おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
クラシエ薬品漢方療法推進会の資料より
気管支喘息－１
気管支喘息とは(西洋医学の立場から)
今回から気管支喘息の記事を掲載します。
何等かの刺激に対して気道が過激に反応し、気道に広範に狭窄を生じて、呼吸困難や喘鳴をきたす疾患を気管支喘息と呼びます。
厚生労働省の『患者調査』によると1970年の喘息患者は訳18．7万人でしたが、２０１１年は104．5万人に達しました。
一般に喘息は子供の病気を思われがちですが、この数字は小児喘息だけの患者数ではありません。
実際は、成人になって再発したり、成人して初めて発症したりする例も少なくありません。
成人喘息にかかると、しばしば重い発作を繰り返してQOLが低下します。
QOLとは
また、服薬を含めた生活管理を怠ると発作による死、いわゆる「喘息死」を招く危険性も高くなります。
喘息の原因にはアトピー型と非アトピー型があります。
アトピー型はハウスダストやダニ・花粉・カビ・飲食物・薬品などアレルゲンを発見できるタイプです。
これに対して非アトピー型は、はっきりしたアレルゲンを特定できないものを指します。
小児喘息では約9割がアトピー型ですが、成人喘息の場合非アトピー型は半数にものぼります。
喘息の症状
①呼吸困難(発作性、夜間や早朝に出やすい、反復する)
②喘鳴(胸がヒューヒュー・ゼーゼーという)
③咳(せき込む、夜間や早朝に出やすい)
④息苦しい(運動やストレスで息苦しくなる、横になれない)
⑤その他：胸部圧迫感、胸痛など
喘息の治療
できるだけ発作を起こさないようにし、発作が起きたら軽いうちに止めるのが治療の原則です。
治療の一つは、反復する気道の炎症を抑え、発作を予防し、気道の過敏性を治療する長期管理薬(コントローラー)です。吸入ステロイド薬や抗アレルギー薬があります。
もう一つは、発作が出そうになったとき、あるいは発作が起ったときに鎮める発作治療薬(リリーバー)です。
β2刺激薬などの気管支拡張薬は、気道を広げて発作を鎮める働きで即効性があります。
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