私がこれまで観た映画で一番衝撃的だったのは、「ブリキの太鼓」だ。
そのドイツ映画界の名匠、フォルカー・シュレンドルフ監督の作品「シャトーブリアン
からの手紙」が10月25日から渋谷の「イメージフォーラム」で公開されるという。
朝日新聞文化欄、玉川透氏の記事より
本作は、第2次世界大戦中のナチス・ドイツ占領下のフランスが舞台。
独軍将校暗殺の報復として、ヒトラーが収容所のフランス人150人の銃殺を命じた
実話が元になっている。
2年前の初公開時は、フランスの歴史的な悲劇を加害者側のドイツ人の監督が
手がけたことが話題になった。
・・・それだけに、本作がフランスで好評だったことを(監督は)手放しで喜ぶ。
「もう犠牲者を生みたくない。戦後70年近くを経て、その思いを独仏が
育んできた証しだ」
キャストもスタッフも独仏の混成。犠牲者だけでなく、人質選びを命じられたフランス人
の役人、ヒトラーに背けない独軍将校らの葛藤にも切りこんだ。
「独軍兵士も人間。一人ひとり思いは違ったはずだ」
ヒトラーが処刑を命じた150人の中に、17歳の少年ギィ・モケがいた。その若さ
ゆえ、戦後、ナチス抵抗の悲劇の象徴となり、パリの地下鉄の駅名にもなった。
2007年にはサルコジ仏大統領が、ギィ・モケが処刑直前に家族に宛てた手紙を
全国の高校で読むように指示し、物議を醸した。
だが監督は、ギィ・モケを家族を愛し、恋する普通の若者として描いた。
「英雄伝を映画にしたかったのではない。誰も責任を感じず、大勢の人々が事務的に
殺される。そんな極限状態の人間を描きたかった」
「いちど回り始めた歯車を止めるのは難しい。だが、何が正しいかを自分で考える
勇気を無くしたら、シャトーブリアンの悲劇はまた起きる。責任は集団ではなく、
常に個人にある」監督が作品を通して最も訴えたかったことだ。(ここまで引用)
独仏の文化というか、社会のもつ深みを感じた。
私自身、社会の動きに不安をもつ自分はおかしいのではないかと考えていた時なので、
シュレンドルフ監督の言葉はとても励みになった。
是非、映画を観に行こうと思います。
(画像はお借りしました)
そのドイツ映画界の名匠、フォルカー・シュレンドルフ監督の作品「シャトーブリアン
からの手紙」が10月25日から渋谷の「イメージフォーラム」で公開されるという。
朝日新聞文化欄、玉川透氏の記事より
本作は、第2次世界大戦中のナチス・ドイツ占領下のフランスが舞台。
独軍将校暗殺の報復として、ヒトラーが収容所のフランス人150人の銃殺を命じた
実話が元になっている。
2年前の初公開時は、フランスの歴史的な悲劇を加害者側のドイツ人の監督が
手がけたことが話題になった。
・・・それだけに、本作がフランスで好評だったことを(監督は)手放しで喜ぶ。
「もう犠牲者を生みたくない。戦後70年近くを経て、その思いを独仏が
育んできた証しだ」
キャストもスタッフも独仏の混成。犠牲者だけでなく、人質選びを命じられたフランス人
の役人、ヒトラーに背けない独軍将校らの葛藤にも切りこんだ。
「独軍兵士も人間。一人ひとり思いは違ったはずだ」
ヒトラーが処刑を命じた150人の中に、17歳の少年ギィ・モケがいた。その若さ
ゆえ、戦後、ナチス抵抗の悲劇の象徴となり、パリの地下鉄の駅名にもなった。
2007年にはサルコジ仏大統領が、ギィ・モケが処刑直前に家族に宛てた手紙を
全国の高校で読むように指示し、物議を醸した。
だが監督は、ギィ・モケを家族を愛し、恋する普通の若者として描いた。
「英雄伝を映画にしたかったのではない。誰も責任を感じず、大勢の人々が事務的に
殺される。そんな極限状態の人間を描きたかった」
「いちど回り始めた歯車を止めるのは難しい。だが、何が正しいかを自分で考える
勇気を無くしたら、シャトーブリアンの悲劇はまた起きる。責任は集団ではなく、
常に個人にある」監督が作品を通して最も訴えたかったことだ。(ここまで引用)
独仏の文化というか、社会のもつ深みを感じた。
私自身、社会の動きに不安をもつ自分はおかしいのではないかと考えていた時なので、
シュレンドルフ監督の言葉はとても励みになった。
是非、映画を観に行こうと思います。
(画像はお借りしました)