か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

広島夫婦殺害に無期判決  公平でもなく公正でもない

2013年03月19日 | 裁判
僕は死刑制度に反対している。だが、今度の無期判決はきわめて不公平だ。無期の根拠も「更生に期待することができる」と裁判官は言ったことぐらいだ。

お前更生しないと殺すぞと言われればだれだって更生する。更生しないといって死んだ奴がどこにいたか。これらについては3月15日のブログに乗せた。今回は「公正」という側面から僕の考えを述べる。

前回予告していた「② 裁判員裁判に適合する事件であったか。」について。

重罪であるので裁判員裁判が行われた。

裁判官は多忙である。微罪を含めると50~100の裁判を抱えている。法廷の指揮を見ると人格も職見もタダモノではないなと思う。だが少しでも労力軽減しようと裁判員が導入された。判決に合議制を導入した。ただ、裁判は本来合議制で行われる。裁判官同士の合議だ。

だが、裁判官の質の維持の観点から、すべての裁判を合議制にはできない。そこで住民が参加して多数決で判決を出そうということになった。

また、このことには住民の司法参加という一部に長年くすぶっていた意見を実現する意図もあった。

多数決の細則は立ち入ると面倒で意味がない。僕は多数決自体に瑕疵があると主張している。いくら優れた裁判官でも重罪にかかわるにはかなりの経験を経たものだけだ。十年以上。その間遊んでいるわけではない。該当判例、判例変更について追いまくられるように勉強している。知らない人が住民参加とやらの美辞麗句につられ半端な気持ちでできようはずない。

たとえば、思い出したようにひょっこり出てきて魚屋ができるはずない。セリの動向、鮮度のみかた、・・・だから同様に思い出したように裁判をするな。

それをくじで選ばれた人がさらに多数決で判決を選んでいる。人相の悪い犯人には判例を越えた判決が現に出ている。今度の広島二人殺しはイケ面だったが判決と無関係か。

さらに、「公判前整理手続き」により犯行の動機や事件の背景は整理されている。裁判員は生の調書や証拠を見ることなしに選ばれた証拠を見る。僕はここに冤罪の危険性を見た。

弁護士は勝った、犯人はうまいことした。

僕が自動車を整備するとき整備士の技術には到底かなわない。だから、僕の学校にくじで選ばれた人が来て授業をしてもらっては困るのだ。
Posted at 2013/03/18

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