大空に陰気な日本語解き放ちのびやかにいう 「はい、メノポーズ」
大空に陰気な日本語解き放ちのびらかにいう 「はい、メノポーズ」(推敲)
すじ雲の天女のころもに見ゆる日はゆうべの紅きはなびらを掃く
すじ雲が天女のころもに見ゆる日はゆうべの紅きはなびらを掃く
町の字の田につき刺さる棒のありそこに生まれてそこに死にゆく
町の字の田につき刺さる杭のありここに生まれてここに死にゆく(推敲)
いく重にもにじむひかりの輪のできて懐中電灯くらやみ照らす
*いく重=いくえ
いく重にもにじむ光の輪のできて懐中電灯くらやみ照らす (推敲)
ひと呼吸遅くだされし速報にからだの揺れを確かめている
ひと呼吸遅れ出でたる速報にからだの揺れを確かめている (推敲)
さびしみは鍋の豆腐のくふくふと震える頃にうすらぎゆくか
さびしみは鍋の豆腐のぐふぐふと震える夜にうすらぎゆくか
年に一度ひらかれて後またとじるわたしの奥なるミステリー・スポット
年に一度ひらかれて後またとじるわたしの内なるミステリー・スポット (推敲)
「謝謝」と言いて終われる太極拳からだも息もゆるびていたり
*謝謝=シエシエ
「題詠blog2008」の歌を見ていて驚いた。
なんとすでにこの歌と同じモチーフで歌っている!
「049:礼」
謝謝(しえいしえい)と礼に了れる太極拳からだゆるびてこころゆるびて
どうもすんなり出来たと思った。
自分の歌だからいいようなものの、人様の歌が頭に残っていて、
同じモチーフで歌ってしまったらと考えると・・・怖ろしい!
老いは確実に進んでいる、トホホ。