加瀬工務店のブログ 熱血!建築魂!

千葉・南房総地域(館山市・南房総市・鴨川市・鋸南町)で新築注文住宅を中心に、真面目で丁寧な家造りを目指しています。

縁日に行ってきました。

2009-01-18 | 日常

今日は1月18日、この日は毎年決まって我が家が檀家になっている石堂寺の初縁日です。 今日は奥様と息子、そしておばぁちゃんを連れてお参りをしてきました。
父と母は檀家総代をやっている関係で、朝から手伝いに行っていました。

090118_1縁日には出店も出て賑わいを見せます。私が子供の頃から行っていますが、昔は境内にすし詰めのように出店などが並び、JR南三原駅などから臨時バスも出て、駐車場として利用される南側の丸小学校校庭を、埋め尽くすほどの車がいたものです。
それに比べると寂しくなったのは明かですね。
今年は日曜日にあたったので人出は多めのようです。

090118_2石堂寺の裏手の梅園の奥には、重要文化財の旧尾形家住宅が建っています。
今日は檀家総代の奥様数名が甘酒を振る舞っていました。
普段は中を見ることが出来ない尾形家ですが、有識者の方も来ていて解説付きで見ることが出来る数少ない日です。
この建物は江戸時代の享保13年に建築された物で、約280年ほど経っているそうです。
090118_3 この場所に移築された際に大規模な修繕がされていますが、綺麗な状態で保存されています。
280年経っている古民家を見ることが出来るのは貴重なことだと思います。
ここで甘酒をごちそうになりながらゆっくりしてきました。(^O^)
息子は重文の中で、ハイハイをしたりして知り合いのおばちゃま達にかまってもらったりしてとても楽しそうでしたが。(^_^;) 甘酒ごちそうさまでした。m(_ _)m

さて、古い住宅の話が出たので建築のお話を少し。

現在国では 長期優良住宅の普及の促進に関する法律 が制定され、中には超長期住宅先導的モデル事業(200年住宅)があります。
尾形家ほどではありませんが、200年という長い月日を目標に長く使える家を造ろうと言う試みです。
この認定モデル事業になれば補助金が出たりするた認定を受けるべく、各ハウスメーカーなどが200年住宅を開発しています。
今まで散々建築を大規模な商業化してしまうことで莫大な利益を上げるため、昔から行われてきた大切なことなど気にすることなく、コストを徹底的に落として開発された耐久性の低い住宅を、たくさん生み出してきたメーカーなどが、新しい商売にするために手のひらを返すように高耐久の物を売り出す。
なんか納得がいきません。(-_-)

この200年住宅、集成材や合板、その他の耐久性に疑問を感じる建材などを多用した、計画なども多く認定されているようで、本当にこんな状態で200年持つのかな・・・ と疑問に感じています。夏は高温多湿、冬は低温低湿という厳しい環境を持つ日本において200年って長いですよ。今建てたら、次の建て替えは4~5世代以上先の話でしょうから。  
おそらくメーカーで10年ごとに点検を受け、有料のメンテナンスを受けつづけて200年を目指すのでしょうが、 そんなにお金をかけてメーカーの安定した利益のために、200年持たせる意味があるのかな?と思います。
今の新築住宅で行われている20~60年保証などが、保証の条件として10年ごとに点検を受け、有料メンテナンスをしなければ保証の延長はしてくれず、10年ごとに仕事が確実に発生し、安定したメーカーの利益のためになっていますから。
「この会社の家、60年保証ってすごいねぇ~っ。」とお喜びの方、契約内容をしっかり確認して下さいね。

私達のような小さな会社では、このような認定はなかなか取得できませんが、それを目標とした家の提案は出来ます。
しかしそんな先の見えない話しよりも、せめて自分が生きている間は、修理に大金をかけなくてもきちんと住める家を建てましょうよ。とお話しすることがあります。 
目標年数にして50~60年程度でしょうか。 30~40歳で建てた施主様が
80~90歳。 通常の使用状態での大きなメンテナンスは2~3回程度が目標。
こんな話しならばそこそこ現実的ではないですか?
たくさんのメンテナンス費用をかけて200年よりも、メンテナンスコストをより少なくして50年~を目標とした家造り。 
私達はそんな考えも持った工務店です。
興味がある方は御気軽にご相談下さい。

長文失礼しました。m(_ _)m

加瀬工務店 T.K

コメント
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