牛車腎気丸に用いられる牛膝
漢方医学大辞典 薬物篇
p78
牛膝(ごしつ)
出典は神農本草経。
別名は懐牛膝。
ヒユ科植物イノコズチ Achyranthes bidentata Blume の根である。
河南に主産する。
性味は苦・酸、平(日中医薬研究会では苦平の水剤)。
肝・腎経に入る。
効能は活血、行瘀、消腫には生で用いる。
臨床応用は閉経、月経痛、癥瘕、産後瘀積腹痛、淋痛、尿血、高血圧症、喉痺、癰腫を治す。
補肝腎、強筋骨には酒製して用いる。
臨床応用は寒湿痿痺、腰脊酸痛、足膝軟弱を治す。4.5~9gを煎服する。
妊婦は忌用。
寒湿痿痺、腰膝疼痛、久瘧、淋疾にはイノコズチの茎葉を煎服する。
本品は triterpenoid saponins(その中のsapogenin の一つは oleanolic acidである)、多量のカリウム塩、ecdysterone,inokosterone を含有する。
またβ-sitosterols,stigmasterol,β-amyrenol,アミノ酸、succinic acidなどを含有する。
アルコール浸出液はラットの実験性関節炎に対して抑制作用がある。
マウスの実験性疼痛にたいしてある程度の緩解作用がある。
流エキスは多種の動物の子宮にたいして興奮作用があるが、少数の動物の子宮にたいして抑制作用がある(動物の種類によって異なる)。
流エキスはイヌ、ウサギにたいして一過性の血圧降下と軽度の利尿との作用があり、また心臓と腸管の収縮を抑制する。
活血=かっけつ。血は流動しているものであり、病気によっておこる局部の留滞現象、たとえば婦人の腹に血塊があったり、月経が滞ってめぐらなかったりするもの、及び一般の瘡腫の灼熱紅腫の現象などに、適当な薬物を用いて、血を活発に流暢にし、再び阻滞しないようにすること。漢方用語大辞典
行瘀=こうお。瘀血をめぐらせ、消散させること。漢方用語大辞典
消腫=しょうしゅ。むくみ・腫れを消し去る。
癥瘕=ちょうか 癥瘕は腹内の痞塊をさし、脹れたり痛んだりする一種の病証である。固定して移動せず、痛みも一定の場所にあるものを癥といい、集まったり散ったりして、痛みも一定の場所にないものを瘕という。<聖済総録>などでは積聚と類似しているとしている。癥瘕は多くは下焦に生じ、気分の抑鬱や飲食による内傷によって肝脾が損なわれて、臓腑の調和がみだれ、気機が阻滞し、瘀血が内に滞り、長びいてだんだんと積もって成ったものである。また正気の不足も本病発生の主な原因となる。
<病因指南>「積聚は気滞に属し、癥瘕は総じて血滞に属し、積聚は男子の患る所、癥瘕は婦人の患疾である。」漢方用語大辞典
癥瘕=下焦(下腹部)に多く発生する腹内の痞塊のこと。新東洋医学辞書
産後瘀積腹痛=産後瘀血による腹痛
積=腹内に明瞭な結塊があり腫れ痛みが強く固定した病証
淋痛=排尿痛のこと。
喉痺=こうひ。病名。喉閉ともいう。広義に咽喉腫痛病証の総称である。多くは発病および病気の進行が急でなく、咽喉の腫脹発紅疼痛も軽く、軽度の嚥下困難をあらわし、あるいは声が低く出にくくなり、寒熱などの証をあらわすものをいっている。外感内傷どちらによってもおこり、外感は風熱によるものが多く、内傷は陰虚によるものが多い。<素問陰陽別論>「一陰一陽結すること、これを喉痹という。」<黄帝内経素問王冰注>「痹は閉なり。」漢方用語大辞典
癰腫=ようしゅ。癰で腫を発するもの。<霊枢官鍼篇>「贊刺は直に入れ、直に出し、しばしば鍼を発して之を浅し、血を出す。是癰腫を治するをいうなり。」漢方用語大辞典
癰=よう。
①六淫を外感し、あるいは膏梁厚味のものの過食、あるいは外傷感染などにより、営衛が和せず、邪熱が壅(廱は壅に通ず)し、気血が凝滞して、本病を発する。症状としては、腫れは大きく、根は浅く、赤色を呈して痛みが強く、皮は浅くて光沢を帯び、化膿しやすく、またその口はすみやかにふさがる。発病部位によって、外癰・内癰の二つに区別される。<霊枢癰疽篇>「栄衛経脈の中に稽留するときは、血泣して行らず、行らざるときは衛気之に従って通ぜず壅遏(ようあつ)して行ることを得ず。故に熱す。大熱止まず、熱勝つときは肉腐る。腐るときは膿をなす。然れども、陥ることあたわず。骨髄焦枯をなさず。五蔵傷るることをなさず。故に名づけて廱という。」⇒外癰(がいよう)、内癰(ないよう)。
②ふさがること。壅に通ず。
③鼻の、香臭を嗅ぎ得ぬもの。漢方用語大辞典
癰=よう。瘡瘍(腫れ物)の一種で、皮膚または内蔵の組織に腫瘍ができる。新東洋医学辞書
寒湿=寒と湿が結びついた病態で陽気の運行や血流を妨げ、疼痛、関節の強ばりを生じる
痿痺=肢体がしびれる病。漢方用語大辞典
久瘧=きゅうぎゃく。病証名。瘧疾が長く癒えないもので、気血が虚して、脾胃に虚寒を生じる。治療は益気養血、温陽消陰の法を用いる。漢方用語大辞典
瘧=ぎゃく。病名。間歇性の悪寒戦慄・高熱・出汗を特徴とする疾病。古人はこの病が多く夏秋季及び山林で蚊の多い地帯に発生することを観察していた。兼有する病邪や体質の強弱、表現される症候の違いにより、次のように分類される。臨床症候では、風瘧・暑瘧・湿瘧・痰瘧・寒瘧・温瘧・牡瘧・牝瘧・癉瘧・瘧母・痎瘧など。発作時間では、間日瘧・三日瘧・三陰瘧・久瘧など。誘発素因と流行の特徴では、労瘧・虚瘧・瘴瘧・疫瘧・瘴気などがある。<素問瘧論>、<金匱要略瘧病>参照。漢方用語大辞典
瘧疾=虐(ぎゃく)に同じ。
淋疾=りんしつ。淋病のこと。
淋=りん 病証名。小便が急迫・短・数・渋・痛などをあらわす病証をさす。
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