今日は午後から四国森林管理局で、「社団法人 高知緑と水の会」が主催するフォーラムが開催されると聞いて出かけていった。
メインゲストはアウトドアライターとして知られる天野礼子さんで、「森・川・海を巡る内外の諸事情」と題した講演。
それに続いて、よく知っている2人の専門家が話をすると言うので、どちらかというと、そちらのほうが目当てで出かけていったというのが本音だった。
一人は、河川生物調査コンサルタントで天然アユの保全研究で最近全国的に知られるようになっいる高橋勇夫さん。
もう一人は、本業(?)は県水産試験場技術次長で、川を語らせると右に出る人はいない、いや釣竿を持たせると別人になる松浦秀俊さんだ。
天野さんの話はパンチがあり、海外の自然環境問題などにも触れた素晴らしいものではあったけれど、私にとっては、この2人の話がなんとも心に残るものだった。
高橋さんも松浦さんも、物部川漁協と周辺の人々が取り組む環境保全への取り組みのお手伝いで知り合い、時とともに、古くからの友だちのように生意気な口を利かせていただく間柄でもある。
この物部川の取り組みは、最近全国の注目を集めているのだけれど、そのずーーーっと前の、誰にも注目されていない頃からのかかわりで、これに初期の頃から関わっている人たちは、誰もが自分たちの取り組みに多少の自負を感じている。
そしてこの取り組みに、河川の専門家として専門的な研究データや、自治体との交渉などで成果を挙げてきたのがこの2人のプロなのである。
高橋さんの「天然アユを守るということ」では、彼が研究を続けているデータは、川の環境変化を実証してゆく上でなくてはならないものだということをつくづく実感した。
松浦さんの「鏡川の原風景を問う」では、松浦さんの人生において、川とアユがどんなに重要なものだったが、そして松浦さんが川にかける並々ならない情熱は、川辺の町で生きてきた私たちの心に、かつての豊かな鏡川をはっきりと思い出させてくれた。
本等に、貴重な河川のプロたちの講演だった。
フォーラムが終わって、決して若くはない多くの参加者たちが口々に「いゃぁ、今日はいい話を聞いた・・・」と言いながら帰っていったのは、この2人の力だと思う。
高知の町のほとんどは、川とともに暮らしてきたと言っても過言ではないはずだ。
急峻な山から太平洋に注ぐ数多くの川を持つ高知県。
この高知だからこそ、どこよりも森と川、そして里、海が一体となった自然の、よりよい未来を創れるのだと信じて、一人ひとりが「役にかかって」自然との共生、活用を成功させたいものだと、こころから思える。
地味なフォーラムだったけれど、素晴らしく質の高い、内容の充実したフォーラムだった。
そうそう、9月24日(土)には城西館で「第8回の清流めぐり利き鮎会」が開催され、高橋さんの発表や、県内の漁協関係者とつり連盟の人たちとのパネルディスカッションなども開催される予定だ。
そして、全国から届いた美味しい鮎を味わい、今年最高の鮎をはぐくんだ川が決まる。
■「第8回の清流めぐり利き鮎会」に関するお問い合わせは
>高知県友釣り連盟へ
メインゲストはアウトドアライターとして知られる天野礼子さんで、「森・川・海を巡る内外の諸事情」と題した講演。
それに続いて、よく知っている2人の専門家が話をすると言うので、どちらかというと、そちらのほうが目当てで出かけていったというのが本音だった。
一人は、河川生物調査コンサルタントで天然アユの保全研究で最近全国的に知られるようになっいる高橋勇夫さん。
もう一人は、本業(?)は県水産試験場技術次長で、川を語らせると右に出る人はいない、いや釣竿を持たせると別人になる松浦秀俊さんだ。
天野さんの話はパンチがあり、海外の自然環境問題などにも触れた素晴らしいものではあったけれど、私にとっては、この2人の話がなんとも心に残るものだった。
高橋さんも松浦さんも、物部川漁協と周辺の人々が取り組む環境保全への取り組みのお手伝いで知り合い、時とともに、古くからの友だちのように生意気な口を利かせていただく間柄でもある。
この物部川の取り組みは、最近全国の注目を集めているのだけれど、そのずーーーっと前の、誰にも注目されていない頃からのかかわりで、これに初期の頃から関わっている人たちは、誰もが自分たちの取り組みに多少の自負を感じている。
そしてこの取り組みに、河川の専門家として専門的な研究データや、自治体との交渉などで成果を挙げてきたのがこの2人のプロなのである。
高橋さんの「天然アユを守るということ」では、彼が研究を続けているデータは、川の環境変化を実証してゆく上でなくてはならないものだということをつくづく実感した。
松浦さんの「鏡川の原風景を問う」では、松浦さんの人生において、川とアユがどんなに重要なものだったが、そして松浦さんが川にかける並々ならない情熱は、川辺の町で生きてきた私たちの心に、かつての豊かな鏡川をはっきりと思い出させてくれた。
本等に、貴重な河川のプロたちの講演だった。
フォーラムが終わって、決して若くはない多くの参加者たちが口々に「いゃぁ、今日はいい話を聞いた・・・」と言いながら帰っていったのは、この2人の力だと思う。
高知の町のほとんどは、川とともに暮らしてきたと言っても過言ではないはずだ。
急峻な山から太平洋に注ぐ数多くの川を持つ高知県。
この高知だからこそ、どこよりも森と川、そして里、海が一体となった自然の、よりよい未来を創れるのだと信じて、一人ひとりが「役にかかって」自然との共生、活用を成功させたいものだと、こころから思える。
地味なフォーラムだったけれど、素晴らしく質の高い、内容の充実したフォーラムだった。
そうそう、9月24日(土)には城西館で「第8回の清流めぐり利き鮎会」が開催され、高橋さんの発表や、県内の漁協関係者とつり連盟の人たちとのパネルディスカッションなども開催される予定だ。
そして、全国から届いた美味しい鮎を味わい、今年最高の鮎をはぐくんだ川が決まる。
■「第8回の清流めぐり利き鮎会」に関するお問い合わせは
>高知県友釣り連盟へ
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