全学合同作品講評会が、今週13日(水)13時~開催されます。
上の画像は、この講評会に出品される今春卒業生 大場聡子さんの作品「5:50 PM」です。
今年から新しく導入した「全学合同作品講評会」。1年生、2年生だけではなく、その年の3月に卒業したばかりの卒業生も参加出展できる「3学年合同」の作品講評会と位置付けしています。
今春の卒業制作作品講評会も盛り上がりましたが、制作活動を卒業後も続けていくためのそれぞれの課題も浮き彫りになりました。
実際、今春卒業生の内4人が研究生として学校に残って制作・学習を続けています。
大場さんは卒業後、実家に戻りましたが、毎日制作を続けていてこの作品を提出してくれました。
とってもうれしいですね。
「駅のホームから見た夕焼けを描きました。
上京した2年間、私の救いは空でした。綺麗な空を見ているときは、ここが東京なことも忘れて、癒されたものです
この絵の参考にした写真は東京にいる時に撮影したものでした。
私にとっては、とても、優しい気持ちになれる時間でした。
田舎から上京してきた私にとって、駅などはロマンは感じるのですが少し怖い場所であって、その影響なのか空とのコントラストが際立っています。駅のトーンはだいぶ暗くしてあります。空が主役なので。
その割には少し駅の描写をしすぎたかな?とおもいます。
しかしこの空は我ながら少しお気に入りです。好きな夕焼けが描けたかと思います。技術不足は目立ちますが。
今回講評会に参加させていただくにあたって、本来なら私自身も出席したかったのですが、残念ながら都合をつけることができなかったので、このような形で参加させていただくこととなりました。
よろしくお願い致します。」
*ご本人は都合で出席できませんが、ぜひ、広くみなさんに講評いただきたいとのことです。
当日、卒業生のみなさまは見学講評できますので、どうぞご来校をお待ちしています。
大場さんの卒業制作作品は、校友会賞を受賞しています。
校友会会長で中美展(中央美術協会)前理事長 の後藤陸夫先生も熱気ある講評をしていただきました。
中美展じたい、学園創立者 郡山三郎先生が、卒業生の作品発表の場として設立されたものですね。
まだ、絵の勉強をはじめて3ヶ月しかたっていない初心者も多い一年生ですが、最初の一歩を「講評会」で踏み出してほしいです。
大場さんもときには挫折したり、悩み苦しんだこともあったみたいで、だからこそ「今」があると思います。
「今」は思うとおりに描けなくてもいいのです。描けば描くほど上達するだけだから。
「それぞれの今」を伝え表現する講評会であり、
「在校生と活躍する卒業生やアーティスト」をつなげる講評会でもあり、
「その先の未来へ」つなげる講評会です