附子(ぶし)
出典は「神農本草経」。
キンポウゲ科植物Aconitum carmichaelii Debx.(栽培品)の側根(肥大のもの)である。
四川・陝西などに主産する。
性味は辛、大熱、毒がある。
心・脾・腎経に入る。効能は亡陽を回復し、命門の火を補い、中を温め、痛を止め、寒を散じ、湿を除く。
臨床応用は
①亡陽汗出、四肢厥冷、脈微でなくなるようなものを治す。
②脾胃虚寒、脘腹冷痛、嘔吐、泄瀉、冷痢、小児の慢驚風を治す。
③腎陽不足、畏寒肢冷、陰萎、尿意頻数、腎虚水腫を治す。
④風寒湿痺、陰疽、瘡漏を治す。
用法は製附子を3~9g、長く煎じて服用する。
貝母、白蘞、半夏、枯楼、白及などに反する附子の中の中毒反応は草烏のそれと同じで、草烏の項も参照。(省く)
妊婦は禁忌。附子或いは烏豆の長くて細いものは天雄とも呼び、その効能は専ら壮陽強腎で、その外は附子と同じである。
附子はmesaconitine,aconitine,hypaconitine,demethylcoclaurine,corynyine などのアルカロイド及び附子脂肪酸、附子リン脂酸カルシウム、β-sitosterol とその脂肪酸エステルなどを含有する。
炮製されたものはそのアルカロイドの含量はよほど減る。
熟した附子の煎効剤は心蔵を興奮する作用があって、その有効成分は恐らく demethylcoclaurineであろう。
静脈注射すれば、一時的に心筋の収縮力を強め、心拍動が速くなり、降圧作用を示し、冠脈の血管を拡張する。
実験性関節炎に対し、抗痰症作用を示す。
生の附子の冷たい浸出液を服用すれば不整脈が出たり、心拍停止したりすることが多いが、煮沸液はその毒性作用は明らかに減る。
附子リン脂肪カルシウムとβ-sitosterolなどの類脂質は飽和脂肪とコレステリンの新陳代謝を促進し、それらの動脈壁への沈積と血液中の含量を降下させる作用を示すので、実験性動脈粥様変のウサギの治療に用いられ、初期の効果が得られた。
含有するアルカロイドの薬理は川烏頭の項を参照。(省く) 人民衛生出版社 漢方医学大辞典 薬物篇
渡辺武著平成薬証論 より
附子
附子一枚は四g半位の附子を八片に分けたものの一枚ですから一枚は〇・五g位のものになり、これが基本的な使用単位です。しかし最近の学会報告や治験例を見ていると、烏頭でも附子でも一〇gも一五gも使うという、昔では考えられないような報告がたくさん発表されています。最近は成分が均一な中国の附子を使い、しかも加工附子や炮附子に修治されていますから事故は起こっていませんが、多量に与えても中毒が起こらないからと無闇に増やすのは、西洋医学的な発想であって方技とはいえません。これは現代人がいかにひどい水滞症を抱えているかを示すもので、陰の要素である水を上手に抜いてあげれば一枚の附子でも十分に効くし、あるいは附子さえも使わないで陰虚症を解消できる可能性があるのです。
薬学博士 渡辺 武著 『漢方が救う人体危機』 より
p16薬の専門家でない医師が薬を販売投与している恐ろしい時代
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