産経新聞 平成26年(2014年)7月10日 生活面
自然エネルギーへの期待高いが・・・
発電量わずか、代替ほぼ無理
東京電力福島第1原発事故以降、太陽光や風力などの自然エネルギー(再生可能エネルギー)への期待が高まり、太陽光パネル設置を後押しする政治家の発言も相次いだ。
太陽光パネルはどれぐらい普及したのか、自然エネルギーで日本のエネルギーは賄えるのだろうか―。(平沢裕子)
1000万戸でも4%
「家庭への太陽光パネル一千万戸設置」―。
平成23年5月菅直人元首相は経済協力開発機構(OECD)の演説でこう宣言、さらに「自然エネルギーの発電割合を9%から20%にする」と表明した。
一千万戸に太陽光パネルを設置する場合、1戸につき200万円としても20兆円かかる。
東日本大震災における建築物や農水産物などの被害額は16兆9千憶円と推計され、設置にはそれを超す金額が必要となる。
発電量はどれぐらいだろうか。
平均的な1戸当たり発電量は年間約4千㌔㍗時で、1千万戸の発電総量は年間400億㌔㍗時。
25年度の日本の総発電量は9400億㌔㍗時で、一千万戸に太陽光パネルを設置しても総発電量の4%にすぎない。
一方、23年4月、神奈川県の黒岩祐治知事は「4年間で太陽光パネル200万戸設置」を公約に当選。
200万戸設置にかかる費用は約4兆円。
4年で実現するために年1兆円必要だが、同県の一般会計予算は26年度で1兆8650億円と予算の半分以上を使わなければならない。
筑波大学システム情報系の掛谷英紀准教授は「どちらも計算すれば非常識な数字と分かるが、当時、大きく問題にされることはなかった。
自然エネルギーに関しては今も同様の非科学的な発言をする人がおり、そうした発言が放置されているのが現状だ」と指摘する。
同県が23年9月にまとめた「かながわスマートエネルギー構想」では「2020年度までに県内消費電力の20%以上を自然エネルギーにする」とし、「4年で55万戸」の目標を掲げた。
55万戸設置の発電量は22億㌔㍗時で、24年度の同県の消費電力量485億㌔㍗時の4.5%。
ただ、目標の非現実性に気づいたのか、今年4月の「かながわスマートエネルギー計画」では11%にトーンダウンした。
広大な開発必要
太陽光発電協会(東京都港区)によると、23~25年度の太陽光パネル設置の補助金申請は全国で約80万件。
菅元首相が目標に掲げた1千万戸は遠い。
太陽光だけではない。
政府は6月、新成長戦略で風力発電の導入加速をうたっている。
現在、日本で一番使われている自然エネルギーは水力。
「ダムが環境を破壊する」として水力は人気がないが、「風力で水力と同規模の発電量を確保するには水力の5倍の設置面積が必要」(掛谷准教授)。
風力発電の施設設置も自然を壊さないとできず、環境破壊の度合いはダムの比ではない。
掛谷准教授は「自然エネルギーは単位面積・体積当たりのエネルギーが非常に小さい。
広大な開発行為なくして自然エネルギーによる火力や原子力の代替は不可能。
しかし、物理法則上、不可能なことが可能であるかのように主張する人たちがいる。
これにだまされないためにも、科学的に物を考える習慣を身に付けてほしい」と話している。
※ ※ ※ ※ ※
太陽光パネルが壊れて飛んでしまった場合、設置されている市町村が回収しなければならない、当然この回収費用は市町村が負担する。
黒岩知事 准看護師の養成は本当に不要か 札医通信 黒岩知事の准看不要論にたいする記事です。
http://www.spmed.jp/14_kankei/qa_pdf/24_qa/qa_H2412.pdf#search='%E9%BB%92%E5%B2%A9%E7%9F%A5%E4%BA%8B+%E7%9C%8B%E8%AD%B7%E5%A9%A6+%E5%87%86%E7%9C%8B+%E6%AD%A3%E7%9C%8B'
フジテレビのときに、正義感丸出しで、独善的を感じました。
正義感が強くなると思いやりがなくなる。
菅元首相の言動は周知の通りです。
太陽光発電は有効だよ本当に - Yahoo!ブログ - Yahoo! JAPAN
http://blogs.yahoo.co.jp/gyisho55/63330953.html
上記計算は合っている?
脱原発猿にダメ押し 常識をもって科学的に考えろ - 陸奥 ... - Yahoo!ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/lemanthe3rd/64167275.html?from=relatedCat
ちょっと過激
太陽光発電・ソーラーパネルの設置は進んでいるのでしょうか。
中国製のパネルはどうなっているの。
独「脱原発」まねるべきでない エネ事情に詳しい在独作家 川口マーン恵美氏に聞く 産経新聞