木曜日の夕方の出来事でした。
古典着付けを終え、新宿から品川に向かうため山手線に発車のベルが鳴りやむ寸前
乗った(進行方向前の車両で運転席すぐのところ)時のこと・夕方のラッシュ時でした!
この車両でランドセルが可愛い僕ちゃんがワンワン泣いているではないか!聞けば二年生!
私のすぐ前にいた女の子達の話によると、ママと携帯で話してからパニックで泣きだしたそうな。
その声は止むことなく私がなだめてもダメ!車掌さんが話をし浜松町まで行くことがわかり
私が連れていくことを申し出、電車は遅れて発車したのです。その時のアナウンスは、
「車両点検のためご迷惑をおかけいたしました・・」お詫びのアナウンスが流れておりました。。
車掌の慌てずに対処した態度と、アナウンスを聞きながら今まで何気に乗っていた電車ですが
命を守ること・目的地に連れていく送り届ける役目を完結させているのだな~と当たり前に
考えていたことですが日常のすべては当たり前のことではないってこと・・JRの方に感謝したい!
僕ちゃんはしきりにお稽古事に間に合わないと泣きじゃくり!ママに会いたい!我慢で出来ない~
と泣くばかり!・・泣きながらもしっかりとお稽古事の心配をする僕ちゃんにお隣の男の方などは
たいしたものだな~と感心していたほどでした。浜松町の駅では連絡を受けた車掌さんがお出迎え
駅でおばあちゃま・ママにご挨拶し、涙の僕ちゃんは片手をふり私に微笑み返す。ふっ~一件落着!
帰り私の中でひとつのストーリーが・・時が経って僕ちゃんがふっと浜松町の駅で佇み、
「あれっ!そういえば昔俺が小さかった頃、泣きじゃくった俺をこの駅まで連れてきたおばちゃんが
いたっけな~」立派になった僕ちゃんの前を腰が曲がりかけた老人が重い荷物をもっている・・
そこへそっと手を差し出す青年がタクシー乗り場まで荷物を持ってあげる・・
その老婆は「有難う・・お世話様大変助かりました」と何度も頭を下げお礼を言う。
あの時の二人だとも知らず会釈してわかれる・・人もすべての出来事に完結の物語があるのかも・・
な~んて・・我ながらいい完結編でした~20数年後の僕ちゃんに会ってみたいものだ。。