今日のうた

思いつくままに書いています

日本の名誉ある役割とは

2015-07-31 05:56:40 | ②一市民運動
2015年7月30日の朝日新聞「核といのちを考える」に、元国際司法裁判所裁判長の
モハメド・ベジャウィ氏の言葉が載っていた。

「広島、長崎に投下された原爆と福島の原発事故を経験した日本は、世界で唯一、核兵器と
 原発という軍事・民生両方の核エネルギーの被害者となった。
 日本には、核兵器の非人道性を強く非難し、核兵器をなくす努力をする義務と責任がある。

 その試練を経て、生命を重んじる側に軸足を置き、核戦争の狂気を人類に思い起こさせ、
 原子力の危険性を訴える名誉ある役割を果たすべきであろう」 (引用ここまで)

私はこの言葉を読んで、頭をガーンと殴られたような衝撃を受けた。
原爆を落とされてあんな被害を受けた国は、日本だけだ。
原発事故であんな被害を受けた国は、ソビエト連邦(現ウクライナ)と日本だけなのだ。

それでも、福島第一原発事故が無かったかのように、【おざなりの対策】を取っただけ
で再稼働を急ごうとする。
人々がどんなに戦争の悲惨さを語っても、【自ら】アメリカに付いていき、戦争に
巻き込まれる危険性のある法案を押し通そうとする。
太平洋戦争が侵略戦争だったことも、従軍慰安婦の存在も認めようとしない。
国会での安倍首相の不毛の答弁を聞いていると、もしかしたら世界がぺらぺらの平面にしか
見えていないのではないかと思えてくる。
あらゆる角度から物事を見ることが出来ないのではないかと。

「自分がこうしたい」、そのためだったらどんなことも厭(いと)わない。
憲法だろうが、法律だろうが、そんなことは構っちゃいられない。
そんな千の、万の正論が通じない相手と闘い続けなければならない国民は、
たまったものではない。

国民の無関心・無責任が独裁を産む。
一度、権力を与えてしまったら、それを阻止するのは並大抵のことではない。
こうしたことを学び、国民が覚醒したことが、唯一の救いであろう。

モハメド・ベジャウィ氏の「日本の義務と責任」、「日本は名誉ある役割を
果たすべきであろう」という言葉を、政治家は今一度、噛み締めて欲しい。
目先の欲望だけに駆られるのではなく、「志」を持ち、世界における日本の役割を
広い視野で、今一度考え直して欲しい。

※長くなりましたので、追記1~3を独立させます。


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うすっぺらい日本をめざして

2015-07-26 11:01:57 | ②一市民運動
政権は、教科書検定で圧力をかけ、国立大学の卒業式や入学式での国旗掲揚・
国歌斉唱を強要し、教員養成系や人文社会科学系の学部・大学院の廃止や転換を指示し、
マスコミに圧力をかけ、集会での取り締まりを強化する。

プラス、政権が考える「道徳教科化」、政権が考える「”自分で考える”道徳教育の推進」、
政権が考える「選挙における【教室での公平性】」、
こう書いているだけで、私は息苦しいほどの圧力を感じてしまう。

更に今回は、

東京都現代美術館(MOT)で現在行われている「おとなもこどもも考える 
ここはだれの場所?」展に、会田誠さんのご家族3人が、学校制度への不満などを
「文部科学省に物申す」として書いた作品「檄文」と、首相に扮した会田さんが
演説する映像作品などを出品した。
この2点を館側が問題視し、撤去要請したという。
会田さんの「檄文」とコメントを見ることができます。
「檄文」をクリックして大きくして、< や > を使うと全文を読むことができます。

http://m-aida.tumblr.com/ 

「檄文」を読みましたが、誰もが感じている不満であり、政治色は感じられませんでした。
しかも、「しかるべき部署から要請がきたので、美術館として協議し……」とありますが、
クレームは1件だけだそうです。
これでは電話1本で、真っ当な作品が展示できなくなってしまいます。

会田さんは、
「檄文」については、家族の日常会話から「日本の教育への不満」を抜き出したものをベースに
 したとし「『声を押し殺さなくていい』――その基本的な人生態度を、僕は子どもたちに
 伝えたいと思いました」と主張している。

これでは何のために「ここはだれの場所?」と問題提起したのだろう。まさか ――
「おとなもこどもも考える ここは政府に従う人たちだけの場所」とでも言いたいのだろうか!

