うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

蘇我本

2009-09-07 00:47:23 | 読書
遠山美都男さんの「蘇我氏四代の冤罪を晴らす」

恐ろしいほど理路整然と…∑(-o-;)

古代の混沌とした朝廷、私利私欲でドロドロのイメージがありましたが、
どうやら蘇我氏、しっかり政治していたみたいです!

これを読むと、今までのうさんくささ?がひとつひとつ
すっきりと解決されていく気がしました。

私の中では、それでも真相を知りたいと思いつつ、知りたくないというか
謎のまま残しておきたい
(そしていろんな研究者の説を楽しみたい…)…という複雑な気持ちなのです。

ちなみにこの中の厩戸皇子は、次期大王を狙いながらも果たせなかった
外務大臣。
聖人としてではなく、普通の一親王としてこれまた普通のオジサンのイメージが
湧いてきます。

この本を読んでしまうと、逆に聖徳太子と蘇我に確執があったわけでもなく、
何で後世であそこまで聖人化されているのかが逆に疑問に思えます(^^)

いろいろ伝説が独り歩きしてそれがまた新たな説を産んでしまったりしている
感じなので、もう収拾が付けられない感も~???
コメント
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