
豊田市の松平郷で見つけたヤブカンゾウの花です。
この花、あまり人に注目されない花ですが万葉集にも
「忘れ草」の古名で歌われています。
忘れ草 吾が紐につく 時となく 思ひわたれば 生けるともなし
作者不詳(万葉集より)
「いつもあの人のことを想っていて、生きた心地がしません。
なんとか忘れようと思って忘れ草を身につけてみたのですが...」
人生には楽しいこともあれば辛いこともいっぱいありますね。
そんな時は万葉びとに倣って「忘れ草」をながめていれば
少しは気が楽になるかもしれませんね---(^^)
ヤブカンゾウは、野原の溝のふちや堤のそばに自生するユリ科の多年草。
一重咲きをノカンゾウ、八重咲きをヤブカンゾウと呼ぶ。
7~8月ごろ太い花茎が伸び出し、ユリに似たオレンジ色の花が咲く。
朝開いて午後には閉じる一日花である。
若葉は食用に、根は薬用になる。