包帯を巻きつつ思ふ透明人間のつけし黄色いしみを
上の歌に、いろいろな角度からコメントを頂きまして、ありがとうございます。
どのコメントも、「なるほど」と頷きながら読ませて頂きました。
初句の「包帯を巻きつつ」という表現があいまいでした。
他者にであれば「看護」「介護」が、作中主体であれば「怪我」が考えられます。
「指に包帯巻きつつ想ふ」とすれば、作中主体に巻いていることが
はっきりしたのではと反省しました。
そのために読みが分かれてしまい、申し訳ないです。
次に「黄色いしみ」は、食べ物のしみ、
人間の排泄物によるよごれ等が考えられると思います。
黄色いしみは作歌動機と重なりますので、そちらからお話したいと思います。
透明人間の体は、包帯によりビジュアルなものになります。
では心はどうなのだろうかと思いました。
泣けば涙や鼻水が出ます。美味しいものを見れば涎が出ます。
時には冷や汗をかきます。
そうした体から出る排泄物が、包帯に「黄色いしみ」として
残るのではないかと思いました。
哀しみなどの透明人間の心の痕跡が、
もしかしたら包帯に「黄色いしみ」として残るのではないかと思いました。
もちろん包帯に付いた食べたものの染みも、透明人間の生きている証です。
これが作歌動機です。
独りよがりで、みなさまを煩わせてしまい、申し訳ないです。
他者の目を通して、自分の歌を見ることがいかに大切な
ことであるのかがわかりました。
貴重な場を設けてくださいました五十嵐さま、ありがとうございました。
因みに透明人間に関する知識が増えました。
透明人間がすう煙草のけむりは見えるそうです。
食べ物は、消化されるまでは見えるそうです。
一番気になりますお下のものは・・・見えないそうなので安心しました。
深くあたたかいコメントを下さいました皆様、本当にありがとうございました。
皆様のお歌に、見当違いなコメントをしましたことをお許しください。
とても楽しい時がもてました。