うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

永遠の0。

2014-01-03 22:25:01 | 映画
ようやく「永遠の0」を観てきました。

やっぱり観て良かったと思いました。すごくいい映画でした。

映画の中でも言っていましたが、あと十年もすれば戦争経験者はいなくなります。
でも、忘れてはいけないことです。
忘れて、歴史上には留めていても、その痛みや悲惨さを無かったことにしてはいけないこと。
今の日本は、その歴史の上に成り立っていることを時には意識しなくてはならないと思いました。

この映画は、その悲惨さと当時の意識をとてもリアルに現してくれていると思います。
原作ももちろんですが、映像化することでさらに伝わりやすくなりました。
空中戦のシーンなどは、まさに山崎貴監督の得意とするところ、いや、映像だけでなく、人間臭い感情の表現も監督の得意なところかなぁと思います。

原作もアフターフォロー万全というか、気になる登場人物のその後まで丁寧に描いていらっしゃるので、それが映画化されてより感動を誘っています。
だって、作家さんによっては、例えば同じエピソードを描いたとしても、宮部久蔵の特攻とその後大石が松乃を探し出す程度で終わらせてしまうかもしれません。

宮部を語るそれぞれの登場人物がひとりひとり、きちんと役目を与えられ、それが上手く描かれています。

岡田くんをはじめ、俳優陣の演技も素晴らしかったです。

戦争を知らない世代がこれだけのものを作って、今の人々に示して下さったことは本当に素晴らしい。

時々思うことは、太平洋戦争にしろ、古くは幕末明治維新にしろ、日本の未来を真剣に考え、死んでいった方々に今の日本を自信を持って魅せることができるかということ。

改めて、日々大事に、丁寧に生きなくては…と、新年に観るには私にとってよい映画でした。
コメント
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