海の精クラブより
季節を楽しむ
七十二候通信
「七十二候」は「二十四節気」の各節季を約5日ごと3つの候(初候、次候、末候)に分けたものです。
ともに中国から伝わったものですが、中国の表現をそのままの「二十四節気」と違い、「七十二候」は日本の気候や動植物にあわせて修正されてきました。
より身近な季節の移ろいを知ることができます。
七十二候
末候4/30~
牡丹華 ぼたんはなさく (牡丹の花が咲くころ)
牡丹は「百花の王」とも呼ばれ、豪華な大輪の花を咲かせます。
中国原産で奈良時代に薬用として日本に持ち込まれました。
そのあとに観賞用として広まりました。
渡辺武著平成薬証論より
牡丹皮 ボタンピ 牡丹皮 〔薬味薬性 辛寒 血剤〕 牡丹
神農本経
味辛寒、主寒熱、中風、瘈瘲痙、驚癇、邪氣、除癥堅瘀血留舎腸胃、安五藏、治癰瘡。
名医別録
味苦微寒、無毒。主除時氣、頭痛、客熱、五労、労氣、頭腰痛、風噤、癲疾。
〔基源〕 キンポウゲ科
中国原産の亜低木で、日本に古くから渡来し栽培されている。薬用には根の木心を除いた根皮を牡丹皮と呼び、消炎・鎮痛・鎮痙・浄血・通経などに使う。
〔成分〕 ぺオサイドとペオノライドの二種の結晶性配糖体を含み、特有の佳香がある。
漢方では消炎性駆瘀血剤として、頭痛・解熱・止血・緩下・腰痛・関節痛・月経異常に応用し、その他婦人薬としても需要が多い。
本文・・略・・
本文補追
今日各地に残る牡丹の名所を訪れると、どこも最初は薬用目的に栽培されたものです。
大和の大麻寺、長谷寺、大宇陀の森野薬草園などが奈良県の製薬の発祥となり、それが発展して近代医薬品メーカーが奈良県から多く輩出しいます。
巨大な牡丹株郡を誇る
福島県須賀川の牡丹園
も、旧幕時代に武士が薬業家に転じ、大和から牡丹苗を移入し、薬草の原料確保のために始められたと伝えられています。
p156 薬学博士 渡邊武著わかりやすい漢方薬より 女性美と「立てば芍藥、座れば牡丹」 男と女の違い
漢方医学大辞典 薬物篇より
牡丹皮(ぼたんぴ)
出典は「珍珠嚢」。
丹皮、粉丹皮ともいう。キンポウゲか植物ボタン・・略・・の根皮である。
安徽(あんき)・四川・甘蕭(かんしょう)・陝西(せんせい)・湖北・湖南・山東・貴州に主産する。
性味は辛・苦、寒。心・肝・腎経に入る。
効能は清熱涼血、活血散瘀(かっけつさんお)。
臨床応用は熱病発疹、吐血、衄血(じくけつ・外傷によらずに外部に出血する病証、鼻血)、無汗骨蒸(汗がなく、消耗熱の一種で骨を蒸されるように熱く感じること)、驚癎(きょうかん・急に驚いて卒倒すること)、経閉、通経(つうけい・月経不通を通じさせる方法)、打撲瘀血(だぼくおけつ)、腸廱(ちょうよう・急性虫垂炎?・大便に膿血を下すもの?)、癰瘍腫毒(ようようしゅどく・できものの腫れたもの)、高血圧症を治す。妊婦は慎用。
ゴールド三養茶は発芽ハトムギを主成分として、特殊製法でエキスを抽出顆粒にした理想的な健康飲料です。
簡単にお湯にとけますので、ご家族の健康食として手軽にお飲みいただけます。
ハトムギの成分を十五倍に濃縮した、ゴールド三養茶をお好みの濃さに合わせて美味しくお召し上がり下さい。
税込価格
250g 8,640円
500g 16,200円
分包品1包1g入り60包3,500 円
1包60円