、また解痙作用がある。漢方医学大辞典
陳皮(ちんぴ) 新東洋医学辞書
[基原]ミカン科(Rutaceae)ウンシュウミカンCitrus unshiu Markovich又はC. reticulata Blancoの成熟果の果皮。橘皮の陳久品に相当するが、詳細は橘皮(きっぴ)を参照。
[出典]神農本草経 上品
[別名]橘皮(きっぴ)、陳橘皮(ちんきっぴ)、橘柚(きつゆう)
[成分]モノテルペン(精油):(+)-Limonene(90%以上), Linaloolなど、フラボノイド配糖体:Hesperidin, Naringin, Poncirinなど、ポリメトキシフラボン:Nobiletin、クマリン:Auraptene、フロクマリン:Auraptin、フェネチルアミン誘導体:Synephrine、その他:ペクチン、クエン酸など。
[効能]芳香性健胃薬、鎮咳、去痰
[用法]食欲不振(開胃)、嘔吐、しゃっくり、痰を伴う咳嗽
[性味]辛・苦、温
[処方]香蘇散、胃苓湯、五積散、参蘇飲、疎経活血湯、竹茹温胆湯、釣藤散、二陳湯、人参養栄湯、半夏白朮天麻湯、平胃散、療法昇陽、抑肝散加陳皮半夏、療法建碑ほか
[産地]中国、日本
陳皮の陳とは古いと言う意味
修治(しゅうち) 新東洋医学辞書
薬物の効果を高めるための調整法、皮をむく、塩水に浸す、炮ずるなど
陳=ちん
薬名に冠して陳久なるもの、あるいは熟したものをさす。漢方用語大辞典
陳久=古い。
陳皮は古いものを良いとする。
クラシエ薬品 疎経活血湯 そけいかっけつとう
第2類医薬品
こんな症状でお困りの方に!
- 関節痛●神経痛●腰痛…などの症状の方に。
処方解説
- 「疎経活血湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『万病回春[マンビョウカイシュン]』の痛風門編に収載されている薬方です。四肢や腰などからだの筋肉や関節の痛みに用いられます。この痛みは体内を走り、或いは刺すような痛みがあったり軽い浮腫をともなったりすることがあります。
- 関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛に効果があります。
成分
成人1日の服用量3包(1包1.5g)中
疎経活血湯エキス粉末・・・3,000mg
〔トウキ・ジオウ・センキュウ・ビャクジュツ・ブクリョウ・トウニン各1.0g、シャクヤク1.25g、ゴシツ・イレイセン・ボウイ・キョウカツ・ボウフウ・リュウタン・チンピ各0.75g、ショウキョウ0.25g、ビャクシ・カンゾウ各0.5gより抽出。〕
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。
効能
体力中等度で、痛みがあり、ときにしびれがあるものの次の諸症:関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛
用法・用量
1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・ 1回2/3包
7才未満4才以上・・・・1回1/2包
4才未満2才以上・・・・1回1/3包
2才未満・・・服用しないこと
※ この医薬品の使用上の注意をよく読んで正しくお使い下さい。
90包 8,100円 税込価格