結社「未来」の稲葉峯子さんがお亡くなりになりました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
短歌を始めて二年目に入った頃に、初めて「平成17年度NHK全国短歌大会」に応募した。
お題は「光」である。
火屋の母 灰となりたるその中に人工関節赤く光れり
*火屋=ひや
実際に見たわけではない。
でもお題を考えている時に、私には確かにはっきりと見えた。
稲葉峯子さんに、題詠の部門で秀作に選んで頂いた。
稲葉さんは「選者のことば」に次のように書かれている。
「多くの優れた作品から、僅かばかりの秀作を選ぶことに不自然を感じるほどであった。
結局は、技術的なものより、如何に作者そのもの、再生不可能な生の一瞬に触れているかに
注意を注いで選をしたのである。特に題詠に活力ある作品が多かった。
個人の深層に貯え蔵しているものが題を得て湧出するのであろうかと思われた」
全体に向けての評であるにも関わらず、私は自分に向けての言葉として感動した。
今、読み返してみると、稲葉さんのお言葉が私の原点だったことに気づく。
第一歌集は稲葉さんにお読み頂きたいという思いが、ずっとあった。
ご病気とは知らずにお送りしてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ちなみに、あのような経験は初めてだったが、それ以後は一度もない。
心よりご冥福をお祈りいたします。
短歌を始めて二年目に入った頃に、初めて「平成17年度NHK全国短歌大会」に応募した。
お題は「光」である。
火屋の母 灰となりたるその中に人工関節赤く光れり
*火屋=ひや
実際に見たわけではない。
でもお題を考えている時に、私には確かにはっきりと見えた。
稲葉峯子さんに、題詠の部門で秀作に選んで頂いた。
稲葉さんは「選者のことば」に次のように書かれている。
「多くの優れた作品から、僅かばかりの秀作を選ぶことに不自然を感じるほどであった。
結局は、技術的なものより、如何に作者そのもの、再生不可能な生の一瞬に触れているかに
注意を注いで選をしたのである。特に題詠に活力ある作品が多かった。
個人の深層に貯え蔵しているものが題を得て湧出するのであろうかと思われた」
全体に向けての評であるにも関わらず、私は自分に向けての言葉として感動した。
今、読み返してみると、稲葉さんのお言葉が私の原点だったことに気づく。
第一歌集は稲葉さんにお読み頂きたいという思いが、ずっとあった。
ご病気とは知らずにお送りしてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ちなみに、あのような経験は初めてだったが、それ以後は一度もない。