羽繕いもなかなか上手でした。
地球の地表や地下に長期間の地球活動によって埋蔵された化石燃料や核燃料に対し、太陽光、地熱、海洋エネルギー、風力、バイオマスなど(地球物理学的な存在)で、自然界において流れているエネルギーのこと(自然エネルギー)を再生可能エネルギーといっている。流れるという意味は、利用する以上の速度で補充されているため流れるとしている。
再生の語にリサイクルという意味は含まれてはいない。禿げ山が森に再生するなどの使い方である。更新する、復活する意味である。薪は木材として蓄積された太陽エネルギーを利用するので、流れてはいないが、化石燃料に比べて蓄積された太陽エネルギーは短期間であるため、再生可能エネルギーの一種としている。
化石燃料はその埋蔵量に限界があり、取り尽くせば無くなってしまう。現在でも、産出国の意向や思惑等によって価格操作が行われていて、経済的な価値による資源管理の困難さが浮き彫りになっている。このことは、枯渇性資源の持つ有限性としての問題であり、化石燃料による地球温暖化への対策や緩和も問題視されている。そこで、化石燃料や核燃料の代替として登場してきたのが再生可能エネルギーである。
化石燃料や核燃料優位性が持っていると再生エネルギーが持つ優位性との比較を通して代替できるかが様々検討されている。核燃料については原子力発電所の津波による事故や使用後の核燃料処理についての問題も解決されていないため、現在は考慮しないでおく。では、前者の優位性とは何であるのかを整理してみると、化石燃料は単位体積から取り出せるエネルギー量が多く、貯蔵や輸送が容易である。また、燃焼により、熱エネルギーとして取り出すのが容易である。長く使ってきたため、ノウハウや設備面でも普及している。
これに対して後者の再生可能エネルギーでは、単位面積、単位時間当たりに流れる量が少ない。貯蔵や移動させることが難しい。時間的・量的に制約されるなどの不利な条件を持っている。そのため、コストが高くなり、いつでも、どこでも、必要とされるだけ容易に得ることが出来るという利便性と信頼性に欠ける。
従って、再生可能エネルギーを利用するには、それぞれの特長を生かした使い方が必要である。例えば、太陽光を利用した発電は、地球上どこでもとは行かず、日射が強く、降雨や曇天が少ない地域となり、夜間は殆ど発電できない。そこで、日中に蓄電又は蓄熱を利用し、夜間電力や、給湯に使用する。電力においては電力会社への売電や、雨天・曇天・夜間時では発電効率が落ちるため、従来通りの給電に頼らざるを得ず、また、規制緩和など解決すべき問題も多い。