「生きている不思議死んでいく不思議」やわらかき膜につつまれ上りゆく われ
一九六九年 映画のように語りあう受験せしわれ 闘争せし従兄
*一九六九年=いちきゅうろくきゅう、 従兄=いとこ
*一九六九年=いちきゅうろくきゅう、 従兄=いとこ
「飢餓海峡」の男の爪は太かりき汚れ曲れる彼の日の爪よ
*汚=けが、彼=か
「飢餓海峡」の男の爪は太かりき汚れ曲れる彼の日の爪は (推敲)
俳優の中で三國連太郎さんが好きでした。
*汚=けが、彼=か
「飢餓海峡」の男の爪は太かりき汚れ曲れる彼の日の爪は (推敲)
俳優の中で三國連太郎さんが好きでした。
三食を作るが <仕事> となりしより手作りジュースはバナナに替わる
三食を作るが <仕事> となりしより手作りジュースがバナナ一本 (推敲)
三食を作るが <仕事> となりしより手作りジュースがバナナ一本 (推敲)
口すぼめ吐く息ぬくし 娘よりたしなめられて老い母になる
肩すぼめ息を吐きたり 娘よりたしなめられて老い母になる (推敲)
肩すぼめ息を吐きたり 娘よりたしなめられて老い母になる (推敲)
このとしもさくらのきおく更新す川面へのめる今年の桜
*川面=かわも
このとしもさくらの記憶を更新す川面へのめる満開のさくら (推敲)
*川面=かわも
このとしもさくらの記憶を更新す川面へのめる満開のさくら (推敲)
人間が作品となるかなしみよ会田誠の肩のふるえは
昨年から観たいと思っていた会田誠の「天才でごめんなさい」が、
体調が戻るのを待っていたら、残り数日となっていた。
あわてて六本木にある森美術館に出かけた。
美術館に行くのは数年ぶりである。
なんだろう、この居心地のよさは。
これでもかというくらい煩雑で残酷な作品にあっても、
清浄で品のあるやさしさ、のびやかさを感じる。
これは少女を描く時に際立つ。
彼のやわらかい筆致や心根、そして男性ということにも拠るのだろうか。
戦争画 RETURNSと呼ばれる 「紐育空爆之図(にゅうようくくうばくのず)」、
パルテノン神殿の上に原爆ドームを配した「題知らず」、
そして「たまゆら」の絵を前に、不覚にも涙が出た。
以前から会田はオサマ・ビンラディンに似ていると思っていたが、
ビデオには日本語を話す、まさにオサマ・ビンラディンが居た。
彼は自分の肉体を作品にしている。会田の容姿はそれに堪え得るものだ。
私が詠んだのは、そのビデオ作品の一つである。
あれから一週間が経っても、作品が私の中から消えない。
まるで彼の体液を飲み込んでしまったように、日に日に沁みてくる。
それは清々しい感触だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/91/5ac1097305b291ff340bd23d695ee9a1.png)
(画像はお借りしました)
昨年から観たいと思っていた会田誠の「天才でごめんなさい」が、
体調が戻るのを待っていたら、残り数日となっていた。
あわてて六本木にある森美術館に出かけた。
美術館に行くのは数年ぶりである。
なんだろう、この居心地のよさは。
これでもかというくらい煩雑で残酷な作品にあっても、
清浄で品のあるやさしさ、のびやかさを感じる。
これは少女を描く時に際立つ。
彼のやわらかい筆致や心根、そして男性ということにも拠るのだろうか。
戦争画 RETURNSと呼ばれる 「紐育空爆之図(にゅうようくくうばくのず)」、
パルテノン神殿の上に原爆ドームを配した「題知らず」、
そして「たまゆら」の絵を前に、不覚にも涙が出た。
以前から会田はオサマ・ビンラディンに似ていると思っていたが、
ビデオには日本語を話す、まさにオサマ・ビンラディンが居た。
彼は自分の肉体を作品にしている。会田の容姿はそれに堪え得るものだ。
私が詠んだのは、そのビデオ作品の一つである。
あれから一週間が経っても、作品が私の中から消えない。
まるで彼の体液を飲み込んでしまったように、日に日に沁みてくる。
それは清々しい感触だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/91/5ac1097305b291ff340bd23d695ee9a1.png)
(画像はお借りしました)
「極道は怠けもんのことながよ」 高知に行けばわれは極道
「極道は怠けもんのことながよ」高知に行けばわれは極道(推敲)
「極道は怠けもんのことながよ」高知に行けばわれは極道(推敲)
わずかだが確かに違うと知りしのち { あいまいにする } { うやむやにする }
わずかだが確かに違うと気づきたり あいまいにする、うやむやにする(推敲)
わずかだが確かに違うと気づきたり あいまいにする、うやむやにする(推敲)