ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

やっぱり検診は必要!

2011-02-18 | 乳がん
去年は いろいろな人の死があった。

オフ会でお会いした人の乳がん死もあった。

実家の母の突然死もあった。

実は それ以外にも 去年は
お世話になった方々の死が 続いたのだった。







先日の雪は あっという間に融けた。






亭主には 「師」と呼べる人が4人おり、
最初の師は 義父(笑)、
3番目の師は すでに亡くなっていた。

2番目、つまり 高校を卒業して 
東京へ出て 最初についた恩師が
都内に カクシャクとしてご健在だった。

庭仕事もこなし、
頭の衰えもまったく見せなかったこの恩師の
胃に癌が見つかり、自宅療養が始まった。

偶然にも? 大事な用件ができたので
亭主は「仕事」として ご自宅に伺った。

私も 子供を連れて 何度かお邪魔したお宅だった。

病床の先生は まったく衰えた様子もなく
しかし 後の事を心配なさっていて  
涙を流して亭主の手を握り、
「よろしく頼む」とおっしゃったという。



それから間もなく 訃報が届き、
ご葬儀の折りには 亭主は泊まり込みで行ってきた。

そこそこ大家である先生のご葬儀に
「よろしく」頼まれたと言っても
亭主には 口も手も出せないのだったが
できる限りの手伝いをしてきたようだ。



恩師の死に 亭主は それは落胆していた。

私の父母の時より、
あるいは、義母が亡くなった時よりも(苦笑)。



その原因のひとつが 師の面立ちの変化だったように思う。

ちょっと前にお会いしたばかりだというのに、
亡くなった後に拝した先生は
著しく痩せて お顔は骸骨のようだったという。

胃がんでは・・・仕方がないのか。。






去年の訃報には
漫才師・喜味こいしさんの肺がん死や
歌人・佐佐木由幾さんの胃がん死などもあった。

喜味こいしさんは83歳、佐佐木さんは96歳。

亭主の大切な恩師は 95歳だった。



私は 落胆というより、怒りを覚えた。

80代、90代になってまで
どうして 人は 癌で死ななければならないのか!?

どうして「老衰」で死ねないの?



癌は ある種、老化のあらわれであるから、
歳をとるにしたがって 発生の確率は高まることだろう。

けれど、先生、そこまで生きてきて、
何も、癌で死ななくても!



私の憤り、どこか変だろうか?






3度目の雪も すごい勢いで融けたが、我が家は日当たりが悪いので
昨日の朝には まだ残っていた。 今はもう すっかり融けている。






80代に入ると、あるいは 90代くらいになると
亡くなっても
「早すぎた」「まだ若かったのに」とは 言わないかもしない。

けれど それまで カクシャクとしていた人まで、
あるいは 脳の老化もみられず、学究を続けていた人まで、
なにも、癌で逝かなくても。



けれど きっと どなたも
癌検診なんか 受けてらっしゃらなかったんじゃないだろうか?



でもねえ。。。

いくつになっても、癌、治そうよ。

早期なら治るんだし。

治療にも 身体に負担のかからない方法もあるんだし。

いくつになっても、検診、受けようよ。

ね。






この恩師に遅れる事2週間、
亭主の4番目の恩師は 80代だったが
老衰死だった。

私は心からホッとしつつ 冥福を祈った。

やはり去年の秋の事だった。