今日のうた

思いつくままに書いています

「お茶会」お礼(梅田啓子)

2009-03-27 18:17:36 | ⑫題詠blog2009
五十嵐さま、みなさまへ

包帯を巻きつつ思ふ透明人間のつけし黄色いしみを

上の歌に、いろいろな角度からコメントを頂きまして、ありがとうございます。
どのコメントも、「なるほど」と頷きながら読ませて頂きました。

初句の「包帯を巻きつつ」という表現があいまいでした。
他者にであれば「看護」「介護」が、作中主体であれば「怪我」が考えられます。
「指に包帯巻きつつ想ふ」とすれば、作中主体に巻いていることが
はっきりしたのではと反省しました。
そのために読みが分かれてしまい、申し訳ないです。

次に「黄色いしみ」は、食べ物のしみ、
人間の排泄物によるよごれ等が考えられると思います。
黄色いしみは作歌動機と重なりますので、そちらからお話したいと思います。

透明人間の体は、包帯によりビジュアルなものになります。
では心はどうなのだろうかと思いました。

泣けば涙や鼻水が出ます。美味しいものを見れば涎が出ます。
時には冷や汗をかきます。
そうした体から出る排泄物が、包帯に「黄色いしみ」として
残るのではないかと思いました。

哀しみなどの透明人間の心の痕跡が、
もしかしたら包帯に「黄色いしみ」として残るのではないかと思いました。
もちろん包帯に付いた食べたものの染みも、透明人間の生きている証です。
これが作歌動機です。
独りよがりで、みなさまを煩わせてしまい、申し訳ないです。

他者の目を通して、自分の歌を見ることがいかに大切な
ことであるのかがわかりました。
貴重な場を設けてくださいました五十嵐さま、ありがとうございました。

因みに透明人間に関する知識が増えました。
透明人間がすう煙草のけむりは見えるそうです。
食べ物は、消化されるまでは見えるそうです。
一番気になりますお下のものは・・・見えないそうなので安心しました。

深くあたたかいコメントを下さいました皆様、本当にありがとうございました。
皆様のお歌に、見当違いなコメントをしましたことをお許しください。
とても楽しい時がもてました。

コメント (2)
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028:透明(梅田啓子)・・・お茶会用参加作品

2009-03-19 09:29:27 | ⑫題詠blog2009

包帯を巻きつつ思ふ透明人間のつけし黄色いしみを


「黄色いしみ」がどう受け取られるのかを知りたいです。



初めての参加です。
勝手がよくわかりませんが、よろしくお願い致します。

トラックバックを間違えてしまったようなので、
再度送ります。何度もすみません。

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完走報告(梅田啓子)

2009-03-19 09:13:50 | ⑫題詠blog2009

五十嵐 きよみ様、

今年も「題詠blog2009」に参加させて頂きまして、完走しました。
今年はゆっくりとは思っていたのですが、
走り始めると熱中してしまい、ゆっくりとはいきませんでした。

このような凝縮した時間を持てましたことに、
心より感謝いたします。
ありがとうございました。

今年はご一緒させて頂いている方々とお知り合いになれて、
とてもうれしく思います。
これからは皆様のお歌を拝読しつつ、
エールをお送りしたいと思います。

五十嵐様、皆様、本当にありがとうございました。

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100:好(梅田啓子)

2009-03-19 08:45:59 | ⑫題詠blog2009

一刻なひと好きになるわが性(さが)よ音叉がきふに共鳴するらし

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099:戻(梅田啓子)

2009-03-19 08:39:10 | ⑫題詠blog2009

棕櫚の木を凌霄花の登りゆく戻れぬことを知るよしもなく

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098:電気(梅田啓子)

2009-03-19 08:34:25 | ⑫題詠blog2009

推敲をしつつ林檎の皮をむく電気仕掛けの手のあるごとく

 *推敲
 「手のあるごとく」 → 「手をもつごとく」


推敲をしつつ林檎の皮をむく電気仕掛けの手をもつごとく

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097:断(梅田啓子)

2009-03-18 20:57:00 | ⑫題詠blog2009

そこだけが騒めき断たれゐるごとし落合監督坐るベンチは

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096:マイナス(梅田啓子)

2009-03-18 20:46:09 | ⑫題詠blog2009
ぶち猫のあと追ひかけて迷ひ入る路地に貼り紙「アマイナス有リマス」


 *「マス」を、正方形の右上から左下に対角線をひく「マス」に
 したいのですが、どうしても出ません。
 このようにしたいのですが・・・




(画像はお借りしました)
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095:卓(梅田啓子)

2009-03-18 11:43:56 | ⑫題詠blog2009

完全なるかたちに卓に止まりをり打たるる前の秋の夜の蚊は

完全なるかたちに卓にとまりゐる打たるる前の秋の夜の蚊は(推敲)



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094:彼方(梅田啓子)

2009-03-18 11:36:34 | ⑫題詠blog2009

厭ひしにまた彼方より現れて女はわたしの心を擾(みだ)す

 

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093:鼻(梅田啓子)

2009-03-18 11:30:04 | ⑫題詠blog2009

全共闘世代で五黄の寅うまれ鼻つぱしなら誰にも負けぬ

 *強いのは鼻っぱしだけで・・・トホホ

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092:夕焼け(梅田啓子)

2009-03-18 11:20:13 | ⑫題詠blog2009

静脈の浮く手に黒き日傘さし夕焼けのなか橋わたりゆく

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091:冬(梅田啓子)

2009-03-18 11:15:13 | ⑫題詠blog2009

冬枯れの野にイヌフグリの花一つおつかなびつくり顔をのぞかす

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090:長(梅田啓子)

2009-03-18 11:08:13 | ⑫題詠blog2009

長女ゆゑ譲りゆづりて生きて来ぬおほきな苺は夫のくちに

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089:テスト(梅田啓子)

2009-03-18 11:02:32 | ⑫題詠blog2009

テストの度に余白に書かれし励ましが「うれしかつた」と伊藤さん言へり

 *推敲
 「テストの度に」 → 「テスト用紙の」


テスト用紙の余白に書かれし励ましが「うれしかつた」と伊藤さん言へり

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