The Peninsula Hong Kong (ペニンシュラ(半島)ホテル)は、もちろんイギリスがアヘン戦争に勝利し、清に割譲させた九龍半島にその名をとっている。
ところがこのペニンシュラは、1941に名前を変更している。その名も東洋ホテル。お分かりの様に第二次大戦中は大日本が接収していた。
4年たらずであるが我が国が占領していた時期もあるのだ。帝国陸軍は捕虜を整列させ九龍駅からペニンシュラ、モンコクまで行進させた。
動物の背中にまたがり明治の銃と大正の砲で戦おうとした島のサルは、あっという間に駆逐される。
アングロサクソンはフランスと130年戦った民族だ。身長160センチあれば大きいほうの田舎の農民兵が、近代戦を知る由もなかった。
アングロサクソン(英国兵)どもは、帝国軍人に対し死ぬより苦しい屈辱を与える。上記の行進を、国を入れ替えまったく同じ姿で行進させる。そして記録する。
つまり、英兵は、ペニンシュラの前を日本兵を行進させた。
農民兵の生き残りが、アジアを白人の手から解放するという白々しい政府のウソに気がつくのは、8月15日のはるか後だった。人口のほとんどを占める中国人は日本に敵対し無数のちょう報員となり帝国の活動を阻害した。
日本兵は、解放者たる自分になぜ逆らうか、皆目わからなかった。
Star Ferry これは素敵な船だ。対岸の香港島まで10分ぐらいだが一等に乗って眺めのいい席に座ろう。僕は、何回も行ったり来たりした。ペニンシュラのまん前から出ている。
じつは今までは、香港ではなく九龍半島の話だった。
また戻ってきて九龍の話もするが、僕にとって世界最高のホテルがある香港島の話は次回。