江戸時代だって、「諷刺」という文化があった。
今はこれさえも許さないというのか。
「檄文」はこの諷刺でさえない。
【誰もが感じていること】を代弁している作品だ。

怖ろしい世の中になってきたものだ。
「お上に逆らうものは」―― とでも、思い上がっているのだろうか。
それに合わせて、【自主規制、自主規制】と汲々と保身に務める人たちに言いたい。
これ以上、言いたいことがいえない、表現の自由が認められない(安倍首相だけは別)、
うすっぺらい日本になっていくのを、あなたは黙認するのですか?

会田さんがオサマ・ビン・ラディンに扮したり、キリストに扮したりするのを観たことがある。
是非、首相に扮した会田さんを観てみたいものだ。

ところで東京都現代美術館・館長様、「まだ観ることができますか?」

※私が、宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」や上橋菜穂子さん(児童文学者)の
 「守り人シリーズ」に感動するのは、「こどもだからわからない」とか、
 「こどもだからもっとやさしく」とか、「こどもには残酷」とか、
 「こどもには難し過ぎる」とか、「こどもはまだ知らなくていい」とか、
 そういった観点からは描かれていないからです。
 こどもの人格を大切にして、こどもの力を信じています。
 お仕着せの【こども像】は、こどもの可能性を奪うだけです。
 さまざまな情報の中から、こどもは自分で取捨選択していきます。
 一方方向の情報ほど、こどもをスポイルするものはありません。

追記1
会田誠さん、奥様の岡田裕子さんをはじめ、いろいろな方のご意見を読むことが出来ます。

http://togetter.com/li/851853

たくさんのコメントがあって入りきらないようですが、下の方にあるカッコ内の
【残りを読む(156)】をクリックすると、どこかの首相に扮した会田さんが登場します。
この方は、誰に扮しても本物にしか見えない。爆笑しました。
(2015年7月28日 記)

追記2
8月1日の朝日新聞によると、
7月31日に東京都現代美術館の学芸担当課長であるチーフ・キュレーターらから、
会田さんの2作品を改変せず、展示を続行すると報告があったそうです。
ただし、館事業推進部は、「作品そのものには手を加えず、展示を続ける。子どもたちに
親しみやすくなるよう、話し合いを継続していきたい」と言っている。

「子どもたちに親しみやすくなるよう」とは、具体的にどういうことを目指しているのだろう。
もともと檄文そのものが、親しみやすいものではない。
「作品そのものには手を加えず」と言っているので、「~してくださいね」とか、
言い方を変える方向でということではないらしい。では、かわいいお花で檄文を縁取る?

どうも歯切れが悪い。
最後まで自分たちの非を認めず、「しょうがないから許可してやった」という
驕りや上から目線を感じてしまう。
「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」→ここはおえらい公務員だけの
場所ではありません。
公僕(public servant=公衆に奉仕する者)という言葉は、死語になってしまったのだろうか。
(2015年8月1日 記)


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夜と霧

2015-07-25 06:30:56 | ④映画、テレビ、ラジオ、動画
1955年公開のフランス映画、アラン・レネ監督の「夜と霧」を観る。
「夜と霧」とは、もともとはヒトラーによって出された命令の名称で、その目的は、
ユダヤ人を始め、ナチスに反対するあらゆる人間を、密かに夜間逮捕し、
強制収容所に送り込むことであった。
一夜で家族ぐるみ、まるで霧のように消え失せてしまったことから、この名前がつけられた。

ポーランドのアウシュヴィッツ強制収容所の、たった30分の映像である。
記録映画のモノクロ映像と、廃墟となって茫漠とした空間だけが支配する、
10年後のカラー映像。
アラン・レネは、死者の記念碑を建てることではなく、現在と未来を考えることを目的にした。

(人間の死体が、鶏よりも魚よりも材木よりも、荒荒しく扱われる。
 死体が人間であるという感覚が麻痺してくる)

ナチスの、カポも将校もいう。
「命令に従っただけ、責任はない」     

では誰が責任を。
今もカポが、将校が、密告者が、一緒にいる。

ここには、900万の霊がさまよう。
我々の中の誰が戦争を警戒し、知らせるのか、次の戦争を妨げるか。

次の言葉が重い。

  信じる人、あるいは信じない人
  廃墟の下に死んだ怪物を見つめる我々は
  遠ざかる映像の前で 希望が回復した振りをする
  ある国の ある時期における特別な話と言い聞かせ――
  消えやらぬ悲鳴に耳を貸さぬ 我々がいる




(画像はお借りしました)


