鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

漆工作業

2015年06月27日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 時間がある生活は、優雅に聞こえるが、朝起床してから、今日1日、何をするのか目的がないのも困って仕舞う。そういう同輩も少ないと思うが、退職後しばらくは、在職していた関連組織などへ嘱託や、臨時のアルバイトがあり、それなりに充実していたが、それも退職から5年過ぎるともう良いであろう。新聞や、パソコンのアンケートなどをしていたが、それも3年過ぎると同じようなアンケート項目にうんざりしてくる。

 

 地域のボランティア活動にも手を染めたが、自分も含め、老々介護には、限界が来る。自分より若干若いボランティアも入ってくるため、仕事の方は消極的になりがちで、顔を合わせ、会話することもないため、徐々にボランティア組織にも足が遠のく。時間があるのだから積極的に自らが進んで行おうとの意識はあるが、手配を行う社会福祉協議会から依頼されないと又は、気が乗らないとサボリがちとなる。本音を言えば、自らの不注意で、左手の親指を自家用車のドアに挟まれ、爪が未だ完全に生え替わっていないことが大きいと思う。

 

 3年前から市民講座を受講する様にした。毎年、前期と後期がありコースそれぞれ約10講義が行われ、それに参加するのであるが、これもワンパターであり、飽きてくる。次回から異なる分野のコースを受講しようと思っている。決して講義がおもしろくないわけではなく、多角的な物の見方が拡がることはありがたいことで、脳の活性化には適度の刺激が得られるツールであり、負荷であり、活性化までは行かなくとも満足出来てきている。わがまま虫が頭をもたげるのか、理由は兎も角として、講義パターンが気に入らないのかも知れない。受け身の授業は卒業したつもりであったのであるが。

 

 最近、途中で投げ出した漆工未完成品を何とかしなければと思った次第である。刷毛は油に漬けてあるため、時々は状態を観察してきている。コンプレッサーも家庭では殆ど使わずに倉庫に起きっぱなしにしているため、時々は点検し、エンジンをかけている。塗料はカシュー合成漆であるが、時間の経過で、変質するため、チェックしたのは数年前であった。道具類は分散していた物を一堂に集めると何とかなりそうである。

 

 制作途中の未完成品は、それなりに手を入れてきたのであるが、それぞれ、状況が異なり、今一歩の状態にある。何故そのようになるかといえば、芸術品(?)は、人の評価の前に自らの自信作とするための魂入行為(儀式)が出来ていないからである。それには気分が盛り上がり、ひらめきというか、制作品に目を入れることが済んでいないからと思っている。これからこちらに意識を傾注するに必要なスイッチを探すことにしている。