私事なんですが、
1999年4月29日が誕生日なんです。
「エコっていうぐらいだから、
エコロジー=生態、自然に関する展示をしている施設でしょ」
と、よくいわれます。
「そうなんですけど…」
ちょっと残念なのは、
“自然だけ”と思われているフシが多々感じられることです。
エコミュージアムセンターの「エコ」って実は!
ギリシャ語で「家」を意味する「オイコス」に由来しています。
この「オイコス」という言葉は、
エコロジーやエコノミーの語源ともされているんだとか。
つまり、
エコミュージアムとは、
“自然だけ”ではなく、その地域の文化や歴史、そして人々との暮らしなど、
すべてをつなぎ合わせた中心にたつ=家のような存在の博物館なのです!
阿寒国立公園の特徴でもある、
「森」「湖」「火山」に囲まれ、
先住民族・アイヌの人たちが暮らしてきた歴史があります。
硫黄山での硫黄採掘から始まり、
川湯温泉街が生まれ、
マチが発展してきた地元の暮らしがあります。
阿寒国立公園へと誘う玄関口として皆さまにご利用いただきながら、
1日1日、
1年1年を積み重ね、
今日という日を迎えることができました。
クマゲラさんに突っつかれたり、
硫黄山の噴煙にいぶされたりしながらも、
アカエゾマツの森の懐に抱かれて、
多くの皆さまとお会いすることができました。
この場をお借りして、
心より感謝申し上げます。
そして今後とも、
お付き合いのほど、
どうぞよろしくお願いいたします。
川湯エコミュージアムセンター