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「自立路線」と呼ぶことへの違和感

2015-07-20 15:08:46 | ②一市民運動
2015年7月18日、NHKスペシャル「戦後70年 ニッポンの肖像-政治の模索-
第1回保守・二大潮流の系譜」を観る。
番組の冒頭、戦後の吉田茂と岸信介の相反する路線の違いを、吉田=「豊かさ路線」、
岸=「自立路線」と分けていたが、私はこれに違和感を覚える。
自主憲法や憲法改正を目指すことが、日本の「自立路線」とは思えないし、
誤解を招く恐れがある。
またコメンテーターとして出演されている方の発言を、アナウンサーがやや端折ろうとする
場面が見られた。この時点で岸信介を扱う事に対し、やはりNHKは? と、
どうしても感じてしまう。

気になる言葉を引用します。

(1)戦後、パージ(公職追放)された多くの人が戻ってきた。岸信介もその一人だが、
   多くは戦後の社会を本能的に嫌い、戦前の社会をめざす傾向があった。

(2)岸は安保反対運動を見据えて、警察官の権限の強化を目指す。
   1958年、「警察官職務執行法改正案」を提出するが、治安維持法の復活との
   反対が根強く、自民党内からも反対が続出し、廃案になる。
   ここから岸の目論見はほころび始める。

(法案を成立させる前に、権限の強化と反対を抑え込む目的で、岸は
 「警察官職務執行法改正」を、安倍は「特定秘密保護法」を出している)

(3)1960年5月19日、会期延長して衆議院で単独で、安保改定を強行採決する。
   このことで、くすぶっていた安保反対運動に火をつけることになる。
   それまでの労働組合を中心とした縦型の運動から、全く国民的な横の社会構造の運動へと
   変わっていく。この日を境に、民主主義の危機と、1週間後には全国各地で54万人
   にふくれあがった。樺美智子さんの死で、運動は更に激化していく。
   
   「岸内閣は警職法や安保をふくめて、非常に強権的な性格だった。
    国民は『こりゃまずい』と、いろんな不満とか不安とかが、あの時に爆発した」

   岸内閣の支持率は26%まで下落した。岸は政権を維持できなくなり、
   6月23日に退陣表明する。

   「岸は国民をつないでいるメディアに対して、一顧だにしなかった。メディアに対しても
    強硬路線を打ち出した。
    安保改定から一気に憲法改正へという、岸の目論見は否定された。
    まさに1960年が憲法改正の分水嶺だった」

   これ以降、岸は水面下で、80歳を過ぎても自主憲法制定を目指し
   孤軍奮闘することになる。

(衆議院での単独強行採決、メディアを一顧だにしない強硬姿勢、支持率の急落、
 今の安倍政権は、まるでデジャビュのようだ)

(4)岸は憲法改正に取り組まない自民党に対して、アメリカの雑誌で次のように批判する。

   「憲法改正は日本が真に戦後から脱却し、日本人としての自信と誇りを持つのに必要だ。
    あまりにも池田(勇人)および私の弟(佐藤栄作)が、
    『憲法はもはや定着しつつあるから憲法改正はやらん、やらん』と
    非常に後退したからね。
    もういっぺん俺が総理大臣になってだ、憲法改正を政府としてやるんだと、
    まあ、密かにそう思ったことは随分ありますよ。完全燃焼しないと未練が残る」

(5)「これ正に先生のご初心であり、小生の初心であります」と憲法改正について語っていた
    中曽根康弘は、総理大臣に就任した1982年には、次の言葉を残している。

   「現行憲法の民主主義、平和主義あるいは基本的人権の尊重、国際協調主義等は、
    優れた理念であって、憲法改正を政治日程にのせる考えは、目下のところありません」

(自民党結成時は自主憲法制定が党是だったようだが、それ以後に引き継いだ政治家は、
 安倍晋三までいないようだ。岸は「自主憲法制定」のたすきをかけて孤軍奮闘、訴え続けた)

(6)岸は民主政治について、次のように述べている。

   「反対運動は一部である。大衆に追随し、大衆に引きずり回される政治が
    民主政治ではない。
    民衆の2、3歩前に立って、民衆をひきいて、民衆とともに歩むのが、
    本当の民主政治のリーダーシップだ」

   それに対して「自分についてくるのが民主主義だと思っている」との批判がある。
   (引用ここまで)

