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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

自転車保険

2015年06月07日 00時00分01秒 | 提言

 最近脚光が浴びている保険に自転車保険がある。自転車走行の安全性が問題となっていて、歩行者にも交通ルール違反が目立つ様になってきた。自転車については6月1日に施行された自動車運転を含め、道路交通法の改正施行が行われた。自転車の関係する事故は交通事故の内の2割を占めるまでになったようである。手軽に誰でも乗れる移動ツールである自転車保険に目が注がれる様になったのは、民事裁判の結果1億円に近い賠償額が判決で出されたからに他ならない。

 

 名で居間になって取りざたされる様になったのかは、運転者のマナー違反だけでなく、自転車自体の性能が向上してきているので、スピードが出る様になった。走行も道路交通法が徹底できていないことから、道路の右側、左側どちらも走行する。歩道であっても歩行者優先が行われていない。放置自転車も多く、駅周辺や繁華街であっても道路整備が十分でないこと、歩行者のルール違反・ルール無視等幾つかの要因が考えられる。

 

 これまでの自転車事故に対しては、自動車保険の特約として付ける個人賠償責任保険が殆どであり、最近、損害保険会社等が自転車事故に絞った保険を販売する様になってきた。これらの多くは、賠償責任保険と傷害保険とを組み合わせたものである。年間保険料は5000円から9000円程度であり、多くのプランも準備されていて、コンビニからでも気軽に申し込むことが出来る様である。

 

 自治体も積極的に自転車保険への加入を促している様で、条例によって、保険加入を義務づけたり、努力義務を課したりしている自治体もある。自転車事故といっても、状況によっては加害者になる場合もあり、自分は傘を差して乗ることや、音楽を聴きながらの運転はしないが、自己防衛だけでは済まなくなってきている。保険に入るのは最低限総ての運転者に課すことはよいが、自発的に加入を待つのであれば、事故後の対応に差が生じることにも繋がる。保険金等格差の解消には結びつかない。

 

 事故をなくすことのほか、徹底したルールをどのように定着させ、弊害のあるマナーを矯正させるのか、道路交通法違反を取り締まりの強化だけでは解決できないと思われる要素も多々ある。せめても、自転車盗難保険ばかりではなく、自動車の任意保険と同様に自転車保険加入について加入の方向で取り組んでみたい。