(こうした岸の政治的野心が、安倍に受け継がれていったことがよく分かる。
 1960年に岸が行い、それによって民意が離れていったと同じことを、なぜ今、
 安倍はしようとするのだろう。
 メディアを一顧だにしないこと、自分についてくるのが民主政治だと勘違いしていること。
 私は55年前のデジャビュにつき合わされ、そこまで遡るのはごめんです!
 もう一つの私の疑問は、岸は対米従属構造を徹底して嫌った。だが安倍は、
 アメリカへの従属をより深めようとしている。私にはそこがどうしても理解できない)
 (敬称略)
    
※8月4日号の「女性自身」に、内田樹さんの言葉が載っています。
 「安倍首相は全能感と快感を覚え、独裁者の快感に深々と酔っている」とありました。
 同感です。
 
「●【あかりちゃん】ヒゲの隊長に教えてあげてみた (YouTube)」
 この動画はよく出来ています。
 安保法制の矛盾が解ります。(自民党が作った動画のパロディー版です)
 あかりちゃん(パロディー版)のような若者が増えると、日本は絶対に変わります。
 ブックマークに入れましたので、是非、ご覧ください。
 どういうわけか、閲覧回数が表示されなくなりました。恐れをなした?
                    ↓
https://www.youtube.com/watch?v=L9WjGyo9AU8
 

「●(動画)総統閣下は、『安保法制』審議にお怒りのようです」といい、才能がある方が
 いらっしゃるのですね。

https://www.youtube.com/watch?v=WSroOlr3KyQ

【あかりちゃん】パロディー版は、7月23日の[NEWS23」や朝日新聞夕刊でも
取り上げていました。
再生回数は本家を大幅に引き離して、40万回を超えています。
(2015年7月24日 記)
 


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自分のことばで言ってごらんよ

2015-07-20 10:01:33 | ②一市民運動
紋切り型の政治家の言葉を聴いていると、暑苦しさが増してくる。
国立大学の教員養成系や人文社会科学系の学部・大学院の廃止や転換に取り組めなんて、
冗談じゃない。企業に最大限奉仕するロボット人間を養成したいのかと、勘ぐりたくなる。

それよりも政治家は「安保関連法案」を早く廃案にして、大学の夏期講習で、
「ことば」のお勉強をされたらいかがですか。
自分で考えて、自分のことばで言う訓練、これからの日本には一番必要なことだと思いますが。

京大有志の会「声明書」は、読んでいて清々しくなるほど的確で解りやすい。
おじい様の写真の替わりに、壁に貼ったらいかがでしょう。
全文を引用させて頂きます。

 戦争は、防衛を名目に始まる。

 戦争は、兵器産業に富をもたらす。

 戦争は、すぐに制御が効かなくなる。

 戦争は、始めるよりも終えるほうが難しい。

 戦争は、兵士だけでなく、老人や子どもにも災いをもたらす。

 戦争は、人々の四肢だけでなく、心の中にも深い傷を負わせる。

 精神は、操作の対象物ではない。

 生命は、誰かの持ち駒ではない。

 海は、基地に押しつぶされてはならない。

 空は、戦闘機の爆音に消されてはならない。

 血を流すことを貢献と考える普通の国よりは、

 知を生み出すことを誇る特殊な国に生きたい。

 学問は、戦争の武器ではない。

 学問は、商売の道具ではない。

 学問は、権力の下僕ではない。

 生きる場所と考える自由を守り、創るために、

 私たちはまず、思い上がった権力にくさびを打ちこまなくてはならない。

(自由と平和のための京大有志の会「声明書」) (引用ここまで)

彼らのこころが伝わってきて、涙がでた。
こういう若者が育つ今の教育は、決して間違ってはいない。
教育現場を知らない門外漢が、「教育」をいじくり回さないで欲しい。
まして政権の教育への圧力は、日本を間違った方へ導いてしまうと、大いに危惧を抱きます。
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アベ政治を許さない 2

2015-07-19 05:20:19 | ②一市民運動
昨日(7月18日)は、金子兜太(とうた)さんがお書きになったプラカードを持って、
国会前集会に行きました。なにしろ45年ぶりなので、ハラハラ・ドキドキです。
1時間前に着いてしまったので、人はまばらです。
間違えて、若い女性が絶叫している方に行ってしまいました。

「ここにいるのはみんなサヨクだ~。日本の裏切り者~。今すぐ出て行け~」 おお怖!

警官に2度聞いて、やっとたどり着きました。
2度目に聞いた警官は、
「国会正門前は左ですが、集会は右でやっていますよ」と親切でした。

鳥越俊太郎さんや澤地久枝さんのお顔が見えます。
私は、ずずっと奥の、憲政記念館ちかくに場所取りをしました。
(記念館の中のトイレが使えます)
憲政記念館を囲み小高くなっていて、座るにはうってつけの石塀です。
70代のお二人のご婦人のマットに入れて頂きました。マットは必需品です。
お二人は姉妹で、よく集会にいらっしゃるそうです。
金子さんの書をかたどった、ピンクのアップリケのプラカードをお持ちでした。
今日はお嬢さんがいらっしゃれないので、気持ちを託してお作りになったそうです。

いよいよ鳥越俊太郎さんの音頭で、1時きっかりに始まりました。
「アベ政治を許さない」と言ってプラカードを揚げてくださいね。5回繰り返します。
リズムがよく取れずにちょっと迫力不足。
その後、「アベ政治を許さないぞ」に替わりました。この方が迫力があります。

澤地久枝さんや落合恵子さん、渡辺一枝(いちえ)さん(映画監督)、
石坂啓さん(漫画家)たちのお話がありました。どなたの言葉も、
私の気持ちを代弁してくれています。
特に石坂啓さんの迫力ある言葉が、胸にずんずん響きました。

そうしている間にも、大音響の街宣車がのろのろ運転で通り過ぎます。すると鳥越さんが、
「聴こえないので、通り過ぎるまでシュプレヒコールをしましょう」と仰って、
演説は中断されます。でも来たのは1度だけでした。

穏やかな雰囲気の中で、50分があっという間でした。
お守りにプラカードの小型版を100円で買いました。
日頃から身に着けていようと思います。

帰りには警官が、
「永田町から乗った方が空いています」と、教えてくれました。
いらしているのは団塊の世代やそれよりも上の方、また若者も多かったです。
こういう集会でしたら、体力を消耗せずに参加できます。
シュプレヒコール以外は座っていられるので、また来ようと思います。
途中で雨が降ってきたので、百均で買ったレインコートが役立ちました。

7月19日の朝日新聞に、集会のことが載っています。
私は国会前に集まった、6000分の1でした。
また95歳の俳人、金子兜太さんの興味ぶかい言葉が載っていますので、引用させて頂きます。
 
 米国に「夏までに成立する」と約束し、法案成立にひた走る日本の首相の言動をみると、
 「気の毒に思える」という。
 「でっち小僧が旦那になだめられたり引っぱたかれたり、時々菓子をもらったりして、
  いいようにされている姿を想像してしまう」 (引用ここまで)

今朝(7月19日)のサンデーモーニングで、岸井さんが、
「毎日新聞の調査で、安倍内閣の支持率35%、不支持率51%になった」と仰っていました。
安倍さんは言葉は強いけれど、いざとなるとすっと引いてしまうところがあります。
安倍内閣不支持が60%になるまで、あと少しです。
100円で買ったお守り。↓


(画像をクリックすると大きくなります)

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二十一世紀に生きる君たちへ

2015-07-14 09:40:20 | ②一市民運動
明日(7月15日)、安保関連法案が強行採決されるかもしれないと思うと、
気持ちがザワザワしてくる。
将来、派兵されるかもしれない若者も、若いママたちも、「戦争法案反対!」と
声を上げている。
その可否を決める多くの国会議員は、絶対に派兵されることのない60代、70代である。

『司馬遼太郎が考えたこと14エッセイ』の中に、「二十一世紀に生きる君たちへ
(『小学国語6』)」が入っている。
司馬遼太郎さんは、1923年(大正12年)に生まれ、1996年(平成8年)に
お亡くなりになっている。
東日本大震災も、特定秘密保護法も、集団的自衛権も知らずに逝去された。
司馬さんは、まさかこのような時代がくるとは想像していなかったのではないだろうか。
子どもたちに未来を託す司馬さんの心意気に、読みながら涙が出た。
一部を引用させて頂きます。

 ただ、さびしく思うことがある。
 私が持っていなくて、君たちだけが持っている大きなものがある。未来というものである。
 私の人生は、すでに持ち時間が少ない。例えば、二十一世紀というものを見ることができ
 ないにちがいない。
 君たちは、ちがう。
 二十一世紀をたっぷり見ることができるばかりか、そのかがやかしいにない手でもある。

 もし「未来」という町角で、私が君たちを呼びとめることができたら、どんなにいいだろう。
 「田中君、ちょっとうかがいますが、あなたが今歩いている二十一世紀とは、どんな世の中
 でしょう」
 そのように質問して、君たちに教えてもらいたいのだが、ただ残念にも、その「未来」と
 いう町角には、私はもういない。
 だから、君たちと話ができるのは、今のうちだということである。
 もっとも、私には二十一世紀のことなど、とても予測できない。
 ただ、私に言えることがある。それは、歴史から学んだ人間の生き方の基本的なことども
 である。

 むかしも今も、また未来においても変わらないことがある。そこに空気と水、それに土な
 どという自然があって、人間や他の動植物、さらには微生物にいたるまでが、それに依存し
 つつ生きているということである。
 自然こそ不変の価値なのである。なぜならば、人間は空気を吸うことなく生きることがで
 きないし、水分をとることがなければ、かわいて死んでしまう。
 さて、自然という「不変のもの」を基準に置いて、人間のことを考えてみたい。
 人間は―くり返すようだが―、自然によって生かされてきた。古代でも中世でも自然こそ
 神々であるとした。このことは、少しも誤っていないのである。歴史の中の人々は、
 自然をおそれ、その力をあがめ、自分たちの上にあるものとして身をつつしんできた。
 その態度は、近代や現代に入って少しゆらいだ。
 ―人間こそ、いちばんえらい存在だ。
 という、思いあがった考えが頭をもたげた。二十世紀という現代は、ある意味では、自然
 へのおそれがうすくなった時代といっていい。

 同時に、人間は決しておろかではない。思いあがるということとはおよそ逆のことも、あ
 わせ考えた。つまり、私ども人間とは自然の一部にすぎない、というすなおな考えである。
 このことは、古代の賢者も考えたし、また十九世紀の医学もそのように考えた。ある意味
 では平凡な事実にすぎないこのことを、二十世紀の科学は、科学の事実として、人々の前に
 くりひろげてみせた。
 二十世紀末の人間たちは、このことを知ることによって、古代や中世に神をおそれたよう
 に、再び自然をおそれるようになった。
 おそらく、自然に対しいばりかえっていた時代は、二十一世紀に近づくにつれて、終わっ
 ていくにちがいない。

 「人間は、自分で生きているのではなく、大きな存在によって【生かされている】」
 と、中世の人々は、ヨーロッパにおいても東洋においても、そのようにへりくだって考え
 ていた。
 この考えは、近代に入ってゆらいだとはいえ、右に述べたように、近ごろ再び、人間たち
 はこのよき思想を取りもどしつつあるように思われる。
 この自然へのすなおな態度こそ、二十一世紀への希望であり、君たちへの期待でもある。
 そういうすなおさを君たちが持ち、その気分をひろめてほしいのである。
 そうなれば、二十一世紀の人間は、よりいっそう自然を尊敬することになるだろう。そし
 て、自然の一部である人間どうしについても、前世紀にもまして尊敬し合うようになるのに
 ちがいない。そのようになることが、君たちへの私の期待でもある。(平成元年5月)
 (引用ここまで)

心が洗われる言葉である。
政治家は目先の危機ばかり煽るのではなく、今一度視線を上げて、10年後・20年後・
50年後・100年後・・・の日本のビジョンを、謙虚に考え直して欲しいと切に願います。
そうすれば防衛も原発も、違った道が見えてくるはずです。
今の政治には、「おごり」しか感じることができません。

※気になる情報がネットに流れています。
 数日前からジャーナリストの安田純平氏がシリアで拘束されたようです。
 ISとは違うイスラム過激派組織のようですが、政府は情報を否定しているそうです。
 もし安保関連法案の採決に影響があるという考えでしたら、絶対に許せません。
 後藤健二さんのようなことは、二度とあってはならないことです。

●【#本当に止める】 6分でわかる安保法制・・・SEALDsが作った動画です。
 とても解りやすくできています。
 面倒だから人まかせ=独裁政治でもかまわない。
 面倒でも何らかの形で参加=民主主義を選ぶ。 だと、私は思います。
 ブックマークに入れましたので、是非、ご覧ください。
(2015年7月17日 記)

※どうしたのでしょう。上の動画が削除されていました。
(2015年7月18日 記)





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共通言語を持たない、持とうとしない人との……

2015-07-12 04:41:46 | ②一市民運動
国会中継を観ていると、これが共通言語を有している人の言葉かと哀しくなってくる。
どんな質問にも、安倍首相はパターン答弁しかしない。
まるで答弁例がいくつか録音してあって、この質問にはこれと選択しているだけのようだ。
かわす、ごまかす、はぐらかす。
黒を白と言い続ける。絶対に黒であることを認めない。

「私が黒ではないと言っている限り、黒は存在しないのです」
「すべての基準は私にあるのです」
「なんで解らないんですか。私が白と言っているんですよ」

といった言葉が聞こえてきそうだ。
最近は、もしかしたら本当に白にしか見えないのではないだろうか、いやそうではなく、
将来、黒がもたらすであろう危険性について、全く解っていないのでは
ないだろうかと思えてくる。

2015年6月19日のブログに、
●「SEALDs」は、毎週金曜日に【戦争法案に反対する国会前抗議行動】を
 しているそうです。

と書いたが、7月10日(金)の夜には、1万5千人が集まったという。
短期間にこれだけの人が集まるとは驚きだ。
彼らは自分の言葉で【思い】を語る。
「おかしい」「変だ」とみんなが思っていることを、代弁してくれる。
地に足の着いた言葉を使う。
言葉がきちんと伝わってくる。
将来を見据えて、想像力や判断力を駆使して話す。

短い言葉でもこれだけ伝わってくるのに、延延と言葉を続けても何も見えてこない虚しさ。
昨日、私が耳にした安倍首相の言葉、

「集団的自衛権があることで、むしろリスクは今より少なくなると思いますよ」
「いろいろと議論をして決める時は決める。これが民主主義の基本であります」
(7月15日の強行採決を前にして)

ちなみに安保関連法案についてのアンケートでは、
説明が十分・・・・10%
説明が不十分・・・85%

今国会での成立を望む・・・・29%
今国会での成立を望まない・・59%

共通言語を持たない、持とうとしない人と闘うにはどうしたらよいのか。
2015年6月15日のブログ「日本戦後史論2」で、白井聡さんの原発に対する
言葉を引用している。再度、載せます。

「国民のほとんどが脱原発派であるわけです。だけれども、
『どっちかといえば、やめた方いい』程度の意志で、やめられるはずがない。
 それがどうやらわかっていないところが、日本国民のだめなところです。
 国家がこれまであらゆる反対意見を踏み潰して推進してきた政策なんだから、
 これを政策転換させるのはとてつもなく大変なことで、
 『どっちかといったらやめた方がいいと思います』程度の意見というのは、
 事実上の推進と同じなんです」

反対運動が激しければ激しいほど、それを押し切って成立させることがおじい様(岸信介)に
近づくことになる、と考えている人との闘いは、【とてつもなく大変なこと】なのだ。
国民一人一人が覚悟した方がよいだろう。

追記1
2015年7月11日のTBS「報道特集」で、「自衛官の遺書」を特集している。
陸上自衛隊の精神教育の一環として、死生観の確立のため自衛官に遺書を書かせていた。
これは有事を意識したもので、上官の命令で書かせ、それを更衣ロッカーの定位置に貼らせた。
更にそれを、上官がチェックしたという。

法律の専門家は、次のように述べている。
「『有事』を意識させる方策で、いざという時の【殉死】の覚悟を持たせるのが目的。
 これは内心の自由が侵害される恐れがある」

「一つの論理で強制することは、価値観・思想・信条に対する侵害になると思う」

「殉死の覚悟と上官の命令については絶対服従であること ― これを何としても自衛隊員に確立
 させなければいけない ― という意図が感じられる」

※2015年7月11日の毎日新聞に「陸自北部方面隊:隊員に『遺書』指示 元隊員が証言」
 の記事が載っています。ブックマークに入れましたので、是非、お読みください。
(2015年7月14日 記)
 残念ながら削除されました。(2016年2月12日)

追記2
最近、TBS「NEWS23」を録画して観ている。
なかなかコンパクトに纏まっていて、歯切れがいい。
岸井さんの実直なコメントも信頼できる。
昨日(7月16日)は、寺島実郎さんが出演されていた。
安倍さんの軍事政策は、【冷戦時代の産物】だと仰っていた。
世界情勢は変わってきている。その自覚のないまま、アメリカに
ただただ隷属しようとする安倍さんを見ていると、痛々しくなってくる。
それ以上に、巻き込まれる国民はたまったものではない。

時代は変わってきているのだ。
いつまでもアメリカだけに頼っていれば安心、という時代ではないのだ。
世界情勢を考えて、日本はどう進んでいけばよいのかを国民一人一人が考え、
その上でアメリカとの関係を模索していく、今はそのいい機会だと寺島さんは仰っていた。

目先の損得だけで日本を動かされたのでは、たまったものではない。
1960年のおじい様の遺志を継ぐために政治を利用されたのでは、たまったものではない。
岸信介は自国の防衛ということを、安倍首相よりも考えていたはずだ。
もっと広い視野をもって、もっと世界情勢を勉強してください。
表面からだけでは見えない、何かが見えてくるはずです。

3・11直後に、寺島さんは「サンデーモーニング」によく出演されていた。
原発の必要性を強く訴える寺島さんを、私はあまりよくは思っていなかった。
ある時、原発についてこう述べていた。

「私は原発推進派ですが、それでも福島第一原発事故の収束も出来ていないのに、
 外国に原発を輸出することには反対です」

それ以来、世界の中での日本の立ち位置を語ってくれる寺島さんの出演が楽しみになった。
(2015年7月17日 記)


コメント (2)
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アベ政治を許さない 1

2015-07-06 07:52:09 | ②一市民運動
2015年7月18日(土)午後1時から「アベ政治を許さない」集会があるそうです。
詳細は、
「東京は国会正門前その他で。
 全国すべての会場、街、村、隣近所の戸外で
 同じ大きさの「アベ政治を許さない」をかかげよう。

 6月23日現在呼びかけ人
 瀬戸内寂聴 金子兜太 落合恵子 小山内美江子 小森陽一 鳥越俊太郎 渡辺一技 朴慶南
 小出裕章 池澤夏樹 窪島誠一 郎 崎山比早子 いせひ でこ 小林節 石原昌家 浦田一郎
 西山太吉むのたけじ村田光平 横湯園 子 椎名誠 上野千 鶴子 なかにし礼 澤地久枝
 (順次発表)」

学生時代に2回デモに参加しましたが、それ以来、行っていません。
だが安保関連法案が、来週(7月15日?)、強行採決される可能性が出てきました。
これ以上は黙っていられないので、多少、不安はありますが、勇気を出して行こうと思います。
A3の、次のプラカードを掲げるそうです。
セブンイレブンでのネットプリントは終わっているので、自分のプリンターでA4に印刷して
2倍に拡大コピーするつもりです。
次のアドレスをコピペしてGoogleで検索すると、澤地久枝さんのよびかけが出ます。
その中の「かかげるポスターはコチラ」をクリックすると、 金子兜太(とうた)さんの書が出ます。↓
                              
http://wan.or.jp/emergency/wp-content/uploads/2015/06/hisaesawachi.pdf



※セブンイレブンでのネットプリントは、更に7月17日まで出来るようになっていました。

追記1
呼びかけ人が増えました。
7月13日現在 ★124名★

瀬戸内寂聴 金子兜太 落合恵子 小山内美江子 小森陽一 鳥越俊太郎

渡辺一枝 朴慶南 小出裕章 池澤夏樹 窪島誠一郎 崎山比早子 いせひでこ

小林節 石原昌家 浦田一郎 西山太吉 むのたけじ 村田光平 横湯園子 

椎名誠 上野千鶴子 なかにし礼 高畑勲 松元ヒロ 浅田次郎 日野原重明

湯川れい子 佐高信 鎌田慧 雨宮処凛 森村誠一 宇都宮健児 浜矩子 

池田香代子 崔善愛 神田香織 福島瑞穂 照屋寛徳 志位和夫 古賀茂明

山口二郎 豊島耕一 柳田邦男 加藤哲郎 武藤類子 木内みどり 林郁

妹尾河童 黒田杏子 石原昌子 玉井史太郎 坂田雅子 宮子あずさ 高橋哲哉

上原公子 大石芳野 もろさわようこ 河合弘之 渡辺治 中野晃一 

早乙女勝元 小室等 本橋一成 糸数慶子 岩崎貞明 樋口聡 新崎盛吾

永田浩三 山田朗 森まゆみ 青木理 倉本聰 アーサー・ビナード 

吉田忠智 細谷亮太 前田哲男 井出孫六 牧太郎 野見山暁治 大脇雅子

石川逸子 新谷のり子 山本宗補 辛淑玉 高橋竹山 有馬頼底 平山知子

三上智恵 竹内修司 北村肇 色平哲郎 鎌仲ひとみ 石川文洋 門奈直樹

桂敬一 神山征二郎 赤嶺政賢 有田芳生 穀田恵二 原寿雄 柴田鉄治

川泰資 中尾庸蔵 見城美枝子 林克明 矢口周美 斎藤貴男 永六輔

須田春海 堀絢子 石坂啓 関千枝子 大治浩之輔 宇井眞紀子 大林宣彦 

西田勝 色川大吉 本多静芳 近藤昭一 山崎朋子 江成常夫 岩上安見

澤地久枝

(以上124名 順次発表)


人生、3度目の参加です。
45年ぶりに、いざ!ひとりで参加します。
(2015年7月18日 記